
あやとり橋
2018年09月10日

鋭く切り立った渓谷にうねるように伸びる赤。
ここは「あやとり橋」。
すごいでしょ、これ?
橋なんて真っ直ぐ架けりゃいいのに、なぜかぐんにゃぐにゃ。
デザインは草月流三代目家元・勅使河原宏(てしがはら ひろし)氏。
華道の先生ね。
華道?橋でしょ?と思われるかもしれませんが。
はい、間違いなく華道の先生です。
デザインコンセプトは「鶴仙渓(かくせんけい)を活ける」。
鶴仙渓ってのは、谷の下を流れている川ね。
要は、川を花に見立てて生けると、そういう意味らしいです。
生け花をイメージした場合、通常「生ける対象」が上、「生ける器」が下なので。
これじゃ位置関係アベコベ。
どーーーーーーーーーーー考えてもしっくり来んのですが。
まあ作った本人がそう言うんだから仕方ない。
でもすごいよね、これ。
本当にもうぐんにゃぐにゃ。
遠目で見ないと分かりませんが、この橋水平方向にS字、さらに垂直方向にもS字になっています。
そのS×Sに対して縦横無尽に鉄骨が伸びて。
一見、どういう構造になっているのか理解不能。
しかも赤が緑の渓谷に実に良く映えて。
いや、素敵ですわ♪
これ見ると子供ならず大人までも、「カッコいいし渡ってみたい!」という衝動に駆られると思うのですが。
それも狙いのひとつだそうで。
「思わず渡ってみたい橋」を作りたかったそうです。
「渡りたい!」と思った人。
完全に踊らされてますよ!(笑)
そしてさらにもうひとつのサプライズ。
橋を渡ったその先には何と!
山しかない。
どうぞそのままUターンしてお帰り下さい。
もれなくもう1回渡れます(笑)。
橋のすぐそばには駐車場があるので、車でのアクセスも可能。
あんまり台数ないですが、そんなうじゃうじゃ人来る訳でもないので、多分停められるでしょう。
すぐそこは山中温泉だし。
湯治ついでに遊びに来てはいかが?
あやとり橋
住所:石川県加賀市山中温泉河鹿町ホ