小松市埋蔵文化財センター やっぱ古代遺物って心躍るわ~♪
2023年05月27日
ヲトコゴコロをくすぐる永遠のロマン、それは遺跡。
そんな遺跡からの出土品を展示している施設が小松市埋蔵文化財センターです。
小松市ってね、意外と遺跡が多いのですわ。
前川と梯川(かけはしがわ)の扇状地上にあるので、きっと農耕や人流に都合が良かったのでしょう。
エントランスロビーに入ると早速出土品がズラリ。
結構無差別に並べられています。
この時点で心アガりますわね。
なにしろわたし、遺跡大好きだから。
縄文土器なんかタマランですわ♪
いっぱいあるみたいだし、1個くらいもらえんかな?(※もらえません)
古代瓦の再現。
一部本物に、補足修復したパーツを補ってあります。
見た感じ、めっちゃめちゃモロそうだな。
土を成形して焼いただけ、みたいな感じ。
釉薬(ゆうやく・強化のためのガラスコーティング)すら施されていない。
これだと数年で劣化して割れるんじゃないかな?
こんなのを維持・管理するためには相当な財力が必要なはずで、きっと強力な豪族がバックに控えてたんでしょうね。
石器。
左から順番に石錐(せきすい・穴を開ける道具)、石匙(いしさじ・小型ナイフ)、石鏃(せきぞく・矢じり)。
いつ頃の物かは説明がないので不明。
キャプションには流紋岩(りゅうもんがん)製って書いてあるけど、本当かな?
真ん中の一番大きなものはモロに泥岩(でいがん)か頁岩(けつがん)に見えるんだけど。
砂岩っぽいのもあるし。
結構適当かもしんない。
土器の破片。
左から順番に須恵器(すえき)、弥生土器、縄文土器。
これね、お触りオーケーです。
ぜに手に取って比べてみて下さい。
時代が進むにつれて技術が向上している様子がハッキリ分かります。
肉厚で重い縄文、薄くて軽い弥生、さらに薄くて軽い(そして恐らく丈夫になっている)須恵器。
厚み・重さ・質感、色んな角度から見比べてみると面白いですよ。
奥には展示室。
年に何回か入れ替えがあり、この日は『漆黒の甲冑軍団登場~南加賀の古墳時代~』というテーマで展示を行っていました。
古墳もね、結構あるんですよ、この辺。
能美の方に行けば能美古墳群、もうちょっと南へ降れば河田山古墳群、さらに南へ降ると横穴がボコボコ並ぶ法皇山横穴古墳群。
出土品もいっぱい出ています。
鉄の甲冑。
八里向山F7号墳からの出土品です。
左が本物、右がイミテーション。
古代の甲冑って、こんな風に漆を塗っていたんですね。
古代というよりなんか中世っぽい感じ。
意外とスタイリッシュ。
もう1発甲冑。
埴田後山無常堂古墳(はねだうしろやまむじょうどうこふん)からの出土品です。
こちらの甲冑はかなり欠損が激しく、半分以上が失われいます。
鉄製なので長い間に腐ってなくなっちゃったのでしょう。
なのでその部分についてはハリボテで補正。
新品時にはどんな状態だったんでしょうね?
フレッシュな姿も見てみたい~。
こちらは八日市地方遺跡から出てきた磨製石剣と剣把(けんぱ・剣の握りの部分)。
真っ黒だな。
見た感じホルンフェルス(溶岩で焼かれて変性した硬い石)に見えるんだけど、どうだろ。
って言うか、どうやって作ったんだろうね?
剣なんだから当然硬い石を使ってるはずだし、でも硬いと加工するのが大変だろうし。
多分これ1本作るのにとんでもない時間と手間を掛けてんだろうな~。
ズラリと並ぶ埴輪ちゃん。
古墳時代後期頃のものらしいです。
クオリティ高いわ~。
しかもどれもコンディション激良。
きれい過ぎてイミテーションっぽくも見えるけど、キャプションには特に「復元品」とか書かれてないし、恐らく本物。
よっぽど綺麗にクリーニングしたんかね。
埋蔵品という切り口から古代ロマンにグイグイ迫れる小松市埋蔵文化財センター。
やっぱいいですよ、昔のものは。
ミステリアスで、想像力掻き立てられて、どこかファンタジー感があって。
この道具が使われていた頃の生活ってどんな感じだったんだろう?とか色々考えながら見学すると、もー心わくわく♪
古代世界の魅力にズボズボにハマっちゃいます。
どうぞここを訪れる時は妄想マインド全開でご覧ください。
ビバ!古代遺跡!
関連タグ >> 美術館・博物館
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