印度家 バイキング
2019年08月10日
ぱおーん!
象です。
インドでは「ガネーシャ」と呼ばれる神様として神格化されているのだとか。
そんなガネーシャをトレードマークにしているカレー屋さんがあります。
印度家です。
創業はいつでしょう?
かなり古いです。
わたしが金沢に来た時にはもう既にありました。
金沢大学移転よりも早い・・はず?(記憶があいまい)
そんな印度家へ。
オーダーはカレー・ナン・ライス・サラダが食べ放題の”バイキング”。
カレーは特製カレー(甘口)、チキンのひき肉(甘口)、野菜(甘口)、seaカレー(甘口)、ポークカレー(辛口)、野菜(辛口)の6種類があって、どれでも好きなだけお替りできます。
ガッツリ食べたい人には天国のシステム♪
で、一発目どれにするか迷い迷い。
んーーーーーと考え。
ポークカレーをチョイス。
小皿にちょろちょろっと注いで、サラダも盛ってきて準備完了。
早速食べたおしましょう。
ナンは表面パリパリ、中はもっちり。
ちょびっと塩が効いてて、穀物系のさらりとした甘みもあって。
このナンをカレールーにべっちゃり浸して食べる。
カレー辛っ!
想定以上に辛っ!
びっしびしキますわ、びっしびし!
確かに辛口とは書いてあるけど、こんなに露骨に辛いとは思ってなかった!
激辛まではいかないけど、かなりのレベル。
豚肉は柔らか。
結構粒が大きくて、弾力・噛み応えもしっかりあって。
ぎゅっと湧き出るうま味がパワフル。
スーパーのレトルトカレーとは全然ボリュームが違う!(←そりゃそうだ)
辛さで口の中をビリビリにしながら一皿目完食。
当然目指すはコンプリート。
6種類あるカレー、全部食べ尽くします。
ちょっと辛口連発はキツイので、次は甘口の特製カレーを選択。
続いてseaカレー、チキンのひき肉、野菜(甘口)、野菜(辛口)、と食べ切り、完全制覇完了!
途中、ナンも1枚お替りしたモンで、もうお腹パンパン!
ぶは~~~っと達成感にひたる♪
・・・で気になるのが(別に気にならないかもしれないけど)、6種類のカレーの中で一番美味しかったのはどれか?
あくまでわたしの主観ですが。
ナンバーワンはseaカレー。
貝のニュアンスがめっちゃツボなのですわ。
口に含んだ瞬間、貝出汁の風味がぶわ~!
貝出汁なんてそんなに強くないのでね、普通に考えたらカレーのスパイスに埋没してぶっ飛びそうなんだけど。
このカレーはそんなセオリー全然無視、がっちり存在感出てます。
貝独特の魚介感がむんわかむんわか湧き上がる。
そこにカレーのスパイスが動的な刺激を添えて。
しみますわ~~♪♪
って事でseaカレーをもう1回お替りして。(←!)
完食。
印度家のバイキング。
カレーもナンも食べ放題のボリュームフード。
カレー大好きでガッツリ食べたい人には絶対おすすめのメニューです。
でも辛いの苦手な人は甘口カレーだけ食べてね(笑)。
ごちそうさま!
[参考]
・バイキング:900円
印度家
住所:石川県金沢市もりの里 2-2-28
TEL:076-261-2992
桜町JOMONパーク
2019年08月03日
小矢部(おやべ)の三井アウトレットパークのチョイ斜め向かいの交差点を入ってすぐの所にザ・縄文な公園があります。
桜町JOMONパークです。
JOMON=「縄文」。
そう、ここは縄文公園なのです。
なんでこんな所に縄文な公園があるのかと言うと、歩いて5分ほどの所に縄文遺跡があるから。
桜町遺跡と呼ばれるこの遺跡は、縄文時代から江戸時代までをカバーしてるそうで。
普通遺跡と言えば1遺跡1時代って思うんですけど。
どうなってんですかね、ここ?
