てきさす テキサスロールカレー ド辛い強ドロ系金沢カレーのパワーに悶絶
2022年03月28日
相変わらずの睡眠不足。
寝てないんスよ、慢性的に寝てないんスよ。
夜は夜更かし、朝は早起き。
だって自由時間確保するためには睡眠時間削るしかないし。
それでも足りない自由時間、アレもやりたい!コレもやりたい!
でも時間がないーーーー!!!
今日もふらふら・・・(眠)。
そんな千鳥足モードでごはんタイム。
削りまくりの体力、せめてメシだけはガッツリ食ってエネルギー補給します。
やってきたお店はカレーのてきさす。
金沢カレーを提供している、地元で有名なお店です。
メニューは迷わず”テキサスロールカレー”をチョイスし、”大盛り”のさらに上の”ジャンボ”にサイズアップ。
ペコペコお腹を満たすべく、もりもり元気に食べたおします。
テキサスロールカレー、まずはルーとライス。
ルーはドッロドロ。
おにぎりにできるほどの(←?)ペースト感。
味わい酸味強め、やや甘め。
重量感あふれるパワーでどすりと沈み、ずんドコずんドコ厚みを積み重ねる。
そして気付くと感じる強烈な辛み。
スタート時点では感じなかった辛みが時間と共に存在感を増し、じりじりと突き刺さすように舌を焼く、焼く、焼きまくる!
すごいなこの辛さ。
めっちゃシビレル。
ライスがあるからなんとか持ち応えられる的な、超攻撃的な刺激。
テキサスロール。
明太子を大葉で包み、それをさらに鶏肉で包んで揚げたという謎食品です。
衣はカリカリのパリパリ。
粗い破砕感が実に軽快。
中の鶏肉は柔ら~か、味わいしとしと。
その中で明太子がパラパラとほどけ、海の香りを優しく湧き立たせ。
さらに大葉の青々しいハーブ香がふんわ~り。
ただこの優しい味ゆえ、高刺激系辛々カレーの中では完全に埋没。
カレーのトッピングとしてより、ポン酢なんかに浸けて白いごはんと一緒に食べたい味。
付属のサラダ。
キャベツのシャキシャキ感が格別。
冷たい水気をぱっと吹き出し、カレーでビリつく舌をさっぱり洗う。
ドレッシングもイイですね。
清涼な酸味が生野菜の鮮度感を生き生きと引き立て、油の香りが後味を甘くまとめる。
もっさり食べて、完食。
てきさすの”テキサスロールカレー”。
辛いわ~。
唐辛子ビシビシ来るわー。
おかげで合間合間に口にするコップの水のまー美味ぇーコト!
あと汗な。
中盤くらいから汗がだくだく出まくって、食い終わる頃には顔中べちょべちょ。
汗っかきさんはMyタオル必須です。
ごちそうさま。
[参考]
・テキサスロールカレー(ジャンボ):1,000円
関連タグ >> 金沢カレー
津幡ふるさと歴史館 れきしる コンパクトに津幡の歴史を学べる場所
2022年03月26日
津幡の歴史を学べる場所、それが「れきしる」です。
ネーミングの意味はまあそのまんまですな。
「歴史を知る」で「れきしる」。
ん~シンプル(笑)。
場所は・・あー・・なんか分かりにくい場所。
行きたい人はgoogle mapで探してください。
建物はご覧の通り超~~~地味。
屋根は切妻の黒瓦。
のっぺりとした平屋建てで、胴回りには千本格子。
主張も奇抜さもゼロ!
多分コレ、わざとだね。
周囲の景観と対立しないよう、わざと地味~に作ってあるんですよ、きっと。
前庭には池。
数匹の錦鯉がゆた~んと泳いでます。
何気に脚の長さが違う灯籠がありますね。
明らかに兼六園の徽軫灯籠(ことじとうろう)のイメージ。
石材の色が全然違うけど、そこはツッコみません。(とツッコむ)
では展示の様子を見て行きましょう。
まずは館内の見取り図から。
縄文から時代を追いかけながら進んでいき、最後は近現代、そして〆は企画展示となります。
この手の博物館としてはごくごくオーソドックスな流れ。
ちょっと近世が弱い気もするけどね。
まずはスタートの縄文時代。
縄文式土器、いきなりキタぜ~~~!!!
