大師山 清大寺 大仏殿◆アナタの煩悩解消、おまかせください
2022年02月21日
昭和の大富豪が築き上げた清大寺(せいだいじ)。
前々回は大門、前回は中門を中心に見てきました。
今回はいよいよその奥にある大仏殿を見ていきます。
これがまーデケーのですわ。
横58メートル、奥行48メートル、高さ52メートル。
あの東大寺の大仏殿をも上回る空前のスケールです。
このサイズから来るボリューム感がスゲーのですよ。
前に立ってるだけで圧がバンバン飛んでくる!
すさまじいエネルギー量です。
やっぱデカいってのはそれだけで迫力出ますわな。
信仰の場所というより、戦闘要塞を前にしているような気分。
ただこれも例によって鉄筋建てでしてね。
これだけが少々残念。
中に入ると黄金の大仏さまがどーん!
座像として日本一のデカさを誇る越前大仏です。
高さ17メートル、あの東大寺の大仏(15メートル)を上回るデカさ。
明らかに意識してますな、東大寺。
意地でもあれよりでっかいの作ったるゾって野望が透けて見えてくるようです。
でもね、こんなんやったモン勝ちですわ。
本当にやっちゃった多田清、ブラボーです。
この仏さまは毘慮舎那如来(びるしゃなにょらい)と呼ばれる仏さまで、宇宙そのものを象徴しています。
万物万世の守護者という訳ですね。
ちなみに東大寺の大仏さまも毘慮舎那如来です。
つまりモデルは同じ。
多分パワーも同じ。
でもこっちの方が2メートル大きいから、ちょっとだけパワーも大きいかもしれません。
大きさは別に関係ない??(笑)
左右には脇侍(わきじ)が合計4体。
こちらはその右側で、左が大迦葉(だいかしょう)、右が文殊菩薩(もんじゅぼさつ)。
大迦葉は釈迦の十大弟子のひとりで、『頭陀第一(ずだだいいち)』の異名を持つ人物です。
清廉潔白な人柄で知られており、釈迦の死後、バラバラになりだした仏教の教えを統一化する第一結集(だいいちけつじゅう)という大会議を開いた事で知られています。
文殊菩薩は「三人寄れば文殊の知恵」のことわざでも知られる通り、知恵を司る仏さま。
維摩居士(ゆいまこじ)という、これまたスッゲー頭のいい人と超ハイレベルな問答合戦を繰り広げた、なんてエピソードを持っています。
その反対側の2体。
左が普賢菩薩(ふげんぼさつ)、右が阿難陀(あなんだ)。
普賢菩薩は悟りや修行を司る仏さま。
白い象に乗った姿でよく登場します。
阿難陀は釈迦の十大弟子のひとりで、『多聞第一(たもんだいいち)』の異名を持つ人物です。
いわゆる聞き上手ってヤツで、第一結集の際に編纂された経典は彼が生前の釈迦から聞いた言葉をまとめたものと言われています。
壁面一面には仏像!仏像!仏像!
千体仏ってヤツですね。(※正確には1,281体)
まるで映画のセットかCGみたいにズラーっ!!
これ見てるとなんか目がおかしくなってくるんですわ、あまりにも非日常的過ぎて。
こんなのアリか~?いやいやありえねーだろ!?みたいな。
そのくらいの迫力です。
ある意味大仏さんよりインパクト強烈。
この幢幡(どうばん・柱にぶら下がってるヤツ)なんかもスゲーですわな。
幢幡自体はどこのお寺でも比較的よく見かけます。
須弥壇の前にぶら下がってて、通常長さは2~3メートル程度。
でもなんでもデカいの大好きなここではそのサイズも規格外で、見た感じ20メートルくらいあんのかな?
とにかく長い!
金属製だし重さも結構あるでしょうね。
これ1枚で100kgはくだらないんじゃないの?
