
道坪野城跡 本丸