店主たみこの観光案内ブログ

のと里山里海ミュージアム 内部編◆能登の文化や歴史をズバッと俯瞰

2021年05月03日

のと里山里海ミュージアムのエントランス

 

のと里山里海ミュージアム、前回は建物の外観を見てきました。
今回は中の様子についてレポートします。

 

まずいきなり目に飛び込むがこのロビー。
歪んだ空間造形がぐわっと訪問者を吸い込みます。

 

いや実際強烈なのですよ、このインパクトが。
ちょっと大人しめの建物外観からは全く予想できないエネルギッシュな光景が抜き打ちで広がるのです。
うおっ!みたいな。
まさしく「圧巻」です。

 

のと空中散歩の地図

 

足元には「のと空中散歩」と題された能登半島の観光案内。
まるで鳥になって大空から見下ろしているかのような感覚で、能登一帯を見渡せる趣向になっています。

 

こうして一括して見てみると楽しいですね。
既に行った所、まだ行ってない所、もう一度行きたい所。
そうそうこんな所もあったなって所もあって、見てるだけでわくわく。
やっぱ旅って楽しいわ♪

 

能登の祭りを紹介するコーナー

 

その先にあるのは、能登の祭りや風俗について紹介したコーナー。
浅く広く、ぎゅっと凝縮して展示されています。

 

「能登」とひとくくりに言っても、その実態は必ずしも一様ではありません。
風土・文化・生活の様子まで、地域によって様々な色があります。
そんな個性の違いを拾いながら、ひとつひとつをじっくりと比較してみてください。

 

花嫁のれん

 

そしていよいよ展示室へと入って行く訳ですが、その入口で出迎えるのがこちら。
「花嫁のれん」です。

 

花嫁のれんってのはこちら独特の風習でして、嫁ぎの日、花嫁がくぐる暖簾です。
つまり婚礼にまつわる儀式ですね。
今もこれをやってる人がどれだけいるのかは少々疑問ですが、かつては頻繁に行われていたようです。
イメージ的はヴァージンロードみたいなモンですかね?

 

のと里山里海ミュージアムに展示してある運搬船

 

そのおめでたい暖簾を横目に進むと、船。
運搬船です。

 

サイズは小さめ。

運搬船なのにそんなに物が積めなさそうな印象。

 

これで一体何を運んだんですかね?
運搬用途の割にはやけに小さいので、個人使用向けのものなのかもしれないですね。

 

定置網の模型

 

その向かいにも面白い展示があります。
分かります、コレ何か?

 

正解は定置網の模型。
大体こんな感じのものが海の底に沈めてあるそうです。

 

定置網ってよく聞く言葉ですが、こんなものだとは知りませんでした。
入口はあるけど出口はない袋小路になっていて、ここに迷い込んで出られなくなった魚を根こそぎ捕獲する仕組みになっています。

よ~考えられてますな。

 

デスモスチルスの実物大の絵

 

そしてどばっ!と現れるコイツ。
デカいのですわ!
体長約3メートル、推定体重2~3トン。
画像下に子供が写ってるので、何となく実物のサイズがイメージできるでしょう。

 

この動物、一見カバっぽいですけど、カバじゃありません。
「デスモスチルス」って名前の古代生物で、1600~1100万年前に生息していたそうです。


かつてはこんなデカいのが七尾の海をごぼ~っと泳いでいたのですよ。
なんか想像するだけでダイナミック!

 

のと里山里海ミュージアムの歴史コーナー

 

さらに奥に進むと、能登の歴史コーナーに入ります。
年表と共に能登の歩んできた道のりをざっくりと解説。

 

一番の喰いつき所はやっぱり国分寺の所ですかね?
今はなき仏塔のイメージ模型が展示されています。

 

この仏塔、どこに建っていたかと言うと、この公園のすぐ隣です。
現場は能登国分寺公園となっていて、発掘調査を元にかつての建物の位置と規模が分かるように整備されています。
こちらも面白いので、時間があればぜひ行ってみてください。

 

七尾城跡の3Dモデル

 

その歴史コーナーの前にあるのがこちら、七尾城跡の3Dモデル。
航空レーザー測量のデータよって1/2000サイズで作られた、高精密な模型です。

 

すごいですな、現代技術。
七尾城、完全に丸裸!
戦国時代にこんなの作られてたら、一発落城ですな!(笑)

 

すぐ脇にあるモニターでは七尾城の歴史が紹介されてます。
そんなに長くないので、七尾城の事全然知らんわ~って人はぜひ見ていってください。

 

能登の祭りや風俗を紹介したコーナー

 

その隣にあるのが、能登の祭りや風俗を紹介したコーナー。
「今」の能登の様子が、アレやコレやとダイジェスト的に解説されています。

 

能登地区って結構祭りが多いのですよ。
特に有名なのがキリコ祭り。
「切籠(キリコ)」と呼ばれる巨大な灯籠が町を練り歩きます。
メチャメチャ圧巻です!

 

のと里山里海ミュージアムのシアター

 

そして展示室の最後にあるのがこちらのシアター。
能登の文化や生活の様子がストーリー形式で紹介されています。

 

この映像がきれいでしてね。
ものすごくアカ抜けしててスタイリッシュ。
うっわ~~~~能登ってめっちゃいいトコなんでねえの?みたいな。

 

これもそんなに長い上映じゃないので、ぜひ最後まで見ていってください。
能登って土地の空気感みたいなものをガッツリ感じてもらえると思います。

 

能登の自然を紹介したコーナー

 

以上、つらつらっと見てきたのと里山里海ミュージアム内部の様子。
決して派手な内容ではないですが、でも地味~に楽しい場所です。
肩の力を抜いてゆっくりと見ていってください。

 

なおミュージアムでは不定期にイベントも開催しています。
詳しくは公式サイトでチェックできますので、面白そうなものがあったら参加してみるのもいいかもしれませんよ。

 

 

のと里山里海ミュージアム

住所:石川県七尾市国分町イ部 1 能登歴史公園(国分寺地区)内

TEL:0767-57-5100

ホームページ:のと里山里海ミュージアム公式サイト

 




エリア >> 石川県 > 七尾市 > 国分町

 

関連タグ >> 美術館・博物館 能登歴史公園 のと里山里海ミュージアム 

 


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