天井は小組格天井(こぐみごうてんじょう)。
小さな四角形が規則正しく並んでいます。
ここに極彩色の天井画なんかがあったらさらにもの凄かっただろうな~。
例えば曼荼羅や極楽浄土世界なんかがどーん!と描かれてたら大迫力。
わたし、多分泣いちゃうわ。
大仏さんの前にはこんなものもあります。
お鈴(おりん)。
よく仏壇に置いてある、あのチーンと鳴らすヤツですね。
でもここは清大寺、やっぱりこれも超ド級にデカい。
子供の風呂桶くらいのサイズがあります。
音も全然違って、「ゴォォォーーーン!!」って感じ。
とても仏壇のお鈴の音なんてレベルではなく、お寺の鐘を突いたに出る、まさにあの轟音です。
こんな面白いものもあります。
その名も「おもう壺」。
これ何かというと、紙に好きな事を書いて壺に投げ入れるというものです。
人の悪口・陰口、上司のグチ、こないだ行ったラーメン屋のおやじのエラそうな態度への文句(←?)、散々カネ使わせてサッと消えていなくなったオンナへの恨み節(←??)等々なんでもオーケー。
全てお寺でお焚き上げを行い、浄化して雲散霧消してくれます。
1回たったの100円。
ストレス解消にぜひどうぞ。
でも。
わたしが行った時は紙が置いてなかったんですよ。
書きたい事山ほどあったのにーーーー!!!!
日本一の座像仏が見られる清大寺の大仏殿。
まースゴイですわ。
圧巻ですわ。
開いた口がふさがらんですわ。
超絶仏教ワールドを肌で感じてみたいって方は、迷わずご参拝ください。
次回はもうひとつの目玉、日本一の五重塔を見ていきます。
高所恐怖症の人はスルーした方がいいかも?
大師山 清大寺 中門・百仏殿・宝仏殿◆この仏像は材質に注意してください
2022年02月19日
門がデカい、狛犬がデカい、仁王像がデカい、ととにかくデカいものずくめの清大寺(せいだいじ)。
今回はそのデカい大門の先を見ていきます。
こちらは2番目の門、中門。
大門よりひと回りサイズは小さくなりますが、それでもなかなかのサイズです。
形式は大門と同じ楼門、構造もやっぱり鉄筋。
門前の広場の雰囲気がどこか中国的ですね。
なんか少林寺拳法の稽古場みたい。
左右には回廊がズバッ!
奥へと伸びる長い直線と縦に連続する小刻みな直線との交差が実にリズミカル。
材には台湾桧(ひのき)が使われているそうで、樹齢1500年以上との事。
それが合計152本。
カネかかったろうな~。
前回記事でも書いてるけど、このお寺、個人が作ったんですよ。
こんな柱、1本使ってるだけでも自慢できるのに、それが152本!
どんだけカネあり余ってたのよ!?
この中門にも仁王さまがいます。
左に吽像、右に阿像。
さっきとは逆の配置ですね。
さてこの仁王像、大門で見たのとはどこか感じが違います。
荒々しさが弱く、えらく落ち着いた感じ。
造形的に丸みが強く、力感という意味では大きく力の劣る印象。
この違いの理由は、そもそも制作者が違うってのもあるでしょうが、それ以前に材質にあります。
先に見た仁王像は木造、それに対してこちらは鋳造。
青銅製です。
なので細かな彫刻が入れられないんですね。
ポーズにしてもそう。
金属は重いので、重心を傾けた不安定なポーズが取れません。
なのでなんかちょこーんとした、大人しい姿勢になるのです。
中門内部には石仏がズラリ。
如来像と菩薩像ですね。
黒いのと白いのが混在していますが、黒いのは黒大理石製、白いのは白大理石製です。
これ1体でいくらすんのかね?
明らかに量産品ですが、それでもこれだけ精巧な石像、安くはないはず。
そんな高級品をこうして何十体も並べちゃうんですからね。
カネ持ちのやる事、違うわ~。
そんな中門をちょっと横に抜けると、こんな空間があります。
苔庭。
エエわ~、この空気♪
苔の緑と木の陰影、そこに漂う厳かな幽玄さ。
そんな中で静かに座禅を組む仏さまの姿は、ただひたすら神秘的で。
異世界感全開!!
もう黙~って手を合わせたくなります。
その苔庭の隣にあるのが百仏殿。
デカい入母屋屋根を被せたお堂です。
素敵ですわね、この建物も。
水平性が強調された伸びやかな入母屋屋根にシックな深緑が沈む銅板瓦。
その下に壁の白と柱の深茶色がビビッドに映えて。
これで木造ならもう言う事ナシなんですけどね。
鉄筋なのだけが残念。
中に入ると何体もの仏像がお出迎え。
床に並んでいる小さいのが黒・白大理石製、台に乗っている大きいのが青銅製。
一体何体仏像注文したんですかね、このお寺?
