店主たみこの観光案内日記

平泉寺 三宮◆仏像の首を折るメンタルに恐怖

2021年12月13日

平泉寺の境内

 

とにかく苔が美しい平泉寺。
自然と神は一体であるという日本人独特の宗教観みたいなものが空間で表現された、神秘的な場所です。

 

そんな平泉寺の様子を前回前々回と2回に渡ってお届けしてきました。
今回はいよいよ最終回、三宮までのルートを見ていきます。

 

参道鳥居下にある3つの石

 

最初に目にするのがこの素朴な木の鳥居、なんですが、見て欲しいのは鳥居じゃなくてその足元。
大きな石が左右+中央の3ヵ所に置かれています。
明らかに不自然。
特に中央の石、通行の邪魔。
なんでこんなトコにこんな余計なものがあるのか?

 

これ、恐らく白山三山の表現です。
後で見ますが、この奥に白山禅定道への入口があります。
なのでその白山を想起させるものとして、大きな石を3つゴロゴロっと並べてあるのです。

 

三宮へと続く直線参道

 

そこからざっと続く玉砂利と石段の道。
先に見た参道ほど苔々してないですが、ここもな~んか雰囲気が独特。
多分この眺めは中世の頃からほとんど変わってないでしょうね。

 

道の両側には杉並木がズバー!
この杉は明らかに植林ですね。
杉の木はその樹姿の垂直性から天界と地上とをつなぐ通り道と考えられ、ゆえに神社には好んで杉が植えられました。
こんな感じで杉の木が植えられている神社、多分近くにもあるでしょ?

 

納経所跡

 

その途中に異色の場所があります。
納経所跡と呼ばれる場所。

納経所とはその名の通りお経を収める場所です。


仏教の教えに、「法華経を写経して日本全国66か所にある納経所に収めると仏の功徳が得られる」というものがあります。

その66か所のひとつがまさにここでした。

ゆえに多くの人々が全国からわざわざここまでお経を持ってやって来たのです。

 

納経所跡の祠の内部

 

祠の中には石仏と石塔。
なんやら雑然と置かれています。

何がしたいのか意味不明。

 

これは多分シンボル的なものなのでしょう。
中に入っているものがどうとか言うんじゃなくて、ここがあのありがた~い納経所なんだという事を表すシンボル。
取り合えずお経を持ってきてない人も手を合わせてお参りしてください。

 

首の折られた石仏

 

さてこの納経所、よーく見ると妙なものがゴロゴロあります。
それは石仏。
周囲の石に紛れてて目立たないですが、数えてみると結構な数があります。

 

そしてこれらの石仏群、ある特徴があります。
ないんです、首が。
古くなって破損したってんなら何の違和感もないんですけど、なぜかどれも首だけが共通して欠落してるんです。
どー見ても不自然。

 

廃仏毀釈で壊された石仏

 

これ、恐らく廃仏毀釈の痕跡でしょうね。

 

明治期、政府の発した神仏分離政策によって、多くのお寺が経済的・存在的苦境に陥りました。
その過程で廃寺に追い込まれてしまったケースも多く、結果として膨大な仏教資産が失われる事となりました。
仏像も例外ではなく、まるで家庭ゴミのように大量の仏像が廃棄されるという信じられない事がこの頃は普通に行われました。
これらの石仏の破壊もその過程で行われたものでしょう。
首を折り取る事で、仏教との関わりを絶ったんですね。
この神社が「平泉寺」なんてモロにお寺の名前を持ちながら神社を自称するようになったのもこの頃です。

 

それにしても怖えーな、仏像の首を折るなんて。
末代まで呪われそうだわ(震)。

 

楠木正成の供養塔

 

その先を進むと、左手に石塔が現れます。
楠木正成(くすのき まさしげ)の供養塔です。

 

