南新保C遺跡現地説明会 詳しい事後検討の報告を求ム
2024年12月21日
過日実施された南新保C遺跡現地説明会。
以前にもこのブログで取り上げましたが、今回は令和6年度版、あの時とは違う区画の最新報告となります。
当日の天気予報は雪。
午前中から断続的に雨が降ってちょっと微妙~な雰囲気でしたが、幸い昼には止んで曇り空に。
足元が悪いながらも、なんとか実施可能な状況となりました。
まずはプレハブの現地事務所にて出土品の展示。
ズラリと並ぶ土器・土器・土器。
全て弥生中期~古墳時代のものです。
テンション上がるわ~♪
土器大好きなんでね。
縄文土器がないのがちょっと残念だけど。
土付き土器。
現場に埋まっていたそのまんまの状態で運んで来たんだそうで。
きれいに原型残してますね。
元の形がハッキリ分かる。
普通は壊れてバラバラになって出てくるんだけどね。
キャプションに「方形周溝墓から出てきた」とあるので、恐らく副葬品として丁寧に埋められたものなのでしょう。
その隣の土器も面白い。
分かりますかね、ほんの~り赤いのが?
明らかに彩色されてます。
赤ってのが意味深ですね。
古代において赤という色には厄除けや命の象徴としての意味がありました。
この土器もお墓の副葬品なので、そういった呪術的意味合いを込めて埋められたのかもしれません。
木製品。
織機の部品のひとつと考えられています。
驚きなのが保存状態の良さ。
エッジの角がビシッと残ってて、ほぼ元の形をそのまま維持。
1300年前も昔の「木製品」がよ!?
もうほとんど奇跡ですわ。
そしていよいよ現場へ。
面積は大体小学校のグランドくらい。
重機で表面をざっくり掘り返して、後は手作業でちまちま掘ったようです。
これ見ると土よりも水との格闘がひどそうだな。
掘れば当然周りより低くなるから、あっちこっちから水が流れ込んでくるしね。
その水をポンプで地道に汲み上げながら、発掘を進めていったのでしょう。
まず今回の目玉となる前方後方墳と周溝。
前方後方墳、どこにあんの?って感じですが、画像左側の案内板が立ってる盛り上がりがソレです。
残念ながら今回の発掘エリアからはみ出した形になっているので、全貌は分かりません。
ただこれによって過去の調査と照らし合わせて全体のサイズが判明し、全長31メートル、北加賀最大級の前方後方墳であることが確認されました。
木棺墓状土坑。
何言ってるのかよー分からん煮え切らん名前ですが、要するに「木棺が埋葬されたお墓っぽい穴」って事らしいです。
サイズと形状的にどーも墓穴っぽいんだけど、肝心の木棺が発見されなかったもんでそんな呼び名にしたそうで。
実際どうなんだろうね?
木棺が出てこないんなら墓穴じゃないと思うんだけど。
でもじゃあ何だ?って言われても分からんし。
ん~~~~謎じゃ・・。
方形周溝墓。
ざっくり言うと「周りに溝を巡らした四角形のお墓」です。
ただ四角くないのよな~。
どう解釈したら四角形になるのか、現場眺めながらしばらく考えたけど、謎。
職員の人に質問しようかと思ったけど、ワタクシと~ってもシャイなので(←?)聞けず、今も謎のまま。
なにがどう四角形なんじゃ~~???
平地式建物。
これも全くイメージが湧かず、どんなものだったか全く不明。
恐らく柱跡が出たので、ここに建物が建っていたと推定したのでしょう。
どんな建物だったんだろうね?
大きさはどれくらいだったんだろう?
発掘担当者ですらその辺りはまだはっきりつかめてないのかもしれないけど。
う~ん知りたい。
井戸。
この辺りは元々湿地帯だったらしいので、少し掘れば水なんか簡単に出たでしょうね。
反面、ちょっと大雨が降って氾濫したらあっという間に水浸しになっただろうし。
住みやすかったのか、住みにくかったのか、なかなか微妙な場所。
まあ古墳作れるくらいまとまった数の人が住んでたんだから、それなりに生活の便は良かったんだろうけど。
なかなかに消化不良感の強かった南新保C遺跡現地説明会。
あくまで現状報告なんでね、検討はこれから。
今後色々分かっていくのでしょう。
ただ分かったとしても、いつどこに発表されるのかは分からんけど。
とは言え。
楽しいわ~、古代遺跡の発掘現場。
分かろうが分かるまいが、その場に立ってるだけでドキドキわくわく♪
またやってねー来年も!
わたしの休みに合わせて。(←ココ重要)
南新保C遺跡
住所:石川県金沢市南新保町
関連タグ >> 遺跡
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