好きなんですわ、コレが。
も~死んだ後は縄文式土器と一緒に埋めてくれってくらい大好き♪
このぶっさいくな造形。
テキトーな網目紋様。
不器用に厚い素地。
ええわ~♪
惚れ惚れしますわ~♪
続いて弥生時代。
こちらは鉄器です。
墳墓の副葬品だそうで、ご覧の通りサッビサビのボッロボロ。
いや~ロマンですな~。
埋葬当時は一体どんな姿だったんですかね?
当然その時点ではピカピカツヤツヤ、今とは全く違う状態だったはず。
新品だった頃の姿を見てみたいなーーー!!!!
あとスゲーのがこの管玉(くだだま)。
見ての通りアクセサリーなんですが、コレ、素材は緑色凝灰岩、つまり石。
石ですよ、石!
それをこんなに小さく(長さ1cm弱・直径数mmくらい)加工して、しかも中に穴まで空けちゃうんですよ。
くどいけど石ですよ!
精密機械なんかない弥生時代、一体どうやったらこんな形に石を加工できたんですかね??
そのまま進むと足元に妙なものが現れます。
加賀郡牓示札(かがぐんぼうじふだ)の出土状況の再現です。
加賀郡牓示札ってナンじゃ?って事なんですが、コレ、現存する日本で一番古いお触書なんだそうです。
内容としては農民の心得みたいな事が書かれていて、朝4時から夜8時まで働けとか、酒飲むなとか、5月30日までに田植えを終えて報告しろとか、そんな大きなお世話的な命令がつらつらと書かれています。
こんだけ高飛車に指図されたら、逆に言う事聞きたくなくなるのが人情だと思うんですけどね。
本当にこんな一方的なルールが守られてたんですかね?
こちらはその牓示札が立てられていた様子をイメージ再現したもの。
こんな感じで掲示されて、こんな感じで読まれてたんでないかな~という場面です。
ただ時代は平安時代、まだ一般庶民の識字率はほぼゼロだった頃です。
そんな人たちに「文字」で命令を伝えるなんてできるはずもなく、恐らくは役人が直接口頭で触れ回っていたと思われます。
つまりこんなシーン、実際にはなかったんですね。
その先にある部屋。
こっれがスゲーのよ!
津幡の町並みの様子を近世、近代、現代の3つの時代に分けてジオラマ内に投影してしてます。
これがメチャメチャ幻想的で、数秒ごとに町がどんどん移り変わって発展していく様子がイリュージョンのように見られます。
ほぼ「神目線」。
おお~~人間たち頑張ってるわ~、みたいな。
どうぞゴッドな感覚でご覧ください。
その横の壁面には中世の城砦マップ。
素晴らしいわ~♪
お城マニアなのでね、こんなん見せられるともーハートギンギン!
しかも各砦の詳細マップ付き。
ありがたいですわ~。
城跡って、現場に行っても構造がよー分からんってケースがままあるのですよ。
なのでこういった構造図面があるとメチャメチャ参考になるのです。
これは片っ端から回らんと!
そしてその先、突然現れるタイムワープトンネル!
イカスわ~コレも!
まるで数十年分の時間がコマ送りになって通り過ぎていくような感覚。
まさに体感するSF世界。
リアルドラえもんワールドです。(謎)
そのワープトンネルを抜けると、ローテク感ギンギンの近代農業道具コーナーが登場。
思わず、え゛っ!?
この落差が激しいのですわ。
直前の異次元SFトンネルで上がりまくったテンションが一気に冷めるこの光景。
思わずコケます。
ケガしないように注意してください。(←?)
ただちょっと注意して欲しいのが壁の色。
お気付きでしょうか?タイムワープトンネルを境に黒→白に変わっているのが?
これは時間の表現なんですね。
トンネルの前が過去、そしてトンネルをくぐった先が近現代、と壁の色によって時代が二分されているのです。
なのでこの部屋から突然空気が今っぽく変わります。
最後の部屋、企画展示室。
この日は「あそびとおもちゃ」という企画をやっていました。
室内にはレトロな昭和のおもちゃがいっぱい。
おーおーコレ知ってるわって物から、こんなので遊んだことねーよってものまで色々。
そんな中、こんな強烈なものが!