楠木正成とは鎌倉時代末期の武将で、後醍醐天皇(ごだいごてんのう)をサポートして殉死した高潔のヒーローです。
戦上手として知られていますが、最後は神戸の湊川の戦いで破れ、悲劇の自刃を遂げます。
その正成の甥で恵秀律師(えしゅうりっし)という僧がこのお寺(多分この頃はまだ神社じゃなくてお寺だった)にいて、ある日夢枕に正成が現れたんだそうです。
不審に思った恵秀が正成の消息を調べてみたところ、まさにその日が自刃した日だった事が分かり、供養のためにこうして石塔が建てられたのです。

 

平泉寺の三宮

 

そしてゴールの三宮。
こじんまりとした地味な社殿。
祀られているのは栲幡千々姫尊(たくはたちぢひめのみこと)。
名前からなんとなくイメージできる通り織物の神さまで、安産や子宝の御神徳もあるとされています。

 

ただね、冷静に考えると由来がよー分からんのですわ。
なぜこの場所に織物の神さまなのか?
福井と言えば越前織とか羽二重の織物が有名ですけど、だからと言ってここで栲幡千々姫尊が祀られる必然性は特にない。

 

なんでじゃ?

 

白山禅定道の登山口

 

その裏に回ると白山禅定道の登山口。
かつて多くの修験者がここから登ったんですね、霊峰白山を。

いわゆる山岳信仰ってヤツです。

 

山にはそれ自体に霊力があると信じられ、山に登って修行することは山の持つエネルギーをその身に宿すという事でした。
反面常に危険が付きまとい、大げさでなく命を失う事もありました。
それでも登ったのです、大いなる法力を得るために。
ある意味ロマンだったんでしょうね、修験者にとって。

 

平泉寺の苔と積み石

 

はい、以上で平泉寺レポート終了。
長々と3回に渡ってお届けしてきましたが、いかがだったでしょうか?

 

ここホントにい~い神社です。
雰囲気最高です。
特に一面の苔ワールドは必見!
苔が作り出す神秘性、ハンパじゃありません。
ぜひ生で見て、幽壮幽玄な苔ワールドを体感してみて下さい!

 

 

平泉寺白山神社

住所:福井県勝山市平泉寺町平泉寺 56

TEL:0779-88-1591

ホームページ:平泉寺白山神社公式サイト

 

 

関連タグ >> 神社 平泉寺 

 


平泉寺 拝殿・本殿◆荘厳なる苔ワールドで魂を洗えーー!

2021年12月11日

平泉寺の苔

 

平泉寺というお寺みたいな名前の神社。
前回はその参道の様子を紹介してきました。
今回はいよいよ心臓部となる拝殿・本殿を中心に見ていきます。

 

ここ、何がスゲーって苔ね。
苔!苔!苔!一面の苔。
もー見ているだけでコケコッコー!!(←謎)

 

一面の苔絨毯

 

どんだけ苔よ?とツッコミ入れずにはいられないくらい、ひたすらの苔・苔・苔。
これが凄まじく荘厳でね。
冷ややかにしっとりしてて、どこか不思議なエネルギーに包まれてて、見えない大きな力みたいなものが充満してて。
息を飲むくらいの神域感。

 

これはね、現場に立たんと分からんですわ。
この感覚はぜひ生で味わって欲しいー!

 

平泉寺の拝殿

 

その奥にずんとそびえるのが拝殿。
装飾性に乏しい、ほぼ箱みたいな建物です。
建てられたのは江戸時代末期の1859年。
中の様子は見られませんが、奉納品がごっそり収められているんだそうで。

 

見たいなー。
入りたいなー。

 

誰か開けてーー!!!

 

殺風景な拝殿の仕様

 

ご覧ください、このオンボロぶり。
色がすっかり落ちまくって朽ち朽ち。
なんたって150年経ってますからね、貫禄が違いますわ。

 

いいなー古建築ってのは。
ホント味も素っ気もない造りなんですけどね。
でも古いってのはそれだけで芸術ですわ。
刺さるー!

