大野灯台
2019年08月17日
日本5大醤油産地って知ってますかね?
千葉の野田と銚子、兵庫の龍野、香川の小豆島、そしてここ石川の大野です。
((一般的には4大産地と呼ばれてるのに、そこに大野が無理矢理割り込んで5大産地と称してる感もあるけど、そこには触れない)←と触れる)
そんな大野の港ににょきっと立ってる白い塔があります。
大野灯台です。
ここ大野の町はかつては北前船の寄港地で、当時は港町として大変賑わっていました。
北から南から様々な物資が集まって来る、加賀百万石の海の玄関口だったのです。
醤油産業が発展したのも、そうした物資調達の容易さ、物流の容易さが大きく起因しています。
今じゃ小さな漁船がぽっぽと通る程度になっちゃいましたけどね。
そこに灯台の元ができたのは明治11年の事。
この町に住んでいた浅勘七って人が、個人的に灯竿(とうかん)を建てたのが始まりだそうです。
灯竿って言われても、多分知らない人の方が多いでしょう。
簡単に言えば、先っちょに光源をを備えた竿の事です。
これが建物なら「灯台」となります。
なのでこの大野灯台も元から立派な建物が建ってた訳ではなく、最初は貧祖な竿からスタートしたって事ですね。
しかしいざ設置してみるとなかなか使い勝手が良かったらしく、その後幾度もバージョンアップを重ね。
管理も個人から公的機関へと移り、昭和28年、現在の立派な灯台が出来上がったのです。
一番の特徴は形状。
柱部分が四角形なんです。
四角形ですよ!
よーく考えてみてください、普通灯台って円柱形じゃありませんか?
でもここの灯台は四角形なんです。
海風がモロにぶち当たる海岸線に建てるんだから、力を受け流せる円柱形の方が力学的に絶対有利だと思うんですけどね。
なぜか四角形。
理由は良く分かりませんが、多分設計者のセンスなのでしょう。
そしてこの四角形、その奇抜な形が灯台ファンに受けまして。
平成10年に選定された「日本の灯台50選」の中のひとつに選ばれました。
四角いってだけで。
四角形!
恐るべし!(←謎)
醤油の町大野を陰ながら支えてきた大野灯台。
その美しい四角形のフォルムに、どうぞ心行くまでご感動を!
なお年に何回かは内部公開をしているら・し・い・ですが。
詳細は不明。
海の日もそのひとつのはずですが、少なくとも今年は公開してませんでした。
もうやってないのかも?
海上保安庁さん。
わたしまだ中見たことないので。
内部公開お願いしまーす!
大野灯台
住所:石川県金沢市大野町 4
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