もうここまで来ると戦慄すら覚えますわ。
注文受けた業者も大変だったろうな~こんなに大量に作るの。
さらに入口右横に目をやるとなんやら意味あり気な小部屋がありまして、そこになんやら意味ありげな仏像が1体置かれています。
これ実際意味がありまして、なんと「魚卵石入り仏像」。
魚卵石ってなんじゃ?と言いますと、ちょっとわたしもよー分からんのですが、元の石である石灰岩が変質し、粒状の模様が浮き出たものだそうです。
ものすごーくレアな石で、世界的に見ても産出地は数えるほどしかないんだとか。
この仏像はそんな貴重な魚卵石を含んでいるのです。
その魚卵石部分をルーペで拡大した画像がこちら。
どう?なんかあるでしょ?粒々がいっぱい。
分からない人は衣のひだの部分に注意して探してみてください。
この粒、結構小さいです。
かーなーりー注意深く観察しないと気付けません。
特にわたしみたいな老眼族(←?)には厳しい作業となりますので、視力に不安のある方は老眼鏡かルーペを持参の上探してください。
さらに奥の部屋に進むと、またもや仏像さんがズラリ。
まるで寺で修業している小坊主のようにきれーに整列して並べられています。
なんかこんな風に並べると、仏像も妙に人間臭く見えますね。
良く言えば親しみやすいし、悪く言えば風格がないし。
もうちょっと見せ方考えた方がいいんでね?
百仏殿を出て少し歩くと、今度は宝仏殿という建物が現れます。
左右2棟を渡り廊下で連結した、なんとなく実務的な建物。
もちろん鉄筋。
こちら左右とも展示室となっていて、やっぱり中には仏像がズラリ。
ちょっと覗いてみます。
まずは右側の建物内。
石仏・石仏・オール石仏。
先の中門でも見た通り、黒いのが黒大理石製、白いのが白大理石製です。
やってることはさっきの百仏殿と同じ。
ただ何となく仏像を並べてあるだけ。
少々芸がない。
左側の建物も同じ、室内には仏像がズラリ。
黒いのは青銅製、白いのは花崗岩製です。
こっちもまー殺風景っちゃー殺風景なんですけどね、仏像の個性が強いのですわ。
特に十一面観音像がカッコ良くてね。
なんかすげー持って帰りたいですわ!(※それは窃盗です)
以上、中門とその横にある百仏殿&宝仏殿を見てきました。
このエリアはとにかく仏像だらけ。
1体1体丁寧に見てたらキリがありません。
ただ数が多いだけであんまりバリエーションはないので、さら~っと見とけばいいと思います。
次回はいよいよメインである大仏殿を見ていきます。
清大寺最大のクライマックス。
ハートあげあげで楽しめますゼ~♪
大師山 清大寺 エントランス~大門◆「デカい」がこのお寺のキーワード
2022年02月16日
奈良の大仏を超えるドでけぇ~え越前大仏を擁する大師山(だいしざん)清大寺(せいだいじ)。
勝山の一角にある大寺院です。
創建は昭和62年、つまりたった35年前。
タクシー事業で巨財を築き上げた多田清の手によって作られました。
総工費はなんと380億円!
とても個人が出資できるスケールとは思えませんが、まー桁違いにカネ持ってたんでしょうね。
今も昔も、カネなんて持ってるヤツぁ腐るほど持ってるもんなんスよ。
そんなおカネの臭いがぷんぷんする清大寺の様子を、今回から5回に渡って紹介していきます。
では清大寺の全体図から。
ふたつの大駐車場を挟んで導入口にズラリと門前町、その先に入口となる大門。
そこから中門を経てメインとなる大仏殿。
この大門→大仏殿までがこのお寺の中核部分。
その脇に九龍殿&五重塔。
さらにそのすぐ近くに日本庭園。
大まかな見所はざっとこんな感じです。
駐車場でいきなり目にするのがこのお堂。
デカっ!
のっけからデカっ!
しかもスタイリッシュ!
屋根が印象的ですわな。
横方向への広がりが強調された、広大な寄棟屋根。
その天頂左右には黄金の鴟尾(しび)がビシッ!
イカスー!!