 

拝殿軒下の積み石

 

そしてちょっと目線を下に落として軒下をのぞき込むと、また面白いものが見られます。
積み石。
積み石ってのは神への供物ですね。
ひとつひとつ心を込めて積み上げることで、神へ敬いの心を捧げるのです。

 

石は凝灰岩と砂岩、あと礫岩ですね。
どこにでも見られる特に珍しくない石コロ。


石の話はどうでもいい?

 

本殿に続く石段

 

裏側に回ると石段がガーン!
ここも苔々。

 

めっちゃ年季入ってますわな。
ステップのラインなんかへこへこで、すげー雑。
でもこのアバウトさがいかにも昔~の構造物って感じで、もうタマラン味わい深さ。
ほっぺたすりすりしたくなるくらいの愛おしさ!(※本当にやったらヘンタイです)

 

巨石で組まれた石垣

 

そしてね、石垣にも注目して欲しいのですよ。
石はほぼ加工されていない自然石、積み方は横目地を揃えていない乱積み。
技巧感ゼロの原始的な積み方です。

 

ただサイズがね。
使ってる石がデカい!デカい!
石って言うより岩って言った方がいいくらいの巨石がゴッツーンとハメ込んであります。
しかも複数。

 

気合入ってるわー。
なんか要塞みたい。

 

平泉寺の本殿

 

そしていよいよ本殿。
先に見た拝殿と違ってコチラは超スタイリッシュな外観となっています。

 

ラインのシャープな反り屋根。
その中央を飾る唐破風・千鳥破風の二重破風。
軒下を飾るアートセンスびんびんの懸魚(げぎょ)。
メリとハリがキリッキリに効いた全体のフォルム。
も~シビれるカッコ良さ!

 

見事な組み物

 

この組み物なんかどうよ?
滑らかな曲線とガツゴツとした頑強さが組み合った、精緻かつ技巧的な造形。
「作り手の熱」みたいなものがむんむんと感じられる、エネルギーに満ちた美しさ。

涙出そうなくらいのハイクオリティ!

 

文化ですわ、文化。
100年先、1000年先まで残していかなきゃいけない日本建築の美の文化です。

 

軒下の組み物

 

さらに、さらにですよ、軒下にまで組み物!

 

こんなの見えない所なんでね、普通は簡単にちゃちゃっと仕上げちゃうのですよ。
でもね手を抜かなかったんですね、これを建てた大工さんは。
軒下までガッチーンと組み物。
おっそろしいまでのこだわりよう。

 

ここまで来るとほぼ狂気ですな。
職人魂クレージーです!

 

本殿の双竜彫刻

 

この双龍彫刻もイカしてますわなー。
躍動感満点、まるで生きているかのようなダイナミックさ。

 

この双龍、昇り龍と下り龍がセットになってまして、これには意味があります。
昇り龍は人間の願いを携えて天へと昇り、下り龍はその願いを叶える力を神から授かって下りて来るのです。
つまりこの昇り・下りのワンセットで人を幸せにする、とそんなストーリーが込められているんですね。

 

しっかりお参りしてくださいね。
その願い、ちゃーんと龍が神さまに届けてくれますよ!

 

平泉寺の拝殿の由来案内

 

味気ない建築(?)とカッチョエー建築とパワフルな石垣とスピリチュアルな苔ワールドが楽しめる、平泉寺の拝殿・本殿エリア。
サプライズの凝縮感が格別です。
どうぞその異次元的な楽しさを思う存分ご堪能ください。

 

次回は平泉寺レポート最終回、三宮までのルートを見ていきます。
ここはすごーく地味な場所なんですけどね。
小さなネタをぽつぽつ拾いながら紹介していきます。

 

 

平泉寺白山神社

住所:福井県勝山市平泉寺町平泉寺 56

TEL:0779-88-1591

ホームページ:平泉寺白山神社公式サイト

 

 

関連タグ >> 神社 平泉寺 

 


平泉寺 参道◆震えるほどの聖域感にハート爆アゲ!!!

