店主たみこの観光案内ブログ

森寺城跡 この城で一番怖いのはク〇です

2021年12月22日

森寺城跡の入口

 

山道、山道、ひたすら山道、そんな山道の果てにあるザ・大自然なお城が森寺城(もりでらじょう)です。

あきれるくらい超ぉー山奥。

 

ここね、お城以前にそこまで行く道がまずヤバいんですわ。
ガチのヤバさ。
運悪く対向車来たらアウトです。

どこにもすれ違いスペースはありません。
ソコんトコ、十分覚悟の上で訪城してください。

 

熊出没注意の看板

 

さらに訪城者をのっけからビビらせる案内がコレ。

 

『熊出没注意』

 

そりゃ出ますわな、こんだけ山奥なら。
すぐ隣をのそのそ歩いてても全然不思議じゃない。

 

ヤバいわー。
この城、ヤバ過ぎるわー。

 

森寺城跡のマップ

 

そんなド山奥にある森寺城のマップです。

 

城内は複数の曲輪(くるわ・広場)を連続して配置した連郭式(れんかくしき)構造となっています。
本丸はそのほぼ中心、途中には堀切(ほりきり)や竪堀(たてぼり)などのトラップがチラホラ。

 

防御力としてはかなり強力な部類に入りますね。
そもそもこんな山奥まで来た時点で敵はヘロヘロに疲れてるし。
その上でこんなトラップだらけの城を攻めなきゃいけないんだから、もう完全なる悪夢です。

 

熊も出るしね。(←ソコは関係ない)

 

森寺城跡の搦手口

 

駐車場から入ると、いきなり道が二手に分かれます。
そこを右に曲がり、しばらく歩くと搦手口(からめてぐち)、つまり裏口にたどり着きます。

そこで目にするのがこの土塁。


土塁ってのは文字通り土の山ですね。
敵の侵入を阻むバリケードです。

 

土塁前の空堀

 

土塁の前面はこんな感じ。
ご覧の通りごっぽーっと掘り込まれた空堀となっています。

 

この空堀がクセモノでして、空堀による窪み+土塁による盛り上がりで3メートルくらいの高低差が生まれます。
プラスその上に柵。
仮にその高さが2メートルとすると、合計5メートルのバリケードが攻め手の進行を阻む形になります。

 

まあ無事には突破できませんな。
ここは甚大な犠牲を覚悟の上、力ずくで押し通るしかありません。

 

森寺城跡の大堀切

 

そこから本丸へと向かうのですが、その途中途中も結構エグイ事になっています。
例えばコレ、大堀切(おおほりきり)。
画像じゃ伝わりにくいかもしれませんが、かなり大きく深く掘り込まれています。

 

堀切とは曲輪と曲輪の間を遮断する溝の事で、これによって敵の進行を食い止めます。

敵にすれば、「あーせっかく曲輪ひとつ攻め取ったのに、この先行き止まりじゃん!またやり直しやー!!!」となってしまうのです。

 

窪み状の通路

 

さらに続く地獄の通路。
見ての通り左右が土手となっています。
当然この上にはお城側の兵が待ち伏せていて、攻めて来た敵は矢でビシュビシュビシューっと狙い撃ちにされます。

 

これもまたキツイですよ。

前方ならまだしも、上から攻撃されたらもうどーにもなりません。

完全にバンザイ。

ここは覚悟を決めて死ぬ気になって死ぬしかありません。(←結局死ぬのか?)

 

森寺城跡の二の丸

 

そんな地獄ロードの先、ちょっと小高い所に大きな平地が現れます。
二の丸です。

 

ここ、結構な広さでして、サッカーくらいは楽~にできるほどの面積があります。
山城の曲輪としては異例のサイズ。

 

普通は山の中にこんなに大きな平地は確保できないんですけどね。

でもここはたまたまうまい具合に広大な平坦地があったのでしょう。
贅沢過ぎるくらい贅沢な広さです。

 

森寺城跡の本丸

 

そんな二の丸の一角に石垣に囲われたエリアがあります。
本丸です。

 