・・なんだけど、近くに行ってよーく見ると、この建物鉄筋なんですわ。
この辺が昭和62年築造の悲しさ。
やっぱお寺の建物は木造じゃないとしっくり来んですわ。
そこから進むと次に見えてくるのが門前町。
ストリートの奥に五重塔がズバッとそびえ立つ、絵のような光景が目に飛び込んできます。
明らかに意図して構成された配置ですね。
この光景を見て、わくわく爆上がり!って訳です。
ただ見ての通り、どの店もシャッターがバッシャーン。
完全なシャッター街となっています。
実はこの門前町、観光収入を狙ってお寺の造営と共に作られたのですが、結果としてコケたんですね。
で、どのテナントも撤退しちゃって、今やこんな状態となってしまっているのです。
ちょっと悲しい。
このシャッター門前町を抜けた先がいよいよ寺域。
でっかい大門がズドーン!と現れます。
デカいのよ!
まーデカいのよ!
デカ過ぎてカメラのフレームに入りきらんっていうね。
もっと門の前の広場を大きく取って引いた位置から写真撮れるようにすればいいのに、ちょっと下がると門前町の建物にぶつかって、どーやっても門の全景が撮れんという残念なロケーション。
もう少しカメラアングルってヤツを考えて欲しかったな~。
すこしナナメにズレるとこんな感じ。
この角度からならなんとか全景が撮れます。
反り屋根が見事ですわな。
上に向かってぴーんと跳ね上がって、その下に斗栱(ときょう・軒下を支える組物)がズラリと並んで。
ビッグなサイズとも相まって、なんとも豪快なたたずまいです。
この門、デカさは文句なく立派なのですが、建物を支える基本構造はやっぱり鉄筋になってます。
なので近くで見るとちょっと冷たい感じ。
工費と工期を考えると鉄筋以外にありえなかったんでしょうね。
こんだけの構造物を木造で作ろうとすると、建設費が何倍にも膨れ上がっちゃいますからね。
建材ひとつにしたって、こんなデカい木材なんて国内で調達できないだろうし、かと言って海外まで探しに行って運んでたら時間もカネもかかるし。
なにがなんでもデカいものを作りたい!となると、鉄筋以外の選択肢はなかったのでしょう。
この石燈篭なんかもデカいですゼ~。
台座も含めると、ざっと6~7メートルくらいあるんじゃないですかね?
強烈なサイズ感。
間違いなく特注でしょうね。
後ろに見える狛犬もしかり。
像高だけで多分2メートル強。
とにかくいちいちデカい。
そんなビッグ門の入口を左右からガードするのが仁王像。
これももちろんデカいですゼ~。
身長約8メートル!
画像は左側にいる阿像。
ぐわっと見開いた目と歯をむき出しにした口が大迫力です。
右手には武器である金剛棒を力強く握り締め、左手は衆生に安心を与える施無畏印(せむいいん)。
無限の力と慈悲が表現された猛々しい像姿です。
その対面には吽像。
ぐっとへの字に結んでいる口と憤怒の形相が実にダイナミック!
筋肉の力感と不安定な重心、そして風になびく天衣(てんえ)の曲線がいいですわな。
なんかこう、今にもうぉ~~ん!と動き出しそうで。
鎌倉時代の仏像を彷彿させる、実にリアルな像形。
とにかくデカい!デカい!デカい!が連続する清大寺。
これはこのお寺の一貫したポリシーで、この「ナンでもカンでもデカい」はこの後も続きます。
まあ圧倒されます。
次回はこの先にある中門と、その脇にある百仏殿・宝仏殿を見ていきます。
ここも見どころ満載ですゼ!
穂乃香 天婦羅そば 蕎麦がバリッバリに香る至福の味
2022年02月14日
とある休みの日。
午前中から黙々と読書。
読んで、読んで、ひたすらに読みまくって・・気が付いたら13時過ぎ。
おっとメシに行かねば!
フラフラ~と出かけ、たどり着いたのが穂乃香。
蕎麦のお店です。
建物は古民家を改装したリノベーション店舗。
築100年以上との事なので、明治時代?
確かにソレっぽい古臭さ。
サイズから推測するに、そこそこ裕福な人の屋敷だった模様。
そんなザ・オールド・リッチな家の座敷に通され、座卓に着座。
メニューを広げてしばらく沈考し、選んだメニューはベーシックな”天婦羅そば”。
サイズを大盛りにアップして、食べたおします。
つゆは照り・艶共に美しい深黒茶色。
液温チリチリに激熱。
香りがいいわね。
レンゲを口に寄せた瞬間からぶわ~。
鰹節由来の濃い香ばしさががっしりと鼻をつかむ。
味わい出汁感ガンガン!
