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真宗大谷派鶴来別院 本多さんの門が泣いてる~!
2022年03月21日
浄土真宗中興の祖と呼ばれる蓮如(れんにょ)。
鶴来別院はその蓮如の七男である蓮悟(れんご)によって創設されたお寺です。
ここね、ハッキリ言って地味です。
敷地はそこそこ広いんですけどね、ぱっと見地味です。
お寺に興味のない人は100%スルー確定の地味さです。
しかし!
行くのです。
『ド』が付く寺マニアなのでーーー!!
エントランスを飾るのがこの門。
黒瓦が重厚な四脚門です。
ええわな~♪
盛り上がるわな~♪
この一歩先には深遠な宗教世界が待ってるんだよっていう無言のメッセージ。
行きます!
行きますゼーー!!
今すぐ行きますゼーーー!!(←盛り上がり過ぎ)
目の前にはいきなりクライマックスの大本堂。
素晴らしいですな、このデカさが生み出す風格。
堂々たる体躯でどーんと迫ってきます。
建てられたのは今から123年前の明治32年。
程よくボロくなって、い~い感じに貫禄が出てます。
深く沈む木の黒茶色がシブい!
この軒下のビジュアルもイカスわ~♪
ガッガッガッと4段に突き出ている組み物、これを斗栱(ときょう)と言うんですが、まー美しい。
宮大工の技術がピッカピカに光ってます。
ちなみにこの斗栱、基本的に重いものを支える時ほど数が増えます。
ここで改めて前の画像を見返して欲しいのですが、このお堂、屋根がメチャメチャデカい設計になっています。
通常2~3段程度の斗栱が4段も組まれているのは、この大重量を支えるためなのです。
側面もビューティフル。
ざばっと広がる屋根下に斗栱がガン!ガン!ガン!と3つ。
その足元には雲っぽい彫刻・・・があるけど、ちょっと遠過ぎて詳細不明。
大棟の先端にはでっかい獅子口(ししぐち・鬼瓦)がガツーン!
とにかくビッグ&ダイナミック!
押し寄せるような迫力で圧を飛ばしてきます。
そしてこの本堂の前に面白れ~モンが転がってんですわ。
石。
これもデカくて、幅1メートル以上あります。
溶結凝灰岩ですかね?
ドロドロの火砕流が礫を飲み込みながら固まった、みたいな感じ。
飲み込んでる礫は砂岩かな?
泥岩っぽくも見えるけど、ぐちゃぐちゃ過ぎてちょっとよー分からん。
専門家の方、解析お願いします。
そんな本堂の左側に会館っぽい建物があります。
こちらは納骨堂。
納骨堂なので当然遺骨が収められているのですが、中には礼拝堂もあります。
出入りは自由。
平日は本堂横の別院会館から、土日祝日は直接入館できます。
その礼拝堂がこちら。
宗教的空気でむんむん。
黄金ですな。
仏の世界はいつだって黄金。
実際仏の住む浄土世界ってのはこんな感じでキンキラリンだと考えられています。
お寺の本尊を祀る須弥壇がキンキラリンに飾られているのも、この浄土世界をイメージしているからです。
中央の掛け軸に描かれているのは阿弥陀如来ですね。
恐らく死者を迎えに来るシーンでしょう、ここは納骨堂ですから。
いわゆる「阿弥陀来迎図」ってヤツです。
こちらは鐘楼。
これがね、イカツイんですわ。
なんか妙ぉ~にイカツイ。
なんでかなー?と考えてよく見てみると、この鐘楼、柱が8本あるんですわ。
普通は4本なのに、なぜか8本。
なのでやけにゴッテリしてて、なんかオプションガチガチに付けまくったガンダムみたい。
戦ったら強そう!(※戦闘設備ではありません)
さらに境内をぐるっと回ると、なんか突然古~い門があります。
え?ここに門必要なの?みたいな場所。
これ移築門でして、加賀藩の筆頭家老だった本多家の門です。
その名も「御殿門」。
赤瓦を乗せた風格満点の江戸期建造の門です。
こ~れがまたね~、ボロボロなんですわ。
古いからボロボロなのは当たり前っちゃー当たり前なんですが、それにしてもボロボロ。
金具が取れてたり、木材が割れてたり、扉も傾いてるし。
現状保存も大切ですが、朽ちるよこのままじゃ、コレ。
いいかげんある程度の補修をしとかないとヤバイんじゃないですかね?
「木」だから。
「木」は腐るんだから。
せっかくの貴重な文化財なんだから、この先もずーっと残るように何か手を打っとかないと取り返し付かんようになるよ。
真宗大谷派鶴来別院。
静か~なお寺です。
参拝者もほとんどいないくらい、静か~なお寺です。
でもね、それゆえに深遠さは格別。
仏教世界の荘厳な空気が肌からビンビンしみ込んでくるようです。
落ち着いてお寺巡りを楽しみたいって人には、多分たまらなく楽しい場所。
どうか時間をかけてじーーーーっくり見てってください。
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