店主たみこの観光案内ブログ

大師山 清大寺 大仏殿◆アナタの煩悩解消、おまかせください

2022年02月21日

大師山 清大寺 大仏殿

 

昭和の大富豪が築き上げた清大寺(せいだいじ)。
前々回は大門、前回は中門を中心に見てきました。
今回はいよいよその奥にある大仏殿を見ていきます。

 

これがまーデケーのですわ。
横58メートル、奥行48メートル、高さ52メートル。
あの東大寺の大仏殿をも上回る空前のスケールです。

 

斜め前からの大仏殿

 

このサイズから来るボリューム感がスゲーのですよ。
前に立ってるだけで圧がバンバン飛んでくる!
すさまじいエネルギー量です。

 

やっぱデカいってのはそれだけで迫力出ますわな。
信仰の場所というより、戦闘要塞を前にしているような気分。

 

ただこれも例によって鉄筋建てでしてね。
これだけが少々残念。

 

越前大仏

 

中に入ると黄金の大仏さまがどーん!
座像として日本一のデカさを誇る越前大仏です。
高さ17メートル、あの東大寺の大仏(15メートル)を上回るデカさ。

 

明らかに意識してますな、東大寺。
意地でもあれよりでっかいの作ったるゾって野望が透けて見えてくるようです。

 

でもね、こんなんやったモン勝ちですわ。
本当にやっちゃった多田清、ブラボーです。

 

斜め前からの越前大仏

 

この仏さまは毘慮舎那如来(びるしゃなにょらい)と呼ばれる仏さまで、宇宙そのものを象徴しています。
万物万世の守護者という訳ですね。

 

ちなみに東大寺の大仏さまも毘慮舎那如来です。
つまりモデルは同じ。
多分パワーも同じ。
でもこっちの方が2メートル大きいから、ちょっとだけパワーも大きいかもしれません。

 

大きさは別に関係ない??(笑)

 

脇侍の大迦葉と文殊菩薩

 

左右には脇侍(わきじ)が合計4体。
こちらはその右側で、左が大迦葉(だいかしょう)、右が文殊菩薩(もんじゅぼさつ)。

 

大迦葉は釈迦の十大弟子のひとりで、『頭陀第一(ずだだいいち)』の異名を持つ人物です。
清廉潔白な人柄で知られており、釈迦の死後、バラバラになりだした仏教の教えを統一化する第一結集(だいいちけつじゅう)という大会議を開いた事で知られています。

 

文殊菩薩は「三人寄れば文殊の知恵」のことわざでも知られる通り、知恵を司る仏さま。
維摩居士(ゆいまこじ)という、これまたスッゲー頭のいい人と超ハイレベルな問答合戦を繰り広げた、なんてエピソードを持っています。

 

脇侍の普賢菩薩と阿難陀

 

その反対側の2体。
左が普賢菩薩(ふげんぼさつ)、右が阿難陀(あなんだ)。

 

普賢菩薩は悟りや修行を司る仏さま。
白い象に乗った姿でよく登場します。

 

阿難陀は釈迦の十大弟子のひとりで、『多聞第一(たもんだいいち)』の異名を持つ人物です。
いわゆる聞き上手ってヤツで、第一結集の際に編纂された経典は彼が生前の釈迦から聞いた言葉をまとめたものと言われています。

 

壁面にズラリと並ぶ仏像

 

壁面一面には仏像!仏像!仏像!
千体仏ってヤツですね。(※正確には1,281体)
まるで映画のセットかCGみたいにズラーっ!!

 

これ見てるとなんか目がおかしくなってくるんですわ、あまりにも非日常的過ぎて。
こんなのアリか~?いやいやありえねーだろ!?みたいな。
そのくらいの迫力です。
ある意味大仏さんよりインパクト強烈。

 

バカでっかい幢幡

 

この幢幡(どうばん・柱にぶら下がってるヤツ)なんかもスゲーですわな。

 

幢幡自体はどこのお寺でも比較的よく見かけます。
須弥壇の前にぶら下がってて、通常長さは2~3メートル程度。
でもなんでもデカいの大好きなここではそのサイズも規格外で、見た感じ20メートルくらいあんのかな?
とにかく長い!

 

金属製だし重さも結構あるでしょうね。
これ1枚で100kgはくだらないんじゃないの?

 

大仏殿の小組格天井

 

天井は小組格天井(こぐみごうてんじょう)。
小さな四角形が規則正しく並んでいます。

 

ここに極彩色の天井画なんかがあったらさらにもの凄かっただろうな~。
例えば曼荼羅や極楽浄土世界なんかがどーん!と描かれてたら大迫力。
わたし、多分泣いちゃうわ。

 

巨大なお鈴

 

大仏さんの前にはこんなものもあります。
お鈴(おりん)。
よく仏壇に置いてある、あのチーンと鳴らすヤツですね。

 

でもここは清大寺、やっぱりこれも超ド級にデカい。
子供の風呂桶くらいのサイズがあります。
音も全然違って、「ゴォォォーーーン!!」って感じ。
とても仏壇のお鈴の音なんてレベルではなく、お寺の鐘を突いたに出る、まさにあの轟音です。

 

清大寺のおもう壺

 

こんな面白いものもあります。
その名も「おもう壺」。

 

これ何かというと、紙に好きな事を書いて壺に投げ入れるというものです。
人の悪口・陰口、上司のグチ、こないだ行ったラーメン屋のおやじのエラそうな態度への文句(←?)、散々カネ使わせてサッと消えていなくなったオンナへの恨み節(←??)等々なんでもオーケー。
全てお寺でお焚き上げを行い、浄化して雲散霧消してくれます。
1回たったの100円。
ストレス解消にぜひどうぞ。

 

でも。

 

わたしが行った時は紙が置いてなかったんですよ。
書きたい事山ほどあったのにーーーー!!!!

 

黄金の越前大仏

 

日本一の座像仏が見られる清大寺の大仏殿。

 

まースゴイですわ。
圧巻ですわ。
開いた口がふさがらんですわ。
超絶仏教ワールドを肌で感じてみたいって方は、迷わずご参拝ください。

 

次回はもうひとつの目玉、日本一の五重塔を見ていきます。
高所恐怖症の人はスルーした方がいいかも?

 

 

大師山 清大寺

住所:福井県勝山市片瀬 50-1-1

TEL:0779-87-3300

ホームページ:清大寺公式サイト

 




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