2021年12月08日

平泉寺白山神社 参道

 

勝山の山間にひっそーりとたたずむ平泉寺(へいせんじ)。
中世に形成した大宗教都市の中核となった神社です。

 

は?神社?お寺じゃねーの?と思われるかもしれませんが、神社です。
「平泉寺」って名前の「神社」です。
えれーややこしいんですけど、これには明治期の神仏分離令が関係しています。
あの頃は「お寺」を名乗るより「神社」を名乗った方が生き残りやすかったんですね。
でも名前だけはなんでか「平泉寺」のままで残って、現在のようなよー分からん状況になったみたいです。

 

そんな平泉寺を今回から3回に渡ってレポートしていきます。

 

平泉寺 境内マップ

 

まずは全体マップ。

 

境内入口に駐車場があり、そこから参道が真っすぐズバッ!
ここの参道がいきなりクライマックスです。
その先に拝殿、本殿。
ここも激しくクライマックス!
さらに奥に進むと三宮という小さなお宮があり、その裏手から霊峰白山へと続く禅定道がスタートします。

 

ではひとつずつ見ていきましょう。

 

白山平泉寺歴史探遊館まほろば

 

平泉寺は初めてって人はまずここから訪れてください。
「白山平泉寺歴史探遊館まほろば」。

 

ここでは平泉寺についての歴史を中心とした説明がざっと紹介されています。
なんとなく来てみたけど、平泉寺ってよ~知らん、って人にはぴったり。
大雑把な概要だけでも頭に入れておけば、この後の理解がぐっと深まります。
大事な見所もしっかりチェックしてください。

 

平泉寺の苔参道

 

そしていよいよ参道へと進むわけですが、スゲーんですわ、このエリアの聖域感が。
一歩目からいきなり神の世界へ踏み込んだかのような異世界的感覚。
石、苔、冷たい空気、そしてざっとかぶさる高木。
どれも震えるほど神秘的で、神域ムードむんむん!

 

なんかね、ヤバイですよ。
わたしみたいなブラックな人間がこの先入っていいのか?って怖くなるくらいヤバイですよ。

 

苔の絨毯

 

素敵ですわ~♪
この中世の時代へとタイムスリップしたかのような眺め、素敵過ぎますわ♪

 

石段もイカしてますが、やっぱキモは両サイドの苔ですわね。
ザ・昔のジャパニーズなワビサビの精神がギンギンに感じられて、研ぎ澄まされた緊張感みたいなものが全身をさ~っと包み込んで。
自然と神仏と人間との調和を目指した日本独特の宗教観が、体にそのまましみ通って行くような静謐な空間です。

 

平泉寺社務所

 

その参道左側に唐突に木造の棟門がぽこっとあります。
社務所です。
仰々しく門なんか建てられると勝手に入っていいのか躊躇しますが、大丈夫、入場可です。
遠慮なくどうぞ。
この先にね、い~いモノが待ってんですよ。

 

旧玄成院庭園

 

それがコレ、苔庭~♪
正式名称「旧玄成院庭園(きゅうげんじょういんていえん)」。

 

造成されたのは1530年頃って事なので、戦国時代の真っただ中、織田信長が生まれたくらい。
時の管領、細川高国(ほそかわ たかくに)の手によるものだそうです。

 

見ての通り、一面苔・苔・苔の苔絨毯。
ン~もぉ~シブイ!