ファミコン!!
わたしら世代にはレジェンドなゲーム機。
しかもセットされてるゲーム、そうアレですよ!アレ!
初代ドラクエ!!!!
このファミコン、操作可能でしてね。
何十年振りかでいじっちゃいましたよ、ドラクエ。
おおーーーそーそーそーコレ!コレ!
この宝箱開ける時の「ぽにょん」って音、懐かしいわーーー、と涙うるうる溜めながらやっちゃいました。
すっげージジーだな、わし(笑)。
津幡町の歴史をざっくりと学べる、れきしる。
ボリュームは正直それ程でもありませんが、それゆえに逆に分かりやすく、腹にすとんと落ちるような気持ち良さがあります。
多分小さなお子さんを連れて行っても途中で飽きることなく、さらりと回れるでしょう。
もちろん大人が楽しめるだけの深みもあります。
どう遊ぶかはその人次第、目的に合わせた観覧をしていってください。
さあツバタ・クエストへ。
レッツゴー!!
関連タグ >> 美術館・博物館
能登食祭市場 お土産・食事も充実、七尾観光のド定番
2022年03月23日
七尾港に人の流れを呼び戻せ!
そんな掛け声の元に建設されたのが能登食祭市場です。
七尾は元々港湾都市として発展した街なのでね。
街を元気にするにはまず港からって発想ですね。
実際この施設の効果は大きく、週末ともなると広い駐車場がいっぱいになります。
平成3年の開館以来着々と知名度を上げ続け、今では七尾定番の観光スポットにまで成長しました。
ここに来たらね、まず建物を横から見て欲しいのですよ。
単調に連続するギザギザ屋根が見えますよね?
これ、港の倉庫をイメージしてデザインされています。
駐車場からこの形を見せることで、港に来た~って感じを味わってもらえる仕掛けになっているのです。
そしてこのギザギザ、な~んか波の形にも見えてきます。
そこでこの波の上に魚も浮かべちゃえという事で付け足されたのが、中央付近の半円と右側にある三角形。
これは魚の背びれと尾びれです。
つまりこの建物は全体がでっかーい魚のオブジェとなっているのです。
どう?見えますか魚?
正面入り口横にはでっけー七輪。
「日本一の七輪」なんて触れ込みになってますが、まあ確かに日本一でしょうねこのサイズ。
何に使うんだよ?(笑)
七尾のある能登半島はその大部分が珪藻土っていう土壌で構成されていて、七輪はこの珪藻土から作られます。
つまりこのでっかい七輪は能登という土地を象徴しているのです。
まあ看板代わりみたいなモンです。
中に入るとずばっと続く直線通路。
天井は吹き抜けになっています。
これも港倉庫のイメージですね。
倉庫だけに意図的に鉄骨がむき出しにされてて、ちょっと冷たい感じ。
でもフロアに広がる商売風景や人の動きには人情味みたいなものがあって、暖かさと冷たさが交差した、不思議~な空間が形成されています。
通路右側は海産物ゾーン。
漁業が盛んな港町だけに、豊富な海産物がこれでもかと陳列されています。
わたしのオススメはいかの丸干し。
これをじりじり炙って(オーブンレンジ可)マヨネーズ塗って食べると美味ぇ~のですわ♪
酒のアテに最高!
見付けたらぜひ買ってって下さい。
左側は物販ゾーン。
能登の工芸品や加工食品、お菓子などが販売されています。
能登と言えば輪島塗。
旅の思い出に輪島塗のお箸なんかいかがでしょうか?
軽いし、かさばらないし、持って帰ってからタンスの肥やしにならず日常使いできるし。
なんたって美しいし。
重宝しますよ!
