店主たみこの観光案内ブログ

気比神宮 大鳥居~拝殿 惚れる美麗建築にハートわしづかみ!

2020年09月30日

気比神宮 拝殿

 

古くより『北陸道総鎮守』と称され、多くの人々の信仰を集めてきた気比神宮(けひじんぐう)。
現在もたくさんの参拝者が訪れ、その神徳の高さをうかがわせます。

 

気比神宮があるのは敦賀の市街地の外れ、海寄りの方。
旧国道8号線沿いにぽこっとあります。
目印は赤い大鳥居。
大きな交差点の角地にずどん!とそびえています。

 

気比神宮の大鳥居

 

それがこの鳥居。

 

デカいですよ~。
全高約11メートル、荘厳なたたずまいで訪問者を迎え入れます。

 

建てられたのは1645年、江戸時代初期。
見た目そんなに古く感じられないのは、塗り直しがされているからでしょう。

 

鳥居上部

 

笠木(天頂の横木)の反りが美しいですわな。
シャープなラインがスパっと走って。

 

その上には屋根。

屋根っスよ!
普通鳥居って縦材・横材の組み合わせだけで構成されますからね。
そこにさらに屋根を乗っけたタイプなんてなかなかお目にかかれません。
この屋根によって「格」の高~い神社であるって事を主張しているんですね。

 

そして中央は荘厳な扁額(へんがく)。
黒地に金文字で「気比神宮」、枠の装飾も金。
超ーーーー豪華!
この文字は有栖川宮威仁親王(ありすがわのみやたけひとしんのう)のものなんだそうで。
有栖川宮威仁親王ってのは幕末~大正にかけての人で、皇族出身で海軍大将なんかを務めてた人です。
ワンピースで言えば青キジみたいな人ですね。(←それは違う)

 

両部鳥居

 

タイプとしては下部の前後に添え柱を備えた両部鳥居(りょうぶとりい)。
厳島神社の海上鳥居と同じスタイルですね。

 

この安定感がいいですわな。
地に根を下ろしているようなどっしりとした威容。
神域を結界する門としてのエネルギーがビシビシと伝わってきます。

 

なんたって日本三大木造大鳥居のひとつですからね。
やっぱ貫禄が違いますわ!

 

(※あとの二つは奈良の春日大社と広島の厳島神社)

太鼓橋

 

鳥居の前には朱塗りの欄干を備えた太鼓橋。
これも神社の定番。

 

この橋は俗世と聖域との境界を表しています。
ここを渡るという事は神の世界へと入るという行為に繋がり、と同時に汚れを祓うという、そんな意味合いが込められています。
ですのでどうか渡る時は清い心を持って臨んでください。
わたしみたいに大はしゃぎで欄干ベタベタ触ったり、しつこく何回も行ったり来たり、ミーハーな事して遊んじゃダメです。(←したのか?)

 

長命水

 

その大鳥居をくぐってちょっと歩くと、左側に見えてくるのがこちら、「長命水(ちょうめいすい)」。
位置的に歩く方向の死角にあるので、見逃さないように注意してください。
亀ちゃんの口からこんこんと水が湧き出ています。

 

伝承によると、神社の修繕中に水脈に当たったのか、いきなり湧き出してきたんだとか。
「おおーこりゃ縁起がいいや!」って事で、健康長寿の水として信仰されてきたそうです。

 

健康不安のある人、ひと口いかがですか?
バッキバキのムキムキボディになれるかもですよ!?

 

気比神宮の二の鳥居

 

そしていよいよ拝殿です。


入口にずしっと構えるのが二の鳥居。
一の鳥居同様、朱塗りの両部鳥居で天頂には屋根、サイズはややスモール。
両脇には色鮮やかな朱塗りの透塀がずばっと伸びています。

 

なんかいいですわな、この緊張感が。
この場に立った瞬間、背筋にぴっと霊威が走るみたいで。
やっぱ違いますわ、気比神宮!

 

気比神宮の拝殿正面

 

で、どーんと現れる拝殿。
屋根は銅板の緑、壁は白の漆喰、柱は紅、所々に金細工。
もーひたすら惚れ惚れするほどのカッコ良さ!

 

この拝殿、実はそう古いものではなく、建造は昭和37年。
と言うのも、一度空襲で神社のほとんどが焼けちゃったんですね。
なのでコテコテオールドって印象ではなく、まだ艶やかと言うか、壮麗な感じがあります。

 

なお先に見た一の鳥居は奇跡的に空襲を逃れています。

 

拝殿入口の唐破風

 

このマスクがいいですわな~♪

 

流れるようなカーブを描く唐破風。
その上に据えられた鬼瓦は頑強だけどスタイリッシュで、天頂には鳥衾(とりぶすま・ぴょこっと突き出てるツノみたいなヤツ)が鮮やかに伸びて。
青空をバックにスカッと映える!

 

そして何気によく見るとこの建物、柱を始めとする部材1本1本がすごく細いのですよ。
お寺にしろ神社にしろ、昔の建物ってやたらと柱を太く取りがちなのですが、ここはその逆。
すっきりシャープ。
そのせいで全体の見た目がものすごく軽やかなんですね。

 

昭和の宮大工、いい仕事してますな~!

 

拝殿内部

 

中はこんな感じ。
広いのですよ~。

 

外と違って雨風が当たらないので、さらに新品感がありますね。
柱なんかまだぴっかぴか。
天井や壁なんかもシミひとつなく、ザ・純白。

 

ポイントポイントに配された金細工がいいですね。
キラキラッと光って、聖域的ムードむんむん!
ほの暗さと相まって、独特の神気を放っています。

 

気比神宮の回廊

 

で、ちょっと注意して見て欲しいのが回廊。
拝殿に向かって右側にはあるんですけど、左側にはないのですよ。
普通は拝殿を囲うようにぐるっと一周あるはずなのに、半周で終わっているのは明らかに不自然。

 

なんでですかね、コレ?
本当は昔は一周してたんだけど、空襲焼失後の復興時、予算等の理由で半分でやめちゃったのか。
そもそもここに回廊はなく、後付けで半分だけ設置したのか。
今はないけど、ゆくゆくは残り半分も造るつもりなのか。
その辺の真相は不明です。

 

拝殿と燈篭

 

古来より篤い信仰を集めてきた気比神宮。
い~い場所ですよ。
特に入口の大鳥居は圧巻の迫力。
見に来て絶対損はないので、近くまで来る機会があればぜひ一度参拝してみてください。

 

次回は今回紹介し切れなかった摂社・末社を見て行きます。
これもひとつひとつ見て行くと面白さ満点!
その辺り、じっくり観察していきます。

 

 

気比神宮

住所:福井県敦賀市曙町 11-68

TEL:0770-22-0794

ホームページ:気比神宮公式サイト

 




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