 

枯滝

 

画面中央になんとなく石組みがあるのが分かりますかね?
これは枯滝、つまり石組みで表現した滝です。
ここは山間、湧き水じゃばじゃば、水なんて引っ張ろうと思えばいくらでも引っ張れるはず。
なのに敢えて水を使わない枯滝。

 

この辺は京の庭を意識したのかもしれませんね。
アッチは水利の関係から枯山水が主流でしたからね。
その世界観をここに持ってきたかったのかもしれません。

 

本尊石

 

こちらは本尊石。
小高く盛られた丘の上にコトンと置かれた細長い石がそうです。

 

本尊ってのは阿弥陀如来とか観音さまといった、お寺の中心となる仏さまですね。
その本尊を石に見立てたのが本尊石です。
つまりこの庭はこの本尊石を中心とした世界として仕立てられているんですね。

 

ただスゲー奥にある上に地味でね。
多分ほとんどの人がここに本尊石がある事に気付けないでしょう。
よーく探さないと分からないので、現場では不審者感全開(←?)でキョロキョロしてください。

 

平泉寺の御手洗池

 

再び参道に戻って進むと、左下に池が見えてきます。
御手洗池(みたらしのいけ)。
ちっちゃな池なんですけど、この池が平泉寺のルーツと言われています。

 

何がルーツって、ここに神が降りて来たらしいんですわ。
今から1300年前(奈良時代初期)、泰澄大師(たいちょうだいし)って高僧の前に顕現したんだそうで。
伝説では池の中ほどにある影向岩(ようごういわ)って石の上に現れたと言われています。

 

御手洗池の影向岩

 

この画像じゃ分かり辛いけど、中央にある黒い塊が恐らくその影向岩。
この上に女神さまがしゃら~んと現れたって事みたいです。

 

きっと素敵なおねーさまなんでしょうね、女神さま。
だって女神さまなんだし。
わたしも一度お会いしたくて一生懸命祈ったんですけど、残念ながら現れてくれませんでした。
やっぱりブラックな人間の前に神さまは降りてこないようです。

 

ああ・・こんな悪人でごめんなさい・・。(←ガチのブラック人間)

 

泰澄大師の御手植えの杉

 

その池のほとりに杉の木が1本立っています。
幹に注連縄が巻かれた、やけにうやうやしい木。

 

この木、泰澄大師の御手植えと言われています。
少々マユツバっぽいけど、その通りだと仮定すると樹齢1300年強。
そんな大昔からこの池をずーっと見守って来た、霊験あらたかな神木として祀られています。

 

三つ又に分かれた杉の枝

 

樹齢もスゴイのですが、見て欲しいのは幹の形。
見上げてみると、幹が3本に分かれています。
実はこの「3」って数字に重要な意味があります。

 

平泉寺ってのは白山信仰の拠点なのですが、その白山の山頂は3つの峰で構成されています。
そしてこの杉の形は白山の形がそのまま現れたもの、と考えられているのです。
ゆえにありがた~い神木として崇められているのです。

 

そう思って眺めてみると。
う~ん・・。

 

普通に杉だ(笑)。

 

平泉寺の山王鳥居

 

改めて参道に戻って進むと、木造の鳥居がどーん!
天頂に破風(はふ・飾り屋根)を被せた山王鳥居。

 

カッコええな~、この鳥居♪
山王鳥居自体珍しい上に、この古木感。
なんか霊的エネルギーがビンビン飛んできますわ!

 

と、今回はここまで。
この先はいよいよ平泉寺の心臓部である拝殿・本殿。
ここも心臓ばくばくにテンション上がりますゼ~!

 

 

平泉寺白山神社

住所:福井県勝山市平泉寺町平泉寺 56

TEL:0779-88-1591

ホームページ:平泉寺白山神社公式サイト

 

 

関連タグ >> 神社 平泉寺 

 


はにう食堂 焼き飯+うどん やっぱうどんはくてくて系が王道なのだ!

