
蓮如上人記念館 七不思議堂 金持ちの匂いがぷんぷんする御屋敷に栄光あれ
2022年10月18日

浄土真宗中興の祖と呼ばれる蓮如さんを顕彰する施設、蓮如上人記念館。
前回は鳳凰閣、蓮如館、庭園を見てきました。
今回は七不思議堂。
こちらは明治14年に富山県砺波市に建てられた梶尾家の母屋を移築したものです。
ハッキリ言って蓮如さんとは全く全然200%関係ないのですが、なぜかどさくさ紛れに一緒に並んでいます。
ちょっと意図が不明。

しかしまー建物は立派!
その堂々たるたたずまいはまさに「豪邸」。
カネの匂いがぷんぷんする瀟洒な建物です。
実際お金持ちだったそうですよ、梶尾家。
元々は美濃出身の豪族で、城まで持ってたんだとか。
まさにサラブレッドの血族。

こちらは建物正面斜め前の軒先にある鬼瓦。
なぜか桃がデコレーションされています。
コレ、何気に注目ポイント。
この建物、アズマダチという建築意匠になっています。
「アズマダチ」とは「東建ち」、つまり家の正面を東に向けています。
という事は右斜め前にあるこの鬼瓦は北東を向く格好になり、北東=鬼門、鬼門に正対します。
そう、この鬼瓦は鬼門を封じているんですね。
さり気な~く桃がデコレーションされているのはそのため。
桃には古来より魔除けや不老不死の霊力があると考えられており、その力を瓦に込めているのです。
ん~イカスな♪

内部の間取りはこんな感じ。
メインに広い居間がどっかーん!
その奥に座敷が4部屋、うちひと部屋は仏間。
2階には床の間を備えた座敷がひと部屋と納戸(と未公開ゾーン)。
さらに土間があって、そちらにも座敷がひと部屋。
と、こんな間取りになっています。

いきなりクライマックスとなる居間。
この屋敷最大のデラックスルーム。
広いのよ、とにかく広いのよ。
その広さ、実に28畳!
しかも吹き抜けになってて、天井も高ぇー!高ぇー!
圧倒的な空間ボリュームです。

板戸もデカッ!
しかも縦よりも横の方が寸法が大きいし!
そしてその真上の長押(なげし)、これもデカッ!
幅70~80センチくらいあるんじゃないかな?
豪壮感ハンパない!

梁もどうよコレ?
ぶっといヤツが何本もガンガンガーン!
惜しげもなくカネを使っています。
いいな~。
こんな家に住んでみたいな~。
一体どんな商売やったらこんな家建てられるのかな~?
金持ちうらやまし~~~!!!!

その先には仏間。
なんか意味不明にガラスで閉じられてますが、かつてはここに仏壇が収められていました。
ここも見て欲しいのがサイズ。
この空間を埋める仏壇があったんですよ。
どんだけデカいの置いてあったのよ?と。
まーいちいちスケール感が庶民離れしてますわ。

その隣には床の間を備えた座敷・・なんだけど、それより見て欲しいのが欄間。
1枚板を透かし彫りにした彫刻が超絶カッコイー!
モチーフは鶴・松・笹。
いずれも長寿と繁栄の象徴。
画面を大胆にブチ抜いた広大な空間の中に大きく翼を広げる鶴の躍動感が実に見事。
うちにもこんな欄間欲しい~~♪♪

部屋を出ると広縁。
畳敷きの縁側・・って感じに見えますが、まあ実際縁側なんだけど、同時に茶室でもあります。
すぐ隣にはお茶を準備するための水屋もあるし。
恐らくここから庭を眺めてお茶を楽しむ、という趣向だったのでしょう。
風流ですわな。
コッテコテの茶室的な茶室に仕立てない所に余裕を感じる。
にくいゼ、金持ち!

2階に上ると座敷がひと部屋。
シックな淡緑色の壁に琵琶床の床の間を備えた、これまたコテコテ感のないカジュアルなしつらえ。
でもね、そこはお金持ち、ちゃーんと贅沢してんですよ。
それは床框(とこかまち)。
稀にしか採れない黒柿という高級木材を使っています。
この黒い波目模様がなかなかお目にかかれないシロモノなんだそうで。
こんなどうでもいいトコ(←?)にカネ使っちゃうところが、やっぱお金持ち感覚ですわ。

再び1階に降りて土間をスタスタ進むと、またもや座敷。
でっけー屏風がでーんと立てられています。
ここは恐らく接客空間。
お客さんと語らったり食事をしたりするために使われたのでしょう。
その痕跡はすぐ目の前の廊下にあります。

こちらがその廊下、の天井。
おかしくありません?
なんで廊下の天井がこんなんになってんの?と。
これ、明らかに茶室の天井です。
という事は今は廊下となっているこのスペースは、元々は茶室だったという事を物語っています。
そして茶室があった頃は、恐らく先に見た部屋とセットで使われていたのでしょう。
多分ワビサビ感全開のシブ~イ茶室があったと思うんですけどね。
なんで潰しちゃったんですかね?
茶室大好き人間のわたし的にはすごーーーーく残念!!

金持ち意識が随所に見られる蓮如上人記念館の七不思議堂。
え~え屋敷ですわ。
住みたいですわ。
欲しいですわ。
こんな家建てられたら、もう人生いつ死んでもいいですわ、100年くらい住んでから。(←?)
豪邸万歳♪
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