謎です。
メインは当然縄文遺跡。
結構色々とゴロゴロ出てるらしく、大量の土器を筆頭に石器・木製品・装飾品・土偶・果ては建物遺構まで。
縄文研究に欠かせない貴重な遺跡がどっさり見付かっています。
園内にはこれらの出土品を展示した施設があり、実物・複製品を直に見られます。
中にはお触り自由(←?)のものなんかもあり。
縄文マニアには心躍るワンダーランド。
外の広場には、発掘成果を元に作られた縄文時代の再現建築があります。
メインは高床式倉庫ならぬ高床式住居で、これがもう見上げるほどの高さ。
身長よりも床の方が上なくらい高床になってて、入口がなく、よじ登らない限り出入り不可能。
いやいやいや。
こんな高床にする必要ないでしょう(笑)。
そしてよーく観察すると、せっかくの高床式なのにネズミ返しがない。
これじゃネズミ入り放題。
高床式の意味全然ない(笑)。
下から室内を覗き込むと、藁の馬が一体。
縄文人って馬と一緒に生活してたんですかね?
でも馬って古墳時代くらいに朝鮮から入って来た動物なので、縄文時代にはまだ日本にいなかったはず。
どっから来たのこの馬?(笑)
さらに屋根には千木(ちぎ)と鰹木(かつおぎ)。
これって神社建築に用いられる装飾様式で、古墳時代の埴輪なんかにも確かに表現されてはいるけれど。
縄文時代はそれよりも何百・何千年も前。
この頃はまだないでしょう、こんなの。
この家に住んでた縄文人、時代先取りし過ぎーーっ!(笑)
そんな感じで、まー。
ツッコミ所満載(笑)。
その隣には環状木柱列(かんじょうもくちゅうれつ)。
ちょっと聞きなれない名前だと思いますが、これは北陸特有の文化で。
栗の木(栗の木は丈夫なんだそうで)を縦半分に切った柱を作り、ぐるっと円状に並べたもの。
ちょうどストーンサークルのようなイメージ。
恐らく宗教的儀式に使われたのではないかと言われているのですが、詳細は不明。
これが再現されています。
この環状木柱列がい~い感じでね♪
ミステリアスな古代ムードむんむん!
さらに謎の丸木舟。
名前は「さくら丸」。
縄文時代の交易実態を実証実験するために、2006年に作られたものです。
なんでそんな事をやったのかと言うと、先述の桜町遺跡から見付かったヒスイがきっかけ。
この辺りではヒスイは採れず、最寄りで採れるところと言えば糸魚川(いといがわ)。
でも糸魚川までは当時の交通事情を考えるとかなりの距離があり、恐らく舟を使ったのではないか?
じゃあ実際ちょっとやってみよう!・・みたいなノリでやったんだそうです。
材料には樹齢180年の宮島杉を使い、ボランティアの協力なども得ながら制作。
完成した舟を小矢部川に浮かべてスタートし、糸魚川までの110kmにも及ぶ距離をえっちらえっちらと手漕ぎで航海。
実に3日もかけて渡り切ったそうです。
今やれば、単なる道楽程度の遊びですが。
かつてはこの110kmが、きっと命懸けの大冒険だったんでしょうね!
縄文時代の息吹に触れられる桜町JOMONパーク。
発掘された遺物を眺めるもヨシ。
再現された縄文建築を眺めるもヨシ。
気持ちよく昼寝するもヨシ。(←?)
縄文空気を思う存分ご堪能ください!
たまに縄文体験イベントなんかもやってるみたいです。
興味のある人は一度問い合わせてみてください。
桜町JOMONパーク
住所:富山県小矢部市桜町 1716-1
TEL:0766-67-5255
摩利支天山 宝泉寺
2019年07月30日
金沢には3つの寺院群があります。
寺町(てらまち)寺院群、小立野(こだつの)寺院群、そして卯辰山(うたつやま)寺院群です。
今回紹介する宝泉寺は、卯辰山寺院群の中のひとつです。
場所はひがし茶屋街の奥、宇多須(うたす)神社の脇にある小坂をチョコチョコっと登ったすぐ先にあります。
見た目そんな立派じゃないんですが(失礼!)。
実はここ、加賀藩藩祖前田利家と深~~い縁があるお寺なんです。
摩利支天ってご存知ですかね?
