店主たみこの観光案内ブログ

小矢部ふるさと歴史館 分からんので縄文人連れてきてー

2023年05月13日

小矢部ふるさと歴史館

 

何気にアチコチで古代遺跡が見付かっている小矢部市。
そんな遺跡群の中から古墳と縄文にスポットを当てて展示を行っている施設が小矢部ふるさと歴史館です。

 

場所が少々分かりにくくてね。
ナビがなきゃ土地勘のないよそ者にはちょっと難易度高め。
そんな面倒臭い所にあります。
ナビなしの人は根性で探してください。

 

小矢部の古墳の展示

 

館内には「小矢部の古墳」と「桜町遺跡出土品展示室」のふたつの部屋があります。
まずは古墳の部屋から。

 

結構ね、あるんですわ古墳。
それもここからほど近い圏内にゴロゴロ。
そんな古墳たちのプロフィールや出土品が部屋一面にズラリ。

 

谷内16号墳の鉄剣

 

こちらは谷内16号墳から出た鉄刀・鉄剣。

 

タマランですな~、こんなの♪
今でこそサビサビのボロボロですが、当時はもちろんピッカピカで、柄と鞘がちゃんとあって、きれいな装飾も施されていたはず。
それはそれは見事な「お宝」だったでしょう。
想像力掻き立てられるわ~。

 

小矢部ふるさと歴史館展示の古代の甲冑

 

古代の甲冑。
首から肩にかけてのパーツになります。

 

重いだろうな~こんなん着けてると。
もちろんこれ以外にも兜や胴回りの防具なども身に着けるから、フル装備にするとものすごい重量になったはず。
30~40kgくらいにはなったんじゃないかな?

 

動きにくくて逆にやられるわ(笑)。

 

ボロボロに錆びた古代の甲冑

 

もう一発甲冑。
これは胴回りの部分ですね。

 

やっぱ重そうだ~。
しかも可動部分が窮屈でものすごく動きにくそう。
ホントにこんなのが実際の戦いで役に立つのかな?
ただ古墳の副葬品は実用ではなく、権威アイテムとしての色合いもありますからね。
実戦での使用はあまり想定してなかったのかもしれませんね。

 

竹倉島遺跡の土器

 

こちらは竹倉島遺跡から出土した土器。
古墳時代のものと推定されています。

 

身が薄いね。
多分ろくろを使って成形してあるんでしょうね。
焼成には登り窯を使ってんのかな?
って事は窯の遺跡も探せばどこかにあるのかな?
土はどこから持ってきたんだろう?
考えれば考えるほど、ん~ミステリアス!

 

桜町遺跡出土品展示室

 

つづいて桜町遺跡出土品展示室へ。

 

桜町遺跡もここからほど近い所にある遺跡で、縄文~江戸の遺跡・遺物が出ている複合遺跡です。
特に縄文時代の遺物が豊富で、中には全国的に見てもレアなものがチラホラ。
研究者の間で高い注目を浴びている遺跡です。

 

小矢部ふるさと歴史館の水場遺構

 

このガラスケースに収められているのは水場遺構(みずばいこう)と呼ばれるもの。
模型ではなく実物です。
現場から抜き取って、保存処理してあるそうです。
恐らくこの溝でトチノミやドングリを水にさらしてアク抜きを行っていたと考えられています。

 

生活感あるな~。
なんかホント生々しいですわ。
ついさっきまでそこに縄文人がいたかのような臨場感。

 

小矢部ふるさと歴史館の縄文土器

 

こちらは縄文土器。
面白いのが赤く着色されているヤツ。

 

この赤には一体どんな意味があったんですかね?
恐らく祭祀に使用されていたのではないかと考えられているそうですが、真相は謎。
知っているのは何千年も昔に生きた縄文人だけです。
いや~難解だ!

 

縄文時代の建物の柱

 

この長ーい木材は建物の柱。

 

木なんて本当は腐ってなくなるんですけどね。
それがこんな良好な状態で残っているのは、ひとえに水のおかげ。
遺跡が低湿地にあったために水の中に真空保存されているような状態となり、酸化や腐食から守られたのです。
まさに奇跡の産物。

 

用途不明のY字型の柱

 

Y字型の柱なんてのもあります。
なんでY字なのかについては謎。
色々説はあるようですが決定打はなく、今も研究者達の頭を悩ませています。

 

何に使ってたんだろ?
考えて分かるモンじゃないしな。
知ってる人に聞くしかない。


おおーーーい!!!どっかにまだ縄文人生きとらんかーーー???(※生きてません)

 

小矢部ふるさと歴史館のコゴミ

 

これなんかも面白いですよ。
コゴミ。

 

コゴミとはクサソテツという山菜の若芽。
そんなモン、普通はあっという間に腐ってなくなります。
それが数千年もの間形を保って、現代まで残ったという奇跡。
しかも他では発見例のない、この遺跡のみの超希少事例です。

 

茹でて食ったら美味いかな~~??(※食べられません)

 

石製玉類

 

最後に装身具の石製玉類。
縄文時代の最先端ファッションアイテムです。

 

中でも見て欲しいのが下列の緑色の石。
ヒスイです。
ヒスイと言えば新潟県の糸魚川のものが有名で、この石も恐らくそちらからもたらされたものと思われます。
という事は当時、ここ小矢部と糸魚川との間に交流があったという事です。

 

すげーな。
120km以上もの距離を行ったり来たりしてたんですよ、縄文時代に。
多分移動には船を使ったんだろうけど、きっとその航海は命懸けだったんだろうな。

 

小矢部ふるさと歴史館の入口ロビー

 

古墳&縄文の時代の痕跡が腹いっぱい堪能できる小矢部ふるさと歴史館。
古代好きにはヨダレの止まらん、お宝の山です。
ヨダレかけ3枚くらい持ってお越しください。

 

拝観後は古墳散歩もどうぞ。
若宮古墳ならここから徒歩で10分程度。
きれいに整備された前方後円墳は見応え満点ですよ!

 

 

小矢部ふるさと歴史館

住所:富山県小矢部市埴生 274

TEL:0766-67-8122

ホームページ:小矢部市公式サイト

 




エリア >> 富山県 > 小矢部市 > 埴生

 

関連タグ >> 美術館・博物館 

 


コメントをする

 

 

 

埴生の最新記事一覧

小矢部ふるさと歴史館 分からんので縄文人連れてきてー

2023年05月13日

何気にアチコチで古代遺跡が見付かっている小矢部市。そんな遺跡群の中から古墳と縄文にスポットを当てて展示を行っている施設が・・・

カテゴリー:観光名所

埴生護国八幡宮

2019年09月14日

小矢部(おやべ)のちょびっと山の方に入った所にとーっても由緒正しい神社があります。埴生護国八幡宮(はにゅうごこくはちまん・・・

カテゴリー:観光名所

倶利伽羅峠

2019年03月26日

源平合戦。かつて源氏と平氏が雌雄を決した戦い。日本史の授業で必ず習うので、知らない人はいないはず。中でも大きなターニング・・・

カテゴリー:観光名所


 

新着記事

>> 記事一覧