
柳田布尾山古墳公園 登って、眺めて、降りて、歩いて、古墳散策楽しい~
2023年07月01日

氷見の辺鄙な道を走っていると突如現れる標柱。
『柳田布尾山古墳(やないだぬのおやまこふん)』。
全長107.5メートルを誇る、日本海側最大の前方後方墳です。
現場は公園として整備されており、アクセス良好。
もちろん駐車場もあるので、車で気軽に来場できます。

まずは全体の見取り図から。
駐車場から少し丘を登ると、そこはもう古墳。
巨大古墳がでーん!と現れます。
その周囲に回遊路、脇に2号墳、付属施設として古墳館、とそんな構成になっています。
アガりますゼ~♪
なんたってデカいですからね。
古墳好きにはハートずっきゅん!の景色です。

はい、古墳どーん!
公園中央に鎮座するその存在感はもう圧倒的。
うわ!すっげー人が埋葬されてんだなー、ってオーラがギンギンに出まくってます。
しかしながら被葬者の詳細は不明。
発見時には既に盗掘の被害に遭っており、ほとんど何も残っていなかったんだとか。
残念!!

周囲には周濠(しゅうごう)。
なんやら砂利が敷かれてますが、本来は深い溝です。
その辺りは脳内イメージで補完して下さい。
気になるのは形。
見ての通りやけに不定形。
こんだけの構造物を作る技術があるんだから、もっときれいに作ろうと思えば作れたはずなのに。
なんでやろね?

陸橋。
この部分だけ周濠が途切れているので、墳丘へと登る通路になっていたと考えられています。
墳丘に登って何してたんかね?
やっぱ祭祀とか行われてたんかね?
それとも単なる作業用の通り道?
もはや誰も知る者のない、神秘のミステリーロードです。

墳丘は登り降り自由。
好きな所から登ってオーケーです。
広いわなー、やっぱ。
規模自体がデカいからね。
重機も何もない時代にこんだけのものを手作業で作ったんだから、まー驚嘆ですわ。
古代人のエネルギー恐るべし、です。

後方部分の墳頂。
レンガが並んでいるエリアが埋葬施設のあった場所です。
この下2.5メートルの場所に木棺が埋められていたんだとか。
ただ前述の通り盗掘を受けていたため、発掘調査の時点ではほとんど何も出なかったそうです。
何があったんかねー?
こんだけの古墳作っちゃった人なんだから、副葬品も相当ゴージャスなものが添えられたはず。
あー見たかったなー!

墳丘上からの眺め。
氷見の平野がずばっと広がって、その向こうに富山湾。
でもこの景色、古墳時代は全く違ってて、すぐそこまで湾が迫ってたそうです。
って事は船で通ると必ずこの古墳が見えた訳で、それゆえにこの場所が選ばれたと考えられています。
海から見える100メートルを超える土の建造物、きっとそのインパクトは強烈なものだったに違いありません。

脇にある2号墳。
こちらはシンプルな円墳で、直径25メートルとやや小振り。
被葬者は不明ながら、状況から考えて柳田布尾山古墳の被葬者にごく近い人物と推定されます。
この古墳、まだ未調査なんだそうで。
なので、ひょっとしたら掘れば何か埋まっている可能性があります。
興味のある人、ちょっと掘ってみたら面白いかもですよ。(※絶対ダメです)

リアルな古墳が腹いっぱい楽しめる柳田布尾山古墳公園。
予備知識はナンもいりません。
見て歩くだけで楽しい空間。
古墳からあふれ出す古代ロマン、腹いっぱい堪能してください。
次回は同じ公園内にある古墳館をレポートします。
こちらでは柳田布尾山古墳の発掘調査時の様子などが紹介されています。
古墳の事をより深く知りたい人には必見です!
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