戦いの神様です。
陽炎を神格化したもので勝運を導くそうで、戦国時代、武士に広く崇拝されていました。
利家もそんな摩利支天を深く信仰したひとりで、合戦の際には像を兜に納めて出陣したと伝えられています。
え?兜に入れるって、それ小っちゃくね?と思われるでしょう。
はい、実際小さいのです。
利家が愛用したのは、大きさ5センチちょっと。
手のひらサイズです。
そしてこの5センチちょっとの摩利支天像、今もある場所に保管されています。
どこか?
そう、それがここ宝泉寺なのです。
なぜこんな小さなお寺にそんなお宝が流れてきたのかと言うと、理由は場所。
城の鬼門を封じるためです。
鬼門ってのは陰陽道に基づく思想で、鬼が出入りする方角と考えられています。
要するに縁起の悪い方角ですな。
具体的には艮(うしとら・北東)が表鬼門、反対側の坤(ひつじさる・南西)が裏鬼門とされています。
宝泉寺のある場所は金沢城から見てちょうど北東にあり、ドンピシャ鬼門に当たるのです。
って言うか鬼門の場所だから、そこにお寺を建てたんですけどね。
さあこの鬼門を何に封じてもらうか?
なんたって加賀百万石の心臓部とも言える、金沢城の鬼門ですからね。
超ーーーーーー強力なパワーで守って欲しい。
そこで登場したのが摩利支天像。
それも利家が実際の戦で用いて勝利をつかんできた、実績十分の摩利支天像。
これに守ってもらおう!となったのです。
こうしてここ宝泉寺に、貴重な利家愛用の摩利支天像が安置されることとなったのです。
でもね。
すごーく残念な話なんですが。
見られません。
寺の至宝とも言える摩利支天像は秘仏とされており、一般公開はされておりません。
わたしも見たことありません。
寺側の説明によると、摩利支天は隠形(おんぎょう)、要するに目に見えないことにご利益があるとのことですが。
この辺の宗教的小理屈はちょっと意味分からんですな。
常時とは言わないまでも、せめて年に数回程度は公開して欲しいものです。
利家秘蔵の摩利支天像が眠る宝泉寺。
金沢観光のド定番ひがし茶屋街から歩いてすぐの距離です。
ちょっと位置的に外れてはいますが、せっかく茶屋街まで行ったのならぜひ訪れてみてください。
なおこのお寺の高台からの眺めは格別。
この眺めは、かの芥川龍之介も絶賛したと言われています。
涼風をさらーっと浴びながら眺める金沢の小街並。
これもぜひ楽しんでいってください。
金沢城 鉛瓦
2019年07月27日
白亜に輝く金沢城。
その「白」を演出する大きな要素は二つ。
白漆喰の壁、そして鉛瓦です。
鉛。
鉄やアルミ、ステンレスなんかと違って、日常生活ではあまりお目にかからない金属です。
身近なところではバッテリーの端子なんかに使われているのですが、そんなの見んしね。
ほぼ目にする機会はないでしょう。
特徴としては鬼重。
鉄よりも余裕で重たいです。
でも柔らか。
厚みにもよりますが、手で簡単にぐんにゃり曲げられます。
そして錆びると変色し、灰色から白味の強い色調となります。
だから鉛を使った金沢城の瓦は白いのです。
ところで瓦と言えば、普通土を焼き固めたものですよね。
それがなぜ鉛じゃないといけなかったのでしょうか?
お金も相当かかるはず。
不思議ですよね?
よく言われるのは「戦時に鋳造し直して鉄砲の玉に転用するため」というものですが、これはまずないでしょう。
常識で考えれば分かりますが、屋根の上に登って鉛をバリバリはがして、集めて、溶かして、鉄砲玉に成形する、なんて意味不明に無駄でしょう。
そんなことするくらいなら、初めから塊のままの鉛をどこかに貯蔵しておく方がはるかに現実的。
最も有力な説は「余ってたから」というもの。
えらざっくりしてますが、実際これが一番有力で。
かつて加賀藩が所有していた鉱山からは鉛がざくざく採れたそうで、そいつをうんとこさと金沢まで運んで来たらしいです。
目的は貨幣の鋳造。
ところが幕府から突然、藩による貨幣鋳造禁止令が出され、どっさり用意した鉛が宙に浮いてしまったのです。
どうすんべ~この鉛??となり。
仕方ないし城の瓦にでも使うべか~、となり。
城の屋根全部を鉛でえっさえっさと埋め尽くした、と。
そんな顛末だそうです。
えらい行き当たりばったりですが。
まあ歴史ってそんなモンです。(←本当?)
