店主たみこの観光案内ブログ

富山市ガラス美術館 建築編 富山という土地を表現した建築アート

2025年05月10日

富山市ガラス美術館 正面

 

富山市街に燦然と輝く、ガラスで覆われた1棟の近代建築。
富山市ガラス美術館です。(※正確な施設名はTOYAMAキラリ)

 

素敵なんですわ~、この建築が♪
設計は隈研吾(くま けんご)。
東京オリンピックのメインスタジアムとして使われた国立競技場なんかを手掛けた、日本を代表する大建築家です。

 

富山市ガラス美術館の入口

 

エントランスからスペシャル感満載。
ガラスの反射光とシックなグレーが交錯するシャープなビジュアル。
もーとにかく気持良い!

 

無機質なコンクリート建築が建ち並ぶ中に突然これですからね。
異次元感がスゴイんですわ。
まるで別世界への入口のよう。

 

ロビーの様子

 

ロビーは最上階まで吹き抜けになった大空間。
これまた気持良い!!

 

そして注目して欲しいのが木。
ガラスとアルミとコンクリートという近代素材の中に、自然素材の木を違和感なくミックス。
それゆえか、どことなーく肌に温かい雰囲気。

 

ズラリと並ぶ県産の杉のパネル

 

ズラリと並ぶ板材。
これらは全て県産材の杉が使われており、しかもよく見るとそれぞれに独自の角度が付けられています。
これは森を表現しているんだとか。
つまりこの1枚1枚が杉の木なんですね。

 

さらにこの森、次の仕掛けへと繋がります。
それは館内全体、下から上へと見上げると分かります。

 

立山を表現した館内

 

天空へと続いていく森、森、森。
ここで表現したいのは立山連峰。
館内全体を富山県産の杉の森で包み、その集合体として富山の象徴である立山連峰を出現させているのです。
そのド真ん中をエスカレーターが貫き、立山の峰々を眺めながら登って行く、と。

 

粋な趣向ですな。
富山という土地に対する愛とオマージュ。
素敵ですわ♪

 

富山市ガラス美術館の天窓

 

そして最上階まで登ると、天窓から自然光がさーっと降り注ぐ。
まるで遥けき山を登り切ったかのような、満たされた感覚。

 

で、気付くとあんまり人いないんですわ、ここまで来ると。
でも下をのぞき込むと、そこには人がうじゃうじゃ。
これもまるで山頂からふもとを見下ろすような感覚。
まさにリトル山岳体験。

 

富山市ガラス美術館の図書館

 

館内には図書館なんかもあります。
3階に児童図書、4階に一般図書、5階に参考図書。
ガラスアートを見た直後のフレッシュな状態で、すぐに調べ物ができるようにという狙いがあるんだとか。

 

この図書館がまたね、すごく居心地がいいんですわ。
立山の木々と自然光に包まれて、まるで森の中で読書をしているよう。
この感覚、実は意図的な仕掛けから生まれています。

 

壁のない図書館

 

それは壁。
ないんです、図書館の内外を仕切る壁が。
どこからでも入れて、どこからでも出ていけるオープンスペース構造。
なので散歩感覚でふらっと立ち寄って、さっと本を取れる。
さしずめ解放された森の図書館といった様相。

 

これじゃ勝手に持ち出しし放題じゃん、って気がせんでもないけど(笑)。

 

富山市ガラス美術館の展示室

 

富山という土地のエッセンスがぎゅっと詰め込まれた富山市ガラス美術館。

 

もうとにかく素敵ですわ。
美しいですわ。
アートですわ。
ここを訪れる時は建物に込められた富山という土地への畏敬を、思いっ切り体感しまくって下さい。

 

次回は展示室の様子を紹介します。
キラキラ輝くガラスの芸術、こちらもハートどっきゅん!ですゼ♪

 

 

富山市ガラス美術館

住所:富山県富山市西町 5-1

TEL:076-461-3100

ホームページ:富山市ガラス美術館公式サイト

 




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関連タグ >> 美術館・博物館 富山市ガラス美術館 近代建築 

 


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