鰹節のガッシリとした風味が強靭な骨格を作り、そこに昆布の甘みがゆら~りと重なり、噛めるほどに凝縮された滋味がぐっと沈み込む。
脳ミソくらくらするほどの恍惚感。
蕎麦は麺径のきれいに揃った細麺。
しっとりした舌触りとするするした喉越しがシビれるほど上品。
つるりとすすると風味豊か。
さばさばとした蕎麦の味わいとミネラリーな香味がふわりと融合し、出汁感満点のつゆの中に優しく溶け込んで。
も~染み通る美味さ!
じわじわ後引く余韻の優美さがさらにスペシャル。
天婦羅は衣カリッカリ。
軽快な破砕感がなんともリズミカル。
その中に包まれた具がどれも柔らか~くてね、しとしとやわやわ。
そして美味さがまた格別。
塩を付ければ甘みを増し、蕎麦のつゆに浸せばとろ~りとクリーミーさを増し。
ひと口ひと口がたまらないほどに幸せ絶頂!
するるするると蕎麦すすって。
サクサクと天婦羅食べて。
最後はつゆをずずずっと飲んで。
完食。
穂乃香の”天婦羅そば”。
なーーーんも変化球ないんだけどね。
なーーーんも目新しさはないんだけどね。
でもそのドが付く程の直球を全く退屈させない美味さ。
王道はやっぱ美味いから王道なんですな♪
ごちそうさま。
[参考]
・天婦羅そば:1,650円
・大盛り:300円
ひみの海探検館 氷見港にある氷見の漁業文化を学べる場所
2022年02月12日
氷見の港の一角にある『ひみの海探検館』。
一昨年6月にリニューアルオープンした、氷見の海について学べる施設です。
平地が少なく海洋資源が豊富な氷見は、必然的に漁業を産業の主軸として発展してきました。
目玉は何と言っても『氷見の寒ブリ』。
冬のブリは脂がノリノリにノってて、ンも~美味ぇ~のですよ♪
特にこの氷見港から水揚げされる寒ブリは絶品で、毎年その時期になると必ずニュースで取り上げられます。
全国的にも有名なので、ご存知の方も多いでしょう。
まずは館内マップから見ていきます。
港の廃倉庫をリフォームしたと思われる展示スペースはバカッ広。
はっきり言ってスペース余りまくってます。
そんな過剰スペースを「VRシアター」「ハンズオンひみ」「ARストリーム」「ひみの漁業」「ひみの食文化」の5つのエリアに区切って展示が行われています。
入ってまず最初に目にするのが、一番の目玉である「VRシアター」。
440インチの大スクリーンがどーん!と来場者を出迎えます。
いや、マジすごいですよ、このスクリーン。
でかい上に高精細で、臨場感が強烈なのですわ。
ガン!ガン!迫ってきます。
欲しいなー、うちにもこんなの!
置ける場所ないけどさ。(←?)
そのジャンボスクリーンを抜けると、突然の大空間。
どう?広いでしょ?マジで。
体育館ほどの広さがあります。
バスケットボールくらいは楽ぅ~にできるサイズ。
ただねその広さを持て余しちゃってて、思いっ切りガラーンとしてるのですわ。
先に見たシアターで予算全部使い切っちゃったんじゃないの?みたいな。
いや~アンバランス(笑)。
その先にあるのが「ハンズオンひみ」のコーナー。
触って遊んで理解できる、という趣向です。
コロナのせいで全部お触り禁止になってるけどね。
一番おすすめは左端のヤツですね。
タッチパネルで氷見の漁業文化についての説明映像が見られます。
これがなかなか上手くできてましてね。
以前から「富山湾は深い」「海洋深層水ってのが採れる」「魚がいっぱいいる」って知識だけはあったんですけど、それらの関連性が気持ちいいくらい分かりやすくまとめられています。
これは勉強になりますよ!
