鹿島の森 根性と度胸が試される恐怖の桟橋に恐怖
2023年04月08日
石川と福井の県境、大聖寺川と北潟湖がちょうど合流する地点にポツンと半島みたいな場所があります。
そこが鹿島の森。
元々は島だったのが、川が運ぶ土砂によって陸地との境が埋められ、現在のように地続きになったんだそうです。
現場は見ての通り常緑樹に覆われててもふもふ。
なんかぬいぐるみみたいなかわいらしさ。
でもココ、そんなかわいい見た目とは裏腹に、古来より神聖~な森として大事にされてきた場所なのです。
俯瞰図はこんな感じ。
中央に神社を置き、そこを終点に半周するような形で回遊路がぐるり。
そんなに広くないので、普通にすたすたっと歩けば1周するのに15分もあれば十分。
構えず、お気軽に歩き回れます。
車での来場も問題ナシ。
入口にちゃんと駐車スペースが設けられています。
入場口にガツーン!と石鳥居。
この瞬間、もふもふの謎が解けます。
そう、この森は社叢(しゃそう・神社の森)なんですね。
社叢イコール聖地、つまり人がみだりに入ってはいけない場所(もちろん木の伐採なんて言語道断)。
ゆえに原初のままの姿をずーっと留め、今のもふもふの森が出来上がったのです。
いわば「神が守ったもふもふ」。
きっと神さまももふもふには癒されるんだろうね♪
しばらく歩くとカニの看板。
なんやらアカテガニとかいうカニがいるんだとか。
基本的に陸で生活するんだそうで。
まあ色んなカニがいますわな。
取り合えず生き物には興味がないのでスルー。
・・が、なんかザワザワするんですよ。
付近に何かがいる気配。
よーく耳を澄ますと、間違いなく何かがガサガサ動いている。
んーーー????と思いながら地面を見ると・・・・いた!いたわアカテガニ!
アッチにもコッチにもガサガサガサガサ。
すっげーいっぱいいる!
運が良ければ出会える程度に思ってたんだけどね。
こんなにうじゃうじゃいるとは思わなかった。
さらに進むと、また何か看板。
タイトルは『変化する地形』。
海岸の崖は波で削られ、一方で大聖寺川が土砂を運んで堆積していくから、刻々と地形が変わっていっている、みたいな事が書いてあります。
実際この現場がそうですわな。
先に書いた通り、元々は島だったらしいからね。
そして島は今も成長しているから、多分いつかは北潟湖の入口をふさいじゃうはず。
そうしたら北潟湖どうなるんだろう?
やっぱ干潟化してなくなっちゃうのかな?
この辺りから道の状態がかなりヤバくなってきます。
「道」というより「なんとなく通れる場所」みたいな感じ。
草をかきわけ、蜘蛛の巣を払い、進む進む、意地で進む。
後で分かったんですが、こっちは本道ではなかったようです。
でもそんなん知らんし(知ってても突っ込むけど)、ひたすら進む。
すると神社の裏手に到着。
鹿島神社です。
鹿島と言えば真っ先に思いつくのは茨木にある鹿島神宮。
恐らくそこの分社なのでしょう。
祭神は当然「建御雷神(タケミカヅチ)」。
出雲の国譲りで大暴れした武勇の神さまです。
社殿はボロボロ。
なんか屋根がたわんで見えますが、本当にたわんでいます。
あちこち部材もガタついてて、相当ヤバイ状況。
倒れんでね?
このままじゃ倒壊確定。
でも補修費用がなくて、もうなるようになれ的な感じになってんでしょうね。
なんかわたしの人生みたいだな。(←?)
島内の散策路についてはこれで終わりなんですが、最後にもう1ヵ所見て欲しい所があります。
それは先に見た鳥居の左側、空き地みたいになっているスペースの先。
そこに海の上に出られる桟橋があります。
楽しいですよ~、この桟橋。
ボロボロだからドキドキ感満点。
ボキッと底抜けて海に落ちたら終わりだ~というスリルが、ヲトコのチャレンジ精神を駆り立てます。
うわっ!怖ぇ~!
大丈夫か?大丈夫か?次の一歩も大丈夫か?底抜けねーか?
そんな恐怖に怯えながらソロソロと進む。
特に写真撮るためにポケットから携帯取り出す時がね、ガチで恐怖。
落としたら終わり・・・という緊張感が手をこわばらせる。
怖ぉ~~ぇ~~!
ほぼただの散歩に終わる鹿島の森。
特に見所はないです。
楽しいのはカニ探しとホラー桟橋くらい。
吉崎に遊びに来たけど時間余っちゃったな~、くらいな時にでも立ち寄ってみてください。
なお、夏場は蚊の猛襲がハンパありません。
ちゃんと虫よけ対策をしとかないと思いっ切りヤられまくるのでご注意を。
コメントをする
加賀市の最新記事一覧