2021年12月06日

はにう食堂 焼き飯+うどん

 

この日、午前中はぶらぶら散歩。
ひたすら山を歩く、歩く、歩く、熊との遭遇におびえながら(←?)ひたすら歩く。

 

下山したら13時前。
あ~~腹減った~~(疲)(疲)(疲)。

 

もうひと歩き予定してましたが、空腹には勝てない。
まずはメシ食って体力チャージ。
どーれこの辺でメシ屋は??とググって出てきたお店が「お食事処はにう」。
ナビをセットして、5分で到着。

 

店に入ってメニューチェック。
どうもうどんメインのお店みたいなのでうどんは外せない。
でもうどんだけじゃどーにも胃袋的に頼りない。
って事で焼き飯+うどんのセットを選択。
オーダーから10分程で着膳。

 

そんな感じで今回ははにう食堂の”焼き飯+うどん”のセットを。
ガッツガッツと食べたおします。

 

はにう食堂のうどん

 

うどん、まずはつゆから。

 

色は透明感の強い薄茶色、液温アツめ。
アタックから出汁の風味じんわり。
はっきり昆布と鰹節のソレと分かる豊かな香味とうま味がじわ~っと舌を包む。
ほんのり優しいソフトタッチ。

 

醤油の加減もいいですね。
これまた薄~くて、味の終盤をすっと結ぶ程度。
優しいおねーさまに頭をなでなでされてる気分。(謎)

 

くてくての麺

 

うどんはくってくて。
コシのない、「飲める」うどん。

 

好きだわ~こんなの♪
わたしこの手のコシのないくてくてうどん大好きなんですよ。
しかもつゆが薄味なんでね、フィット感が抜群。
味の薄いつゆ+コシの弱いうどんのゴールデンコンビが溶けるように口の中を滑って行く。
ンもぉ~至福♪

 

はにう食堂の焼き飯

 

焼き飯。

 

ごはんの質感はねっちゃり。
お米の濃厚な甘みがみずみずしく舌を濡らす。

 

このお米から湧き出す中華スープの味がもー格別。
豊潤なうま味がぎゅ~っとしみ出して、それがお米の甘みと溶け合って、じわじわと充実感を深めて。
その上に玉ネギのザクザク感とチャーシューの肉味がさらなる厚みを乗せて。
頬張れば頬張るほど美味さが踊る!踊る!



速攻完食。



はにう食堂の”焼き飯+うどん”セット。
ボリューム・味ともに文句ナシ。
想定以上のパフォーマンスが楽しめた、最高旨々の昼メシでした。



ごちそうさま。





 

[参考]
・焼き飯+うどん:1,050円

 


 

 

はにう食堂

住所:石川県小松市希望丘 1-40

TEL:0761-47-1076

 

 

 


金沢城の石垣 玉泉院丸庭園◆タモリも絶賛の色紙短冊積石垣

2021年12月04日

玉泉院丸庭園

 

平成27年に復元が完了した玉泉院丸庭園。
藩主の趣味が濃ゆぅ~く反映された、プライベート大名庭園です。

 

ここのね、石垣がスバラシイのですわ♪
通常庭園と言えば池とか植栽とか、あるいはワビサビを表現した枯山水とかなんかが主役になるんですけど、ここは異色。
石垣です。
石垣がガッツリ強烈な存在感を主張しています。

 

金沢城マップ

 

まずは金沢城マップで位置を確認。
今回見ていくのは玉泉院丸庭園の奥にある石垣のみ。(※15)
エリアとしてはごく狭いのですが、でもね、すっげー見所がギュッと詰まってんですよ。
構造、意匠性、遊び心、奇抜さ。
他のお城ではありえないエッセンスがいっぱい!
もーホント飽きない。

 

では早速現場の模様を。

 

段々の石垣

 

どう思いますこの石垣?
段々です、段々になっています。
ありえんです!