そして突き当りにあるのがモントレー広場。
催事なんかにも活用できる、ちょっとしたイベントスペースになっています。
ちなみになんで「モントレー」かと言うと、七尾市はカリフォルニアのモントレー市と姉妹提携を結んでいるからです。
そのモントレーにあるフィッシャーマンズワーフをモデルとして作られたのがこの能登食祭市場なのです。
言ってみればこのスペースはモントレーに対するオマージュみたいな感じですね。
二階はグルメ館としてレストランが並んでいます。
和食・洋食・ラーメンとレパートリーは色々。
その日の気分に合わせてお選びください。
空席状況にもよりますが、おすすめは窓際の席。
港の風景を見下ろしながらゆっくりと楽しむ食事はまた格別ですよ。
その二階の一角にこんなのがあります。
でか山の縮小模型。
でか山とはお祭りの時に引き回す山車です。
名前から分かる通り本当にデカく、高さ約12メートル、重さは何と20トンにも及び、日本一のサイズと言われています。
これを毎年ゴールデンウィークに街の中を引っ張り回すのです。
豪快ですよ!
このすぐ近くにある和倉温泉お祭り会館って所に行けば現物が展示されていますので、時間があれば合わせて行ってみて下さい。
七尾観光の拠点、能登食祭市場。
遊びに行くもヨシ、食事に行くもヨシ、買い物に行くもヨシ。
七尾まで来たのなら忘れずに立ち寄ってください。
七尾イイトコロ。
海と港が育てた文化の香りを。
思いっ切り楽しんでってくださーい!!
真宗大谷派鶴来別院 本多さんの門が泣いてる~!
2022年03月21日
浄土真宗中興の祖と呼ばれる蓮如(れんにょ)。
鶴来別院はその蓮如の七男である蓮悟(れんご)によって創設されたお寺です。
ここね、ハッキリ言って地味です。
敷地はそこそこ広いんですけどね、ぱっと見地味です。
お寺に興味のない人は100%スルー確定の地味さです。
しかし!
行くのです。
『ド』が付く寺マニアなのでーーー!!
エントランスを飾るのがこの門。
黒瓦が重厚な四脚門です。
ええわな~♪
盛り上がるわな~♪
この一歩先には深遠な宗教世界が待ってるんだよっていう無言のメッセージ。
行きます!
行きますゼーー!!
今すぐ行きますゼーーー!!(←盛り上がり過ぎ)
目の前にはいきなりクライマックスの大本堂。
素晴らしいですな、このデカさが生み出す風格。
堂々たる体躯でどーんと迫ってきます。
建てられたのは今から123年前の明治32年。
程よくボロくなって、い~い感じに貫禄が出てます。
深く沈む木の黒茶色がシブい!
この軒下のビジュアルもイカスわ~♪
ガッガッガッと4段に突き出ている組み物、これを斗栱(ときょう)と言うんですが、まー美しい。
宮大工の技術がピッカピカに光ってます。
ちなみにこの斗栱、基本的に重いものを支える時ほど数が増えます。
ここで改めて前の画像を見返して欲しいのですが、このお堂、屋根がメチャメチャデカい設計になっています。
通常2~3段程度の斗栱が4段も組まれているのは、この大重量を支えるためなのです。
側面もビューティフル。
ざばっと広がる屋根下に斗栱がガン!ガン!ガン!と3つ。
その足元には雲っぽい彫刻・・・があるけど、ちょっと遠過ぎて詳細不明。
大棟の先端にはでっかい獅子口(ししぐち・鬼瓦)がガツーン!
とにかくビッグ&ダイナミック!
押し寄せるような迫力で圧を飛ばしてきます。
そしてこの本堂の前に面白れ~モンが転がってんですわ。
石。
これもデカくて、幅1メートル以上あります。
溶結凝灰岩ですかね?
ドロドロの火砕流が礫を飲み込みながら固まった、みたいな感じ。
飲み込んでる礫は砂岩かな?
