加賀大観音 怖いです、マジで
2025年01月18日
加賀の小山の上に屹立する黄金の観音さま。
それが今回紹介する加賀大観音です。
目立つんだわ、この観音さま。
国道8号を走ってると、どうやっても目に入る。
全長実に73メートル、それが小山の上にどーん、しかもキンキラキン。
まー目立ちます。
現場の見取り図はこんな感じ。
一応正面に駐車場がありますが、そちらからは入れません。
入口はなぜか脇にある未舗装の空き地。
入ると右手に本来の入口である山門があり、左手にゲート。
ゲートをくぐると中央奥にメインの観音さまがあり、両脇に建物数棟、最奥に三十三間堂。
建物内はどれもほぼ立入禁止です。
では現場の様子を。
山門前の様子。
廃墟。
ガラスバリバリ、建物ボロボロ、ゴミ散乱、おまけに謎な廃車まで放置してあって、目も当てられないほどの荒廃ぶり。
完全なる廃墟。
そう、この施設、稼働していないのです。
ゆえに管理者不在で、ヤバイくらいの廃墟状態。
でもなぜか出入り自由になってて、ポツポツと見物人が入ってきます。
山門。
両脇に金剛力士像を備えた仁王門です。
鉄筋造りがややチープだわな。
どーにも重みと言うか、貫禄に欠ける。
やっぱお寺の伽藍ってのは木造でナンボですわ。
とは言えこの施設、本来はお寺と言うよりアミューズメント施設として作られたんだけどね。
中に入ると右手に瑠璃光殿と金色堂へと繋がるお堂があるのですが、残念ながらクローズド。
鍵が掛かってて入れません。
結構いいモン見られるらしんだけどな~。
見たいな~。
入りたいな~。
でもね、ダメなんですわ、だって。
見よ、このオンボロぶり!
屋根材剥げまくり、骨組み見えまくり。
これじゃ危なくて立入禁止にもなるわな。
よく見ると左右で屋根の状態が違いますが、これは素材が違うため。
左は杮葺き、つまり木の皮、右は銅板、つまり金属。
当たり前だけど木の皮は腐るので、ノーメンテナンスで何十年も放置された結果、これだけの差が出たのです。
やっぱ金属は強いな。
向かいには本堂。
これまた鉄筋のチープな建物。
ここもね、中は結構い~い感じに荘厳らしいですよ。
でも例によってクローズド、見られません。
施設稼働時は本当にお寺として使われてたそうで、法要なんかも営まれていたらしいんですけどね。
残念。
そしてメインの加賀大観音、正式名称「慈母観世音菩薩大立像」。
デカいのよ、間近で見るとガチでデカいのよ。
もー圧巻のサイズ。
仏さまというより、ほぼモンスター。
強烈な圧力です。
この観音さま、なんと内部に入れます。
入口は台座裏側。
ほとんどの建物が進入禁止な中、なぜかヘイ!カモン!的に扉が開いています。
となるとせっかくなので中へ、となるのですが。
これがまたね。
暗っ!
画像はフラッシュをたいているのできれいに見通せますが、現場は照明が一切なく、真っ暗です。
窓がないため本当に真っ暗で、文字通り一寸先も見えません。
今にもお化けが出そうなくらいのヤバさ。
一応スマホの懐中電灯で照らしながらグルっと一周したけどね。
もう二度と入りたくないわ・・・(怖)。
観音さまの奥には三十三間堂。
でももちろん鍵が掛けられてて入れません。
ここも結構面白いらしんだけどね。
千手観音像がズラッと並んでたり、仏教寺院のジオラマがあったり。
見たかったな~。
最後に梵鐘仏堂。
ここはなぜか入れます。
多分建物の状態が良好で、内部も比較的破損してないためでしょう。
中には自慢の大梵鐘が収められています。
その大きさ、自称世界一!
その大梵鐘がこちら。
確かにデカい。
しかも金箔が貼られててキラッキラ。
下に据えられている仏像は五知如来ですね。
左から順番に阿閦(あしゅく)、阿弥陀(あみだ)、大日(だいにち)、宝生(ほうしょう)、不空成就(ふくうじょうじゅ)。
見る人が見れば「お、このお寺、真言宗だな」とひと目で分かるラインナップです。
完全に廃墟と化している加賀大観音。
夜は絶対に来ないでください。
マジ出そうです。
来るなら必ず太陽の出ている日中に。
それと余計な所には立ち入らないように。
完全ノーメンテナンスなので、思わぬアクシデントに遭うかもしれません。(天井が落ちてくるとか)
その辺り、十分注意してご見学ください。
加賀大観音
住所:石川県加賀市作見町観音山 1-1
TEL:050-3442-0294
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