店主たみこの観光案内ブログ

日谷城跡(檜谷城跡) 安全の確保は自己責任でお願いします

2023年06月24日

日谷城跡の本丸

 

山奥。
やべーくらいの山奥。
そんな場所に日谷城(ひのやじょう)跡はあります。

 

もうホント、ここ来る時は熊に会う事を覚悟で来てください。
すぐ隣にもそっと現れても全然不思議じゃありません。
特にわたしみたいな脂のノリまくったブタ人間は要注意です。

 

の全体図

 

全体図。

 

城内のルートはほぼ道なき道。
あ~この辺道っぽいな~みたい所を勇気を持って進みます。
迷わないように注意してください、帰れなくなります。

 

季節は絶対春。
夏はとてもじゃないけど藪と雑草で歩けません。
冬は雪が積もるので論外。

 

道路からの入口

 

車道からの目印はこの看板。
この未舗装の道の先にお城への入口があります。

 

車は路駐で。
ここから10メートルほど離れたカーブの所にちょっと広い路肩があるので、そこに停めておけます。
一応この山道に突っ込むこともできますが、四駆でもない限り止めといた方が無難です。

 

日谷城跡への入口

 

こちらがお城への入口。
見るからにヤバさ全開。
道かよ?ココ?みたいな。

 

左側になんとなーく人が通ったっぽい筋があるのが分かりますかね?
ここが通路です。
ここから登って谷を見下ろしながら奥へと進んでください。
間違っても谷底を歩かないように!

 

木に札の付いた道

 

その先がかなり微妙な感じになるのですが、行く手の木に札が付いてたらアタリです。
そこが正式なルート。
自信を持って進んでください。

 

って言っても、道なのかどうかよー分からんのだけどね。

 

日谷城跡の途中にある看板

 

あいまいなルートをドキドキしながら登ると、やがてこんな看板が現れます。
ここは当然右に折れ、本丸方向を目指します。

 

ちなみに左の日谷町方向の道は雑草茂りまくりで、ほとんど人の通った形跡がありませんでした。
逆に本丸方向はそれなりに踏み固められてて、明らかに人の出入りを感じます。
わたし以外にもいるんですね~、こんな所にヒョコヒョコやって来る城バカ(←?)が。

 

竪堀

 

そこから少し歩くとようやく城の痕跡。
竪堀(たてぼり)です。

 

竪堀とは斜面に沿って縦方向に掘った溝。
城側の攻撃を避けて横に逃げようとする敵の足をこの溝で絡め取り、モタついてる所をズバズバーっとやっつけるのです。
敵にしてみれば分かっててもかわしようのない、面倒臭~いトラップです。

 

曲輪入口の土塁

 

その先に最初の曲輪(くるわ・広場)があるのですが、これはその入口。
両サイドをガッチリと土塁で固められています。

 

土塁とは見ての通り土の壁。
敵の侵入を防ぐためのバリケードとして備えられ、この上にさらに柵を設けます。
その柵の隙間からやって来る敵を弓矢で狙いすまし、ビュン!ビュン!ビュン!
力づくの正面突破はまず無理です。

 

日谷城跡の曲輪

 

そこを越えると曲輪。
山の中にしては結構な広さで、野球の内野くらいのサイズ。
自然にこんな平地ができる訳ないので、明らかに人の手による造成です。

 

山城造りってのは半分以上が土木工事ですからね。
木を切り、藪を開き、土を掘り、石を運び、柵を立て、櫓を組み、アレやらコレやら。
もちろんその全てが手作業。
しんどいですよ~。

 

ふたつ目の曲輪

 

その曲輪背後の斜面を登ると、ふたつ目の曲輪。
見ての通り草木でぼーぼー。

 

この辺りからかなり遺構の確認が困難になってきます。
この曲輪も大きさ不明。
多分バレーボールコート1.5面分くらいの広さがあると思われますが、どこからどこまでが曲輪なのかサッパリ分からん。

 

ちゅーか。

 

いつ熊が出てきてもおかしくない・・・(怖)。

 

本丸への入口

 

この曲輪の背後を登るとようやく本丸となるのですが。
分かる?これがその登り口。
藪の隙間からかろうじて覗く白い看板が目印です。

 

一瞬迷ったしね、ここ登ろうかどうか。
実はわたし、この曲輪でもう終わりだろうと思ってたんですよ、あまりにジャングル感ハンパなかったので。
この先行ってもどうせ何もねーんだろ?みたいな。