薬王院 温泉寺 「あいうえお」はここから始まりました
2025年04月26日
湯治客で賑わう山代温泉の一角にシブ~いお寺があります。その名も温泉寺、名前から分かる通り温泉を守るために建てられたお寺で・・・
カテゴリー:観光名所

栄谷丸山横穴群 コウモリに注意してご鑑賞ください
2025年04月12日
加賀の山裾、閑散とした村落の一角に古代の群集墓があります。栄谷丸山横穴群(さかえだにまるやまよこあなぐん)、古墳時代後期・・・
カテゴリー:観光名所

加賀大観音 怖いです、マジで
2025年01月18日
加賀の小山の上に屹立する黄金の観音さま。それが今回紹介する加賀大観音です。目立つんだわ、この観音さま。国道8号を走ってる・・・
カテゴリー:観光名所

魯山人寓居跡 いろは草庵 魯山人も愛したシブ~い屋敷
2024年11月16日
北大路魯山人(きたおおじ ろさんじん)、ご存知の方も多いでしょう。グルメ漫画「美味しんぼ」にも度々名前の挙がった美食家で・・・
カテゴリー:観光名所

アサヒ軒 にんにくラーメン 天井にウルトラマンが飛んでるゼー!!!
2024年08月10日
アサヒ軒へ。久し振りじゃなー、このお店。前回来たのは10年くらい前かな?なにせ加賀なんでね、なかなかこの辺でメシを食う機・・・
カテゴリー:グルメ

日谷城跡(檜谷城跡) 安全の確保は自己責任でお願いします
2023年06月24日
山奥。やべーくらいの山奥。そんな場所に日谷城(ひのやじょう)跡はあります。もうホント、ここ来る時は熊に会う事を覚悟で来て・・・
カテゴリー:観光名所

国分山 医王寺 聖母マリア様?に会えるお寺
2023年05月20日
山中の温泉街から徒歩圏内、西側の山裾にちょっと目立つお寺があります。医王寺(いおうじ)です。宗派は真言宗。天平年間(72・・・
カテゴリー:観光名所

鹿島の森 根性と度胸が試される恐怖の桟橋に恐怖
2023年04月08日
石川と福井の県境、大聖寺川と北潟湖がちょうど合流する地点にポツンと半島みたいな場所があります。そこが鹿島の森。元々は島だ・・・
カテゴリー:観光名所

加賀兎郷 ソースカツ丼 入場には勇気がいります
2023年01月17日
この日、朝9時から散歩、散歩、ひたすら散歩。キリのいい所まで歩き終えたら、もう2時。ええ加減メシ食わなーー!!と検索して・・・
カテゴリー:グルメ

赤岩城跡 恐怖の未整備山城の終着点に待つものとは?
2022年12月24日
山城巡りは山登り。そんな格言(※注:わたしが考えた)を実感させてくれるのが、ここ赤岩城跡です。もーね、山ですわ、山。ザ・・・・
カテゴリー:観光名所
- 羽咋市歴史民俗資料館 渚の正倉院 氣多大神宮展 part2 等伯の神画が見られるゼ~♪
- グリル&ハンバーグNINO ハンバーグ&ソーセージ&から揚げ コスパ高すぎ!腹いっぱい食えます
- 旧橋本家住宅 ここに人間が住んでたのが信じられない
- 富山市ガラス美術館 展示編 難しいゾ~、ガラスアート
- 富山市ガラス美術館 建築編 富山という土地を表現した建築アート
- 白山町遺跡現地説明会 永遠に答えが分からないのが考古学
- 薬王院 温泉寺 「あいうえお」はここから始まりました
- 餃子のあひる 餃子定食 この餃子、エンドレスに食えるわ~♪
- 栄谷丸山横穴群 コウモリに注意してご鑑賞ください
- 富山市郷土博物館 復元模型のテクノな仕掛けがイカスのよ!
- 富山城跡 千歳御門~日本庭園周辺 庭園の読み解き、楽しいわ~♪
- 富山城跡 水堀~西の丸 石垣の詳細がよー分からん、謎多きお城
- 羽咋市歴史民俗資料館 渚の正倉院 氣多大神宮展 今しか見られない貴重なお宝がいっぱい
- 香満居 豚トロ黒胡椒炒め定食+担々麺 ボリュームも美味さも文句ナシの街中華
- 一乗谷朝倉氏遺跡 中の御殿跡・諏訪館跡庭園 こんなカッコエエ庭に憧れるわ~
- 一乗谷朝倉氏遺跡 南陽寺跡庭園・湯殿跡庭園 ちょっともったいないなココは
- 一乗谷朝倉氏遺跡 朝倉館跡 ここにはロマンが眠っています
- 一乗谷朝倉氏遺跡 雲正寺地区・平面復原地区 今も残る生々しい生活の痕跡
- 一乗谷朝倉氏遺跡 下城戸跡・上城戸跡 ここがディフェンスラインの最前線
- とんかつ勝亭 立山ロース定食 この肉、味もボリュームも極上だわ~♪