ちなみに建物の一部に鉛瓦を用いている城は他にもありますが、城全部の屋根に鉛瓦を葺いているのはここ金沢城だけだそうで。
成り行き上の結果とは言え。
お金がなきゃできない、豪勢な話ですね~。
お金と言えばもうひとつ。
幕府に対する散財アピールって意味合いもあったと言われています。
変に財力を貯め込むと幕府から目を付けられて取り潰しの口実にされる恐れがあったので、わざとお金を使って貯め込んでないことを見せつけたというものです。
これはこれであったかもしれません。
他にも風雪に強いからだとか、軽量で建物の耐久性が増すからだとか(鉛自体は重いけど、木の板の表面に薄く貼ってあるだけなので、瓦自体は土製よりも全然軽くなる)。
色々な説が飛び交っていて、実際はこれらいくつかの理由が合わさった結果だったのでしょう。
金沢城の鉛瓦。
白いです。
美しいです。
鉛が照らし出す格調高いホワイト、どうぞ思いっ切りその目に焼き付けて行ってください。
一番おすすめのビュースポットは、菱櫓上空から見下ろす五十間長屋の長大な鉛瓦屋根。
ずらっと続く白の列は見応え満点ですよ!
金沢城公園
住所:石川県金沢市丸の内1番1号
TEL:076-234-3800
金沢市立玉川図書館
2019年07月23日
金沢観光の定番、近江町市場
そこからから歩いて5分のところに、い~い図書館があります。
玉川図書館です。
周囲は大きな公園になっていて、元々は加賀八家と呼ばれる加賀藩重臣の長家の屋敷があった場所です。
多分この公園、丸々屋敷だったんじゃないですかね?
その一区画に図書館が建っています。
見ると分かるんですが。
地味ですよ~(笑)。
設計は谷口吉生(たにぐちよしお)。
金沢を代表する建築家さんです。
吉生氏のお父さんである吉郎(よしろう)氏も建築家で、この玉川図書館は親子二人の合作によって生まれました。
役割は父親の吉郎氏が総合監修、息子の吉生氏が建築設計。
ただこの時吉郎氏は既に病床にあり、現場でバリバリって訳にはいかず、吉生氏が病院まで図面を運んで相談しながら作業を進めたそうです。
しかし残念ながら完成を待たずして吉郎氏は亡くなり。
玉川図書館は吉郎氏にとって最後の、そして息子吉生氏との唯一の合同作品となったのです。
さてこの図書館、先にも書いた通り地味なんですが。
これ、わざとこんな設計にしてありまして。
「周りの景色に溶け込む建築」、そんなテーマが根底にあるそうです。
なので恐らく意識的にと思いますが、サイズの割にはえらく高さが抑えられています。
さらに壁は深く沈んだ黒と言うか濃紺色。
なんでもコールテン鋼という素材を使ってるそうですが、とにかく徹底して存在感を消しています。
鬱蒼と茂る木々の中にひっそりとたたずむ忘れられた人工物、そんな感じです。
でも中は全然違ってて、開放感満点!
天井を高く取って、縦の広がりをダイナミックに表現し。
柱の数を抑えて、すっきりとした見通しを確保。
さらに壁面には大ガラスを連続して並べて、みずみずしい自然光をふんだんに取り入れ。
しかもこのガラスによって建物の中と外とを視覚的に一体化させ、空間をぐんと広げる。
抜けのいい、快適な構造を実現しています。
ここにいると感じる、なんとなーく心落ち着く感覚。
実は全てが「計算」と「設計」によって生み出されているのです。
気付いてました?
谷口吉郎・吉生親子による、この世でただひとつのコラボレーション作品。
玉川図書館。
本を読んだり勉強したりするのもいいですが。
建物に込められた見事な演出にも、じっくりと目を向けてみてください。
見れば見るほど。
シビれますよ!
金沢市立玉川図書館
住所:石川県金沢市玉川町 2-20
TEL:076-221-1960
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