 

でも一応行っときました。

 

日谷城跡の本丸広場

 

そしたら本丸バーン!
登っといて良かった~♪

 

ここも思いっ切り草ぼーぼーなんですけどね、でも山頂なので眺めがいいのですよ。
木立の隙間から見えるふもとの景色がなんとも爽快。
そして苦労の末に本丸まで来たったー!という達成感も相まって、感動ひとしお。
ん~~いい気分♪

 

日谷城の説明看板

 

広場の片隅には日谷城の説明看板。
なんやら細かく、色々書かれています。

 

あったんですね、様々なドラマが。
生きるか死ぬか、殺すか殺されるか、そんな時代でしたからね。
ここはそんな凄惨な生き死にの、まさにその現場だったのです。

 

平和な時代に生まれて良かった・・。

 

くまに注意の警告

 

とにかくザ・山奥の日谷城。
体と命の保障は自己責任です。
熊対策はしっかりとしてお越しください。

 

もし運悪く熊と遭遇してしまった時は!



白い貝殻の小さなイアリングを残してスタコラサッサと逃げて下さい。(謎)

 

 

日谷城跡(檜谷城跡)

住所:石川県加賀市日谷町

 




エリア >> 石川県 > 加賀市 > 日谷町

 

関連タグ >> お城 

 


コメントをする

 

 

 

加賀市の最新記事一覧

薬王院 温泉寺 「あいうえお」はここから始まりました

2025年04月26日

湯治客で賑わう山代温泉の一角にシブ~いお寺があります。その名も温泉寺、名前から分かる通り温泉を守るために建てられたお寺で・・・

カテゴリー:観光名所

栄谷丸山横穴群 コウモリに注意してご鑑賞ください

2025年04月12日

加賀の山裾、閑散とした村落の一角に古代の群集墓があります。栄谷丸山横穴群(さかえだにまるやまよこあなぐん)、古墳時代後期・・・

カテゴリー:観光名所

加賀大観音 怖いです、マジで

2025年01月18日

加賀の小山の上に屹立する黄金の観音さま。それが今回紹介する加賀大観音です。目立つんだわ、この観音さま。国道8号を走ってる・・・

カテゴリー:観光名所

魯山人寓居跡 いろは草庵 魯山人も愛したシブ~い屋敷

2024年11月16日

北大路魯山人(きたおおじ ろさんじん)、ご存知の方も多いでしょう。グルメ漫画「美味しんぼ」にも度々名前の挙がった美食家で・・・

カテゴリー:観光名所

アサヒ軒 にんにくラーメン 天井にウルトラマンが飛んでるゼー!!!

2024年08月10日

アサヒ軒へ。久し振りじゃなー、このお店。前回来たのは10年くらい前かな?なにせ加賀なんでね、なかなかこの辺でメシを食う機・・・

カテゴリー:グルメ

日谷城跡(檜谷城跡) 安全の確保は自己責任でお願いします

2023年06月24日

山奥。やべーくらいの山奥。そんな場所に日谷城(ひのやじょう)跡はあります。もうホント、ここ来る時は熊に会う事を覚悟で来て・・・

カテゴリー:観光名所

国分山 医王寺 聖母マリア様?に会えるお寺

2023年05月20日

山中の温泉街から徒歩圏内、西側の山裾にちょっと目立つお寺があります。医王寺(いおうじ)です。宗派は真言宗。天平年間(72・・・

カテゴリー:観光名所

鹿島の森 根性と度胸が試される恐怖の桟橋に恐怖

2023年04月08日

石川と福井の県境、大聖寺川と北潟湖がちょうど合流する地点にポツンと半島みたいな場所があります。そこが鹿島の森。元々は島だ・・・

カテゴリー:観光名所

加賀兎郷 ソースカツ丼 入場には勇気がいります

2023年01月17日

この日、朝9時から散歩、散歩、ひたすら散歩。キリのいい所まで歩き終えたら、もう2時。ええ加減メシ食わなーー!!と検索して・・・

カテゴリー:グルメ

赤岩城跡 恐怖の未整備山城の終着点に待つものとは?

2022年12月24日

山城巡りは山登り。そんな格言(※注:わたしが考えた)を実感させてくれるのが、ここ赤岩城跡です。もーね、山ですわ、山。ザ・・・・

カテゴリー:観光名所


 

新着記事

>> 記事一覧