続いて館内中央の「ARストリーム」コーナー。
ここ何かと言うと、ポスターに印刷されているQRコードが専用アプリに繋がっていて、それを通して天井からぶら下がっている魚の説明が見られるのです。
ちょっとしたゲーム感覚。
小さなお子さんはこんなの喜ぶでしょうね。
ほら、このお魚ってこんな特徴があるんだよ~とか教えてあげたら結構盛り上がりそう。
天井を見上げると網がだら~り。
これ、定置網です。
多分ホンモノ。
デケーですよー。
こんなデケーの海の底に沈めときゃ、そりゃいっぱい魚獲れるわ、と妙に納得できてしまうサイズです。
ただデカ過ぎてね。
見通しが悪く、イマイチ実態がつかめない。
それを縮小模型で解説しているのがこちら。
先のVRシアターの裏にあります。
なるほど、コレなら一目瞭然♪
この画像で言うと、魚の入口は右側になります。
そこから中央に誘導され、最終的には網の中に取り込まれてざばっと捕獲される、という仕組みになっています。
上手く考えられてますわな。
ザ・漁業アートです。
こちらは「ひみの漁業」コーナーに展示されている和船「テンマ」。
テンマとはタコツボ漁や磯見漁などに使用された小型船です。
乗船自由で、勝手に乗って勝手に見学できます。
実際に乗ってみると分かるんですが、中は意外に閉塞感強め。
見た目以上の窮屈さです。
落ちたらやべーって心理が無意識に働くからですかね?
中にはこんな展示も。
オッパイ針。
コレ、恐らくは『そういう趣味を持つ人』専用に開発された針なのでしょう。
使用方法は不明。
『そういう趣味を持つ人』に聞いてみてください。
しょーもないツッコミ入れんでいい??(汗)
そして最後、「ひみの食文化」コーナー。
氷見の陸上、および船上での食の様子が紹介されています。
画像左側にあるのは窯ですね。
漁業の合間、これで漁師鍋をぐつぐつ焚いてみんなで食ったそうです。
美味かったろうな~、獲れたての魚をぶっこんで作った漁師鍋。
わたしサカナ大好きなんでね。
船の上で食う漁師鍋、1回味わってみて~な~♪
漁業を中心とした氷見の生活文化が学べる「ひみの海探検館」。
正直そんなに高密度じゃないです。
思いっ切りライトです。
でもそれゆえに楽というか、肩の力を抜いてゆる~く見て回れます。
氷見の港まで来たついでにちょっと寄って遊んで行くかな~、程度の感覚でお越しください。
なおここから遊覧船なんかも出ています。
オレは海の男、生の潮風浴びるぜーー!!って人はそちらもどうぞ。
関連タグ >> 美術館・博物館
- 羽咋市歴史民俗資料館 渚の正倉院 氣多大神宮展 part2 等伯の神画が見られるゼ~♪
- グリル&ハンバーグNINO ハンバーグ&ソーセージ&から揚げ コスパ高すぎ!腹いっぱい食えます
- 旧橋本家住宅 ここに人間が住んでたのが信じられない
- 富山市ガラス美術館 展示編 難しいゾ~、ガラスアート
- 富山市ガラス美術館 建築編 富山という土地を表現した建築アート
- 白山町遺跡現地説明会 永遠に答えが分からないのが考古学
- 薬王院 温泉寺 「あいうえお」はここから始まりました
- 餃子のあひる 餃子定食 この餃子、エンドレスに食えるわ~♪
- 栄谷丸山横穴群 コウモリに注意してご鑑賞ください
- 富山市郷土博物館 復元模型のテクノな仕掛けがイカスのよ!
- 富山城跡 千歳御門~日本庭園周辺 庭園の読み解き、楽しいわ~♪
- 富山城跡 水堀~西の丸 石垣の詳細がよー分からん、謎多きお城
- 羽咋市歴史民俗資料館 渚の正倉院 氣多大神宮展 今しか見られない貴重なお宝がいっぱい
- 香満居 豚トロ黒胡椒炒め定食+担々麺 ボリュームも美味さも文句ナシの街中華
- 一乗谷朝倉氏遺跡 中の御殿跡・諏訪館跡庭園 こんなカッコエエ庭に憧れるわ~
- 一乗谷朝倉氏遺跡 南陽寺跡庭園・湯殿跡庭園 ちょっともったいないなココは
- 一乗谷朝倉氏遺跡 朝倉館跡 ここにはロマンが眠っています
- 一乗谷朝倉氏遺跡 雲正寺地区・平面復原地区 今も残る生々しい生活の痕跡
- 一乗谷朝倉氏遺跡 下城戸跡・上城戸跡 ここがディフェンスラインの最前線
- とんかつ勝亭 立山ロース定食 この肉、味もボリュームも極上だわ~♪