この構造も異例ですね。
普通曲輪ってのは将棋倒しで攻め取られないよう、それぞれを独立させます。
でもここは二の丸と本丸とが完全に一体化しています。

一応石垣で仕切られていはいるものの、高さ3段程度なのでほぼ意味なし。

つまり二の丸ヤられたら即アウト!
実に不可解な構造です。

 

本丸の石垣

 

その石垣なんですけどね、めちゃめちゃラフなんですわ。
自然石をそのままゴチゴチ積み上げただけの、極めて原始的な造り。
ぶっちゃけ、これならわざわざ重い石を積み上げなくても土塁で間に合うんじゃないの?みたいな。

 

これは恐らく耐久性を重視してあるんでしょうね。
もし差し迫った戦闘を前提にしていたのなら、工期短縮の意味から土塁だったはず。
でもそこまでの緊急性はなかったので、1回作ってしまえば何年もメンテナンスの必要がない石垣が積まれたのでしょう。
つまりこの石垣はまだ余裕のある段階で築造されたもの、と推定されます。

 

斉田屋敷跡

 

本丸を降りると、すぐにまた曲輪が現れます。

斉田屋敷跡です。

上下2段構成の、極めて戦闘的な構造になっています。

 

ここにはかつて斉田という家臣の屋敷があったそうです。
屋敷の規模・様子は不明ですが、現場を見る限りはそれほど立派なものではなかった様子。

恐らくは戦時にのみ使用する、ごく簡素な建物があっただけだったのでしょう。

 

カンジャ屋敷

 

その先に再び曲輪。
カンジャ屋敷と呼ばれるエリアです。

 

「カンジャ」も人名なんですかね?
その辺、ちょっとはっきりしません。

 

ここはそれほど広くなく、バレーコート半面程度。
「屋敷」があったとするにはちょっと??な面積です。

ちゃんと整備したらもっと広い平地が出てくるのかな?

色んな意味で詳細不明。

 

展望台

 

さらに進むと、またもや曲輪。
今度のは結構な広さ。

 

ここには「展望台」という妙な名前が付けられています。
展望台ってんだからさぞかし眺めがいいのかと言うと、全然よくありません。
周囲を木々に遮られ、ぶっちゃけ見通し不良好。
仮に櫓を建てたとしても、それほどの視界が確保できるとは思えません。

 

何が展望台なんかな?
全く意味不明。

 

森寺城跡の掘底状の通路

 

その展望台を抜けた直後なんですがね、結構エグイ事になってます。
それがこの窪み状の道
明らかに迎撃のためのトラップです。


見ての通り狭いのでね、攻め手側はここを1列になって進むしかありません。
お城の守備兵は当然それを見越していて、上で静かに敵の侵入を待ち伏せます。
そして程よ~く入って来たタイミングを見計らって一斉攻撃!

 

まー一網打尽ですな。
どーもならんですわ、この状況。
あれよあれよの間にミナゴロシにされてオシマイです。

 

野崎屋敷跡

 

そして最後の曲輪、野崎屋敷跡。
ここも結構な広さです。

 

ただここだけ妙でね、本道からえっらい離れた場所にあるんですよ。
つまり攻めてくる敵を曲輪から直接迎撃できず、わざわざ曲輪から降りてきてひと歩きしないと交戦できないんですね。
どーしても曲輪を使いたきゃ、わざわざ敵をここまで引っ張って来なきゃいけないという意味不明な立地。

 

必要ですかね、この曲輪?

どうやったら生かせるのかさっぱり分からん・・・(悩)。

 

クマよけカンカン

 

山奥過ぎてヤバさ全開の森寺城跡。

 

ヤバいですよー。
熊出るくらい山奥ですからね、マジでヤバいですよー。
訪城の際にはどうぞ熊除けの鈴をチリチリ鳴らしながら見学してってください。

 

なおあまりにヤバ過ぎて、現場には『クマよけカンカン』なるものが用意されています。
これをガンガン鳴らしながら歩けば、熊の方から逃げていくってヤツです。
熊は怖いけど城跡は見たいって人は、コイツをガンガン鳴らしながらご見学ください。

 

実際鳴らすとスッゲーうるさいんだけどね(笑)。

 

 

森寺城跡

住所:富山県氷見市森寺

ホームページ:氷見市公式サイト

 




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