
ターバンカレー ロースカツカレー 金沢カレー伝説の味を賞味
2020年08月29日

『ターバンカレー』。
古くから金沢カレーを食べ続けてきた人にはちょっと別格の響きです。
人によって異論はあるかと思いますが、金沢カレーを代表するお店と言えば工大前にあるターバンカレーを筆頭とするターバンカレーグループ、そんな時代が確かにありました。
そのターバンカレーがなぜか平成8年、突然『チャンピオンカレー』と名称を変更します。
その一方で『ターバンカレー』のまま営業を続けるお店もありました。
外野の人間には完全に「???」の状況。
この件に関して、わたしは「ターバンカレーは親族のゴタゴタで分裂し、本流は現チャンピオンカレーの方で、ターバンの名前を継いでいるターバンカレーは実は傍流」と聞いていて、長らく本気でそう信じていました。
でもこの記事を書くに当たり改めて調べてみたら、どうも真相は全然違うようで。
詳しくは下記のサイトで語られてますので、知りたい方はそちらを参考にしてください。
https://chancurry.com/history/
結論から言うと、どちらが本流どちらが傍流とかそういう線引きはなく、分裂はあくまでイーブンみたいで。
と言うか分裂は平成8年に突然起こったのではなく、昭和48年には既にたもとを分かっていたそうで。
誰だよ、親族のゴタゴタで傍流に商標持ってかれたとか適当なデマ広めたの??(笑)
そんな様々ないわくを背負った(←?)ターバンカレー。
多分訪問するのは20年以上ぶり。
数あるメニューの中から今回は最もベーシックな”ロースカツカレー”を、大盛りで食べたおします。

ルーは黒味の強い濃茶色。
質感鬼ドロ。
味も見た目そのまんま、ドッロドロのコッテコテ。
重~い重~い、もう鉛を頬張っているような重さ。
スプーンを持つ手が震える!震える!(←そこまで重くない)
味は刺激ビシビシ系ではなく、まろやかもっさり系。
甘みと穏やかなスパイスが程よく絡み合い、厚くブ厚く押し沈む。
ライスがさらにボリューミーで。
ほくほくとした食感が鬼ドロカレーにぐっと重みを加え、ずっしりどすーんと重度を重ねる。

トンカツはサイズそこそこ、厚み中程度。
衣は澄んだキツネ色、ピカピカ照り返す光沢が美しい。
揚げ上がりサクッと香ばしく、噛み砕くたびに軽快な食感が踊る。
中の肉はむっちり。
ぎゅっと締まりがあり、でも柔らかく、そして味でじゅばじゅば。
甘旨い肉の味をどば~としみ出し、熱と密度で口の中をむんむんに埋める。
むっとクる脂の圧力もタマンね~♪
もっさもっさと食べ込んで。
味と量で口の中を一杯に満たして。
喉が詰まるほど飲み込んで。
時々水をぐびっと飲んで口と喉を洗浄して。
さらにもりもり食べ込んで。
完食。
ターバンカレーの”ロースカツカレー”。
さすがのボリューム、さすがの迫力、そしてさすがのパワー。
金沢市民の胃袋を何十年にも渡ってつかみ続けてきた悪魔の味を、今日も思う存分堪能いたしました。
ごちそうさま。
[参考]
・ロースカツカレー(大盛り):900円
関連タグ >> 金沢カレー
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