小松市立博物館 2階 小松の歴史をズバッと俯瞰
2022年07月06日
小松市の芦城公園(ろじょうこうえん)内にある小松市立博物館。
小松の歴史や文化が学べる、歴史民俗資料館です。
ここがも~い~んですわ♪
展示点数やスペースは決して大きなものではないのですが、いちいちわたしのツボを突いてましてね。
刺さる!刺さる!グッサグサ刺さる!
めっちゃワンダーランドです♪♪
1階はロビーで、展示室は2階と3階。
こちらはその2階の導入口にある門(の骨組み)です。
この門、なんとかつて小松城にあった本物。
スゲーわな、破風部分の彫刻。
唐草模様がうねうねと入り乱れて、菊の花なんかもあしらわれてて。
往時はこの上に黒瓦と鬼瓦が重々しく乗っかって、多分鏡柱はもっと立派なものが立ってて、豪華な飾り金具なんかもガチャガチャ付けられて、恐らく今とは全く違う出で立ちだったのでしょう。
いやー見たいな、江戸時代の姿!
続いて登場するのが石器時代~弥生時代コーナー。
素敵だわ~。
わたしこういうの大好物♪
これだけをオカズに、白ごはん3杯は食べられますわ!(謎)
中でも目を引くのがこの管玉作りの工程説明。
左に並んでるのは原石となる緑色凝灰岩です。
これを細長く切り取って、最後に穴を開けて管状にするのです。
・・・と言うのは簡単だけど。
どうやってやんのよ、そんなの?
一応展示の説明によると、凝灰岩より硬い片麻岩をノコギリ的に使って直径2mm・長さ1cm程の極小石片に成形して、直径0.1~1mmの石針で穴を開けて完成って事ですが。
無理!無理!無理!
できるわけないそんな事!
特に最後の「直径0.1~1mmの石針」なんて作れるわけないし、作れても穴開けるよりも針の方が先にポキンと折れるっちゅーに!
その隣は古墳時代コーナー。
ズラリと並んでいるのは須恵器(すえき)と呼ばれる、朝鮮式の登り窯によって焼かれた陶器です。
縄文・弥生の土器と比べると、洗練さが格段にアップしてますね。
薄くて、軽くて、フォルムがスタイリッシュで。
文化的な生活へと移行していった痕跡が感じ取れます。
さらに時代は中世へ。
こちらも焼き物なんですが、分かりますかね、ほんのり艶があるのが?
釉薬です。
釉薬ってのは分かりやすく言えばガラスコーティング。
表面にぺちゃぺちゃっと塗って焼くことで、溶けてガラスの被膜ができるのです。
この辺まで来ると、もうほとんど現代の焼き物と変わらないですね。
言い換えれば、今の技術はこの時代には既に完成していたと言えます。
そして近現代。
九谷焼の登場です。
世界にその名を馳せた、JAPAN KUTANIですね。
素敵だわ~九谷焼♪
九谷焼って言ってもピンキリですが、トップレベルの作品はやっぱりモノが違う。
職人の鼓動と言うか、魂みたいな熱を感じますわ。
これなんかもーシビレル!!
わたしの大好きな赤絵金彩。
ビビッドに映える赤と繊細な金の線とのコントラストが震えるほどエレガント。
これ1枚描き上げるのに、一体どれだけの時間と神経を使うんでしょうね?
そしてここまでの技術を習得するのに、どれほどの精進を重ねてきたんでしょうね?
胸熱くなるわ~!
さらにわたしの大好物、仏像ぉ~~~!!!
不動明王ですね。
憤怒の形相、破魔の剣、燃え立つ火炎光。
いや~素敵だわ♪♪
今は真っ黒ですが、かつては彩色が施されていたそうです。
恐らく相当ハデハデな姿だったはず。
今とはまた違った迫力があった事でしょう。
このデカい船は北前船の模型。
北前船とは江戸後期~明治前期にかけてガンガンに荒稼ぎした運搬船です。
1回の航海で億単位の利益が出たんだとか。
ただ海難事故に遭う事も少なからずあったそうで、かなりリスキーな商売でもありました。
ロマンですな~、一攫千金。
わたしもいつか一山当てたいもんです。
毎日が袋叩きだけどな。(謎)
こちらは金平鉱山(かなひらこうざん)の紹介。
江戸中期頃~昭和46年まで稼働していた金山です。
採れたんですね~金が、この小松で。
今でも探せば少しくらいは残ってるかも?
スコップ持ってちょっと行ってくるかな。(※シロウトには無理)
商家の再現なんてスペースもあります。
いわゆる「ミセノマ」ですね。
ミセノマ(=店の間)とは建物の一番入口側にある部屋で、要するに売り場です。
薬屋なら薬を、呉服屋なら反物を、小間物屋なら日用雑貨を、ここにズラリと並べて販売していたのです。
品物が全然並んでないのでややイメージし辛いかもしれませんが、そこは想像力で補完してください。
小松の小歴史がざっと見られる小松市立博物館。
ここで紹介した以外にも小松城のジオラマや貴重な戦国時代の掛け軸など、興味深い展示がたくさん見られます。
多分歴史好きにはガッツリのめり込める内容。
どうぞ歴史愛全開でお越しください。
次回は3階の展示を紹介します。
ここもね、というかここが、わたし的には一番ハート・どっきゅん!な場所。
『ザ・石』なマニアックワールドをご覧ください。
関連タグ >> 美術館・博物館 小松市立博物館
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