
能登ワイン MERLOT-BIJOU NOIR 2020 このワインはパーティー用です
2023年03月18日

前回見てきた能登ワインのワイナリー。
当然お土産買ってきました(自分への)。
それが今回紹介する”MERLOT-BIJOU NOIR(メルロー・ビジュノワール) 2020”。
フランスのボルドー地方で使われているブドウ品種「メルロー」に、「ビジュノワール」というなんやらよー分からん(←?)国産品種をブレンドしたワインです。
一応ラベルには【樽熟成】と表示されているので、どんだけか樽に入れて寝かせてあるみたいですね。
ただ使ってるのはほぼ間違いなく古樽。
新樽はもっと上のグレードのワインに使って、そのお下がり樽を流用しているのでしょう。
そんな詳細不明のMERLOT-BIJOU NOIR 2020、早速飲みたおしまっス!

色は黒味強めのダークレッド、澄んだ光沢が美しく、液面は照りでキラッキラ。
鼻を寄せると、チェリーやイチジク、ザクロなど水気の多い赤色果実の香りがばっと広がり、同時にレモンやパインといった酸味を連想させる香りも。
やや遅れて樽の重い香りも少し。
全体にフレッシュで生命感に満ちた香質。
アタックはライト。
重厚的なフルーツ爆弾をどんと落とすタイプではなく、軽快な果実味をさらりと走らせるタイプ。
中盤~終盤にかけて大きな展開はなく、水っぽい果実の味が真っすぐに流れる。
アフターにはほのかな甘みとタンニンの薄い渋みがしっとり。

[能登豚のしょうが焼き]
さて、このワインに合わせるおつまみですが、こんなのを用意しました。
“能登豚の生姜焼き”。
「能登」ワインと「能登」豚とのドッキング。
同じ産地同士をマリアージュさせるという、超鉄板コンビ。
まあね。
遊びですわ(笑)。

肉はねっちょり。
伸びやかな舌触りと歯応えがクラクラするほど妖艶。
味わいうま味に満ち、ちょっと多めの脂がぎっとりとした重い甘みを加える。
タレは生姜がギンギンに効いてて、辛さ絶妙。
爽やかな植物香とザワつく辛味が、肉のうま味をむきむきに盛り上げる。

それではメルロー・ビジュノワールと能登豚の生姜焼きを一緒に。
まずは生姜焼きをぱくり。
舌の上で柔らか~く溶かしながら肉のうま味を味わい、生姜のビリビリ感を楽しむ。
続いてワインをぐびり。
スキッと駆け抜ける果実の爽快感。
豚肉の重いオイリーさをみずみずしく洗い上げ、味の方向を軽快に引っ張る。
そこに現れるのはスリムに引き締まった肉の味、そして生き生きと躍動するぶどうの風味。
互いが互いを変貌させながら、新しい第三の味へと生まれ変わっていく。
もちゃもちゃ生姜焼きを食べて。
ワインをくいくいっとあおって。
完食。
MERLOT-BIJOU NOIR 2020。
感想としてはこのワイン、ちょっとキャンディー的ニュアンスが強過ぎかな、と。
シリアスさに欠け、じっくりと料理と向き合いながら飲むにはちょっと辛い。
用途としては、野外でバーベキューなんかしながらわいわい飲むのにちょうどいい、そんな味。
そういう意味では、プロバンスのワインに似てるかな?
その辺り、TPOを上手に合わせながら飲むのが、より高いパフォーマンスで楽しめるコツだと思います。

ごちそうさま。
[参考]
・能登ワイン MERLOT-BIJOU NOIR 2020:2,316円
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