ひゃくまんさん

 

この超ド派手なダルマ。
これ何かと言うと。
北陸新幹線開業に合わせて県がPRキャラクターとして作り出した”ひゃくまんさん”です。

 

すごいでしょ、このナリ。
全身に金箔を塗りたくり、ひげは輪島塗。
ボディには加賀友禅と九谷五彩の図柄をふんだんに取り入れた装飾。
そしてつぶらな瞳に丸いゴールデンまゆ毛。

 

これが観光案内所からパンフレット、お土産の包み紙に至るまで、県内色んな所で使われてて。
地元では知らぬは者なし！

 

県外の人にどれくらい浸透しているかは謎ですが。

 

身長は175cm、横幅130cm。
かの有名なドラえもん（←？）が129cm×129cmである事を考えると、40cm以上もビッグ！（足の長さも入れてだけどね）
時々イベントなんかで着ぐるみひゃくまんさんが現れることがあるのですが、そのサイズゆえか実物を見ると結構迫力あります。
あまりにインパクトが強すぎて、小さな子のそばに寄ると怖がって泣き出すとも言われています。（ネタじゃなく本当に）

 

さて、このひゃくまんさん。
なんでダルマなん？と思われるかもしれませんが、これにはちゃんと理由がありまして。
金沢の縁起物「加賀八幡起上り（かがはまちまんおきあがり）」と呼ばれるダルマに由来します。
かつてこの地域では健康祈願や厄除けを祈念して、ダルマを神社に奉納するという風習があったそうです。

 

まあこんな派手なダルマじゃないけどね（笑）。

 

その「加賀八幡起上り」が、今では金沢のシンボルキャラクターとなり。
新幹線でやってくる県外のお客様をお迎えする、とこういうことなのです。

 

さらにこのひゃくまんさん、実はもうひとつ悲しいオチがありまして。
横幅ありすぎて新幹線の改札口を通れないそうなんです。

 

つまり。

 

「新幹線に乗れない新幹線PRキャラクター」なのです。

 

なんかシュールですな。

こんな素敵なひゃくまんさん。
実物を見てみたいという方は、金沢駅へどうぞ。
ガラスケースに入れられてどでん！と飾られています。

 

ひゃくまんさんグッズなんかも探せば結構ありますので。
旅の思い出にひとついかがですか？