 

石垣の役割ってのは敵の侵入を阻むバリケードです。
だから下から上まで一直線ってのがセオリーです。
段々なんてあっちゃいけません、そんなのあったら登りやすくなるんですから。

 

つまりこの石垣は戦闘を全く想定してないんですね。
100%趣味で作られた石垣なんです。

 

多彩な石の形

 

積み方がまた精緻なんですわ。
切り石積みの、それも最上級クラス。
多角形!多角形!ひたすら多角形!
ひとつとして同じ形のない多角形!

 

設計図がないとまず無理ですな。
そしてその図面通りに成形する技術がないとまず無理ですな。
途方もない時間と手間と、そして情熱が注ぎ込まれた、職人魂の傑作です。

 

色紙短冊積石垣

 

その極がこちら。
その名も『色紙短冊積石垣(しきしたんざくづみいしがき)』。
日本中見渡してもここ金沢城でしか見られない、石垣史上空前の大傑作です。

 

いや~素晴らしい!
何度見ても素晴らしい!
今すぐ世界遺産に登録して欲しいくらい世界レベルで素晴らしい!!

 

意匠性に優れた色紙短冊積石垣

 

どーよ、この意匠性?
ビシッ!ビシッ!と入り組む直線×直線。
規則性全くナシの100%ランダム。
でも全体としては不思議な統一感があって、なん~とも言えない心地よさ♪

 

美しいわ。
アートだわ。
この石垣作った人、どんだけアートセンスギンギンなのよ!?

 

色紙短冊積石垣の三尊石

 

さらにこの色紙短冊積石垣、よーく見ると縦長の石が3本組み込まれています。
これは滝の表現。
上から下に向けてバーン!と水が落ちる様子を石で表しているんですね。

 

滝なら一直線でいいでね?と思われるかもしれませんが、そこがまた日本庭園の面倒臭・・・奥深いところでして。
これは「三尊石(さんぞんせき)」と呼ばれる、石で滝を組む際のセオリーなのです。
三尊石ってのは三尊仏を模したもので、滝を仏の姿に見立てたものです。

 

大乗寺の三尊仏

 

三尊仏とはこんな感じ。
画像は大乗寺の大雄殿内にある三尊仏です。
中央に釈迦如来、左右に脇侍となる菩薩。
これを滝で表現したのが三尊石です。

 

いやー深いな、色紙短冊積石垣!
仏の姿が隠れてんですよ、ここに。
そこまで考えて鑑賞する人、ほとんどいないと思うけどー!

 

水を落とす樋

 

そんな庭園技法にだけ見惚れちゃいません。
ちょっと上も見てみて下さい。
妙なものがチョコンと突き出ています。

 

これは水を落とすための樋です。
しかもダミーではなく、かつては実際に水がチョロチョロ落ちていたそうです。
つまり本当に滝だったんですね、ここ。

 

埋め立てられた滝つぼ

 

滝があったってことは当然その真下に滝つぼもあったって事になるんですが、今はご覧の通り。
ないです滝つぼ、痕跡すらもないです。

 

ただね、本当はあるらしいですよ、この下に。
現在は埋め戻されてますが、この下を掘るとちゃんと滝つぼの痕跡が出てくるらしいです。

 

なんでここは復元しなかったんですかね?
上から水を落として、下に滝つぼ作って。
その背後に色紙短冊積石垣があって。
い~い画になると思うんですけどね~。

 

金沢城石川門

 

以上で金沢城の石垣特集終わり。

 

いいねー。
やっぱ石垣いいねー。
見ても見ても飽きないねー。

 

「石垣の博物館」と呼ばれる金沢城。
マジ楽しいですから、この城の石垣。
石垣だけにフォーカスして丸1日遊べます。
石垣腹いっぱい食いてーー!!って人は迷わずご訪問ください。



石垣。

 

バンザーイ!

 

 

[関連記事]

>> 玉泉院丸庭園
>> 色紙短冊積石垣

 

 

金沢城公園

住所:石川県金沢市丸の内 1-1

TEL:076-234-3800

ホームページ:金沢城公園公式サイト

 

 

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