泥岩っぽくも見えるけど、ぐちゃぐちゃ過ぎてちょっとよー分からん。
専門家の方、解析お願いします。
そんな本堂の左側に会館っぽい建物があります。
こちらは納骨堂。
納骨堂なので当然遺骨が収められているのですが、中には礼拝堂もあります。
出入りは自由。
平日は本堂横の別院会館から、土日祝日は直接入館できます。
その礼拝堂がこちら。
宗教的空気でむんむん。
黄金ですな。
仏の世界はいつだって黄金。
実際仏の住む浄土世界ってのはこんな感じでキンキラリンだと考えられています。
お寺の本尊を祀る須弥壇がキンキラリンに飾られているのも、この浄土世界をイメージしているからです。
中央の掛け軸に描かれているのは阿弥陀如来ですね。
恐らく死者を迎えに来るシーンでしょう、ここは納骨堂ですから。
いわゆる「阿弥陀来迎図」ってヤツです。
こちらは鐘楼。
これがね、イカツイんですわ。
なんか妙ぉ~にイカツイ。
なんでかなー?と考えてよく見てみると、この鐘楼、柱が8本あるんですわ。
普通は4本なのに、なぜか8本。
なのでやけにゴッテリしてて、なんかオプションガチガチに付けまくったガンダムみたい。
戦ったら強そう!(※戦闘設備ではありません)
さらに境内をぐるっと回ると、なんか突然古~い門があります。
え?ここに門必要なの?みたいな場所。
これ移築門でして、加賀藩の筆頭家老だった本多家の門です。
その名も「御殿門」。
赤瓦を乗せた風格満点の江戸期建造の門です。
こ~れがまたね~、ボロボロなんですわ。
古いからボロボロなのは当たり前っちゃー当たり前なんですが、それにしてもボロボロ。
金具が取れてたり、木材が割れてたり、扉も傾いてるし。
現状保存も大切ですが、朽ちるよこのままじゃ、コレ。
いいかげんある程度の補修をしとかないとヤバイんじゃないですかね?
「木」だから。
「木」は腐るんだから。
せっかくの貴重な文化財なんだから、この先もずーっと残るように何か手を打っとかないと取り返し付かんようになるよ。
真宗大谷派鶴来別院。
静か~なお寺です。
参拝者もほとんどいないくらい、静か~なお寺です。
でもね、それゆえに深遠さは格別。
仏教世界の荘厳な空気が肌からビンビンしみ込んでくるようです。
落ち着いてお寺巡りを楽しみたいって人には、多分たまらなく楽しい場所。
どうか時間をかけてじーーーーっくり見てってください。
関連タグ >> お寺
遊泉寺銅山跡 ラピュタ感全開のこの場所に諸行無常を見る
2022年03月19日
機械工業の街、小松市。
その礎となったのが世界に誇る建設機械メーカー『小松製作所』です。
「KOMATU」のロゴが入ったブルドーザーやパワーショベルを見たことがない人はまずいないでしょう。
その小松製作所のルーツとも言える場所が、今回紹介する遊泉寺銅山跡です。
場所は山奥、すげー山奥。
元銅山なのでね、当然山の中にあります。
入口に立っているこの銅像は竹内明太郎(たけうち めいたろう)。
あの戦後を代表するビッグ総理大臣、吉田茂(よしだ しげる)のにーちゃんです。(※名字が違うのは養子に出されたから)
明治35年に遊泉寺銅山の経営に乗り出した彼は、その過程で小松鉄工所(後の小松製作所)という新会社を発足させました。
その後銅山は鉱石の枯渇により閉山となったものの、小松製作所は順調に発展を続け、今や世界に誇るビッグカンパニーへと成長したのです。
なのでここはある意味、小松製作所誕生の地と言えるのです。
では遊泉寺銅山跡の全体マップ。
現場は山をグルリと回る遊歩道となっています。
普通に歩けば1時間程度の距離。
銅山跡なのでさぞかし元銅山的な眺めが楽しめるのかな~とイメージされるかもしれませんが、否!
ほぼ山歩きです。
山道と木々と小鳥のさえずりとキレイな空気が待っています。
運が良ければ熊も待っています。(←!)
そんな場所です。
まず最初に目にするのが里山みらい館。
遊泉寺銅山稼働時の様子や、成り立ち、その後の顛末などが見られるようになっています。
ここね、行けば分かるんだけど、びっくりするくらいガラガラなんですわ。
え?展示こんだけ?みたいな。
ただ案内のじーちゃんがものすごく親切な人で、詳しーく詳しーく説明してくれるんですよ。
どうも小松製作所のOBらしいんですけどね、あれってあの会社の社風なんですかね?
