金城霊沢
2019年02月05日
むかーしむかし、ある所に、あ、ある所じゃなくて山科に「藤五郎」という男が住んでいました。
ある日藤五郎は夢の中で観音様から、大和国初瀬からお嫁さんが来るとのお告げを受けました。
そしてその通りになりました。
「うわ~い、オラんトコに嫁っコ来たべー♪」
浮かれた藤五郎はお嫁さんがせっかく持ってきた持参金を村の人にじゃんじゃん分け与えてしまいました。
お嫁さんオロオロ!
お金の大事さを藤五郎に切々と訴えます。
すると藤五郎。
「金なんていくらでもあるだ」
そう言って山から採って来た芋をごしごし洗い始めました。
するとどうでしょう、洗い落としたドロの中から金がポロポロ!
藤五郎とお嫁さんはその金で裕福に暮らしましたとさ。
かつて金沢で実際に起こった(はずがない)アメリカンドリームです。
トンデモ昔話ですな。
これが事実なら、秀吉より利家の方が100倍金持ちだったはず!
その藤五郎が芋洗いをしたと伝えられるのが、この金城霊沢(きんじょうれいたく)です。
そしてこの藤五郎伝説が「金洗い沢」→「金沢」の地名の由来になったと言われています。
水はすべて湧き水。
一年中枯れることなく湧き続け、そしてどんなに雨が降ってもあふれる事がないそうです。
まあ確かに考えてみればここは小立野台地のヘリ。
ちょうど地中を通って来た水が湧き出す場所です。
と同時にへりなので傾斜になってて、一定量以上水が溜まるとじゃんじゃん下に流れ落ちます。
そりゃ年中枯れないしあふれませんわね。
泉にはご覧の通り東屋(あずまや)が建てられています。
この建物、意外に古く、作られたのはなんと1822年。
加賀藩12代目藩主前田斉広(まえだなりなが)が自分用の隠居所「竹沢御殿」建てる際、その工事の一環として整備したものです。
それまでは多分、野原にぽこっと泉があったみたいな感じだったんでしょうね。
屋根の内側には扁額。
「金城霊澤」の文字がどどん!としたためられています。
この文字は幕末の三筆と讃えられた市河米庵(いちかわべいあん)の筆によるもの。
ちなみに残り二人は貫名菘翁(ぬきなすうおう)と巻菱湖(まきりょうこ)。
三人とも知らんと言う方多いでしょうが、わたしも知りません。(←!)
さらに天井には龍の絵。
本来ここには狩野派の絵師である狩野探幽(かのうたんゆう)の絵が飾られていたそうですが、老朽化によりチェンジ。
現在は地元画家の広田百豊(ひろたひゃくほう)の絵が飾られています。
これまた知らない名前ですが、昭和30年没とのことなので、明治末~昭和初め頃に活躍した画家さんと思われます。
泉の底をのぞき込むと1枚の巨大な石。
これは地元産の戸室石で、金沢城の石垣なんかにも使われています。
直径1.76メートル、厚さ15センチ。
かなりのサイズですね。
江戸時代だから当然これを人力でえっさえっさと運んだはずで。
なんか考えただけで腰痛になりそうですな・・・(怖)。
「金沢」の地名の始まりである金城霊沢。
兼六園に隣接しているので、観光ついでに気軽に立ち寄れます。
どうぞたくさん芋を持って(←?)お越しください。
運が良ければ一粒くらいは砂金が出てくる・・・はずないか(笑)。
金城霊沢
住所:石川県金沢市兼六町 1-3
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