店主たみこの観光案内ブログ

伊勢神宮 内宮(皇大神宮)御手洗場~神楽殿 ◆ツウの伊勢神宮マニアはここで手を洗います

2020年10月31日

伊勢神宮内宮の御手洗場

 

伊勢神宮内宮、前回は宇治橋から火除橋までを見てきました。
今回からいよいよ伊勢神宮の核心へと入っていきます。

 

火除橋を渡るとまず目にするのがこちらの御手洗場。
神社ならどこにでもある、手を洗う施設です。
作法は全国共通、左手→右手→口→左手→柄杓の柄、の順。
これがスムーズにできる人はカッコイいいですから、ぜひしっかり練習して本番に臨んでください!(←?)

 

だけどガチの伊勢神宮フリークはここを使いません。
ここはスルーしてそのままスタスタ進みます。

 

五十鈴川御手洗場

 

その先にあるのがこちら、五十鈴川御手洗場(いすずがわみたらし)。
ここ何かと言うと、手を洗う場所です。
直前に見た御手洗場と同じ。
起源としてはこちらで手をゆすぐのが元々の作法で、ゆえに今でも多くの参拝者が御手洗場ではなくこの五十鈴川御手洗場の方で手を洗います。

 

ただまあ川なんでね。
滑って落ちないようにだけ気を付けてください。
結構水すくいにくいです。

 

五十鈴川御手洗場の水の様子

 

この川の水が意外と、まー、なんと言うか、そんなにきれいでもないんですよね。
山の清流的なイメージで覗くと、やや透明度に欠ける感じ。
気持~ち緑色。
なので使う時は手をゆすぐだけで、間違っても口には含まないでください。
どーしても口までくちゅくちゅやってからじゃないと参拝したって気にならんわ~!ってこだわり派の人は、先に見た御手洗場の方を利用してください。

 

瀧祭神の社殿

 

五十鈴川御手洗場で手洗いを終えると、そのまま元の参道に戻って・・ってなりがちですが、ちょーっと待った!
メインの参道には戻らず、脇にある小道の方に入ってください。
この小道沿いにちょっと見て欲しいものがあるのです。

 

それがこの瀧祭神(たきまつりのかみ)。
伊勢神宮内にある所管社のひとつです。
祀られているのは瀧祭大神(たきまつりのおおかみ)。

言い換えれば五十鈴川そのものです。

 

一見前回記事で見た大山祇神社と変わらないようですが、よーく見るとあるものがありません。
そう「建物」がないんですね。
じゃあ透塀の中はどうなってんの?と言うと。

 

瀧祭神のご神体

 

こんな感じね。
石がコトンと置かれています。
それだけ。

 

外宮の四至神(みやのめぐりのかみ)の所でも触れましたが、これは古代神道本来の形なんですね。
元々神を祀る場所には建物などなく、こうして石や木など「神が宿ると考えられているもの」があったのです。
その依り代を神に見立てて祭祀を行う、ってのが大昔の神道の在り方でした。
そんな名残りが見られるのが、この瀧祭神なんですね。
置かれている石は恐らく五十鈴川の河原に転がっていたものでしょう。

 

風日折宮への導入口

 

瀧祭神を後にしてすたすた進むと、右手に鳥居と橋が見えてきます。
この先にあるのが風日折宮(かざひのみのみや)。

 

「風」と聞いて、あれ?外宮にも似たようなお宮なかった?と気付かれた方、スバラシイ。
そうこの神社、外宮にある風宮(かぜのみや)と同じ神社です。
微妙に名前が違うのは、内宮・外宮で同じ名前だとややこしいからでしょう。

 

祀ってある神さまも同じ級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)。
神社名から分かる通り、風を司る神さまです。

 

風日折宮の社殿

 

この風日折宮、参拝者がそんなに多くなく、途切れ途切れにポツポツ来る程度。
脇道に入って橋をわざわざ渡らないと来れない場所なんでね、皆さんついつい素通りしちゃうのでしょう。
でもその分なんか落ち着いてるというか、ちょっと隠れ家的雰囲気があって独特。
ここに来ねぇヤツぁ~ツーじゃね~ぜ~、的な優越感と自己満足に浸れます。
伊勢神宮フリーク(←?)を目指す方は忘れずにご参拝を!

 

皇大神宮の御饌殿

 

風日折宮の参拝をすまし、Uターンして元の参道に戻るとどーんと大きな建物があります。
御饌殿(みけでん)です。
内宮参拝者のほぼ全員が立ち寄る場所。

 

ここでは外宮と同じくお守りや神札(おふだ)などが購入でき、伊勢神宮の偉大なご神徳を持ち帰ることができます。
交通安全・家内安全・健康長寿などなど、日常生活のささやかなお悩み解消にぜひお役立てください。

 

伊勢神宮内宮の御饌殿正面

 

社殿の構造は外宮とほぼ同じですね。
コの字型になっていて、中央奥に正面入口があって左右に翼殿。
左が神札授与所(ふだじゅよしょ)で、右は社務所。

 

ただ神楽殿の位置がちょっと違います。
外宮はこの建物の奥にありましたが、内宮では隣にあります。

 

伊勢神宮内宮の神楽殿

 

なので神楽殿への入口はこちら。
ちゃんとそれ専用の門が設えられています。
門の奥に見える大きな入母屋の建物が神楽殿ですね。

 

ただここもお祓いか何かをしないと中に入れないので、わたしは入った事がありません。

従って内部の詳細は不明。
どーしても中まで見たいって人は、お祓いでもしてもらってください。
多分立派な神楽舞台があるはずです。

 

五十鈴川御手洗場と参拝者

 

以上、伊勢神宮内宮の火除橋から神楽殿までを見てきました。
距離にしてほんのわずかですが、それでも見所いっぱい面白さいっぱい。
特に五十鈴川御手洗場は目の前でさらさら流れる水の動きが涼しい、心安らぐ場所です。
昔の人たちはここでこんな風に手をゆすいでからお伊勢さまにお参りしてたのかな~?なんて考えながら、ぱちゃぱちゃと手洗いしてみてください。

 

くどいけど落ちないでね!(※本当に水の位置が中途半端に低い)



次回はいよいよメインイベントの正宮を見ていきます。
なんたって日本の総氏神とも称される天照大御神(あまてらすおおみかみ)が祀られる場所、その荘厳さは格別!

 

・・・と言いたいんだけどね、バリケードが厳重過ぎて・・・。

 

まあその辺り、ポツポツ説明していきます。

 

 

伊勢神宮 内宮(皇大神宮)

住所:三重県伊勢市宇治館町 1

TEL:0596-24-1111

ホームページ:伊勢神宮公式サイト

 




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