小松製作所、すげーいい会社なのかもしんない(笑)。
その里山みらい館から徒歩3分、最初の見所が現れます。
炉跡です。
もの凄いな、この苔蒸し感。
廃墟的ムードむんむん。
まるでラピュタの遺構みたい。
やっぱラピュタはあったんですね!(※ラピュタとは関係ありません)
さてこの遊歩道、所々に鐘が設置されています。
これ何のためにあるのかと言うと、熊除け。
これをカンカーンと鳴らして熊を追っ払うのです。
マジ山の中なんでね。
リアルにいるでしょうね熊。
オレは熊より強ぇーー!!って自信のある方でない限り、ポイントポイントにあるこの鐘、忘れずに鳴らしてから前に進んでください。
それでも運悪く出くわしてしまった場合は!
一生懸命死んだフリしてください・・・。
次に出てくるのがこの梅林苑。
この先にはさらに桜も植えられています。
梅も桜も銅山とは全然関係ないんですけどね。
なん-とか人をたくさん呼び込みたいって願いから、こうして整備されたんだそうです。
来んのかね、梅や桜を見にわざわざこんな山奥まで?
山肌全面ズバーっとピンク色に染めるくらいの事しないと、ちょっとインパクト低いんじゃね?
そこからしばらーく歩くと砂山口という場所が現れます。
今は全然痕跡残ってないけど、かつてはここに砂山が積まれていたそうです。
なんで砂山なんだろう?
銅の採掘と砂、全然結びつかんのだけど。
でもわざわざ砂を積んだって事は、どこかで砂が出るような工程があるんでしょうね。
ん~~~謎だ・・・。
その砂山口を右に曲がって少し歩いた先にあるのが、この巨大煙突。
木立の中にポコッと立ってて、これも思いっ切りラピュタ感全開。
今はこれ1本しか残ってないけど、鉱山稼働時はこんなのが何本も立ってたそうです。
諸行無常感あるな~。
最盛期は5000人が暮らす鉱山町がここにあったらしいんですけどね。
それが今じゃこの有様。
時の移ろいとは実にはかないものです。
ちなみにこれは往時の姿。
細い谷間に作業所や家が立ち並び、煙突からは煙がもうもう。
今じゃちょっと考えられんくらい、活気あふれる光景がここに展開されていました。
どこ行ったんですかね、この当時の遺構?
こんだけ色々な構造物があったんなら、もっと残ってても良さそうなんだけど。
鉱山閉鎖に伴って、ちゃーんと後片付けしてから撤収したって事なんですかね?
でもじゃあなんで煙突1本だけ中途半端に残されたんだろう?
分からん~~・・(悩)(悩)(悩)。
そこからさらに進むと、次に見えてくるのが竪坑跡。
竪坑ってのは要するに縦穴です。
まず垂直な穴を掘り、そこから水平方向に幾筋もの横穴を掘って鉱石の採掘を行ったんだそうです。
その深さ実に250メートル!
落ちたら確実に死にます。
って事で、現場はがっちりコンクリートで封鎖。
落ちたくても落ちられないようになっています。
一応覗き窓が付けられていますが、中は真っ暗でな~んも見えません。
そしてここからが正念場!
舗装が途切れ、ガッチガチの山道となります。
モロに登山です。
息切れます、マジで。
体力に自信のない人はUターンして引き返してください。
そんな山登りロードの先あるのがこちら、巻上げ装置跡。
その名の通り、巻上げ装置がここに据え付けられていたんだそうです。
何を巻き上げるのかというと、カス。
銅の精錬に伴って発生したカスをここに引き上げ、山にポイポイ捨てていたのです。
ただね、すげー有害らしいんですわ、このカス。
カドミウム(イタイイタイ病を引き起こしたヤツ)を含んでて、ヤバさ全開。
なので現在は全部撤去され、その上で埋め立て処理されているそうです。
そこからさらに山を登る事10分(くらいだったかな?)、砂山頂上に到達。
ゴぉーーーーーール!!!
感慨ひとしおですよ、ここまで来ると。
やり切ったー!みたいな。
足下には遥か日本海まで見渡せる小松市街の眺め。
ん~~~~晴れやか♪
木が邪魔ですげー視界狭いけどな(笑)。
銅山跡散策と言うよりも、ほぼ山歩きとなる遊泉寺銅山跡周遊。
来る時は山歩きを前提にお越しください。
それと熊除けの鈴も忘れずに。
雨上がりは恐らくぬかるみますので、前日の天気にも気を付けて。
では、レッツ・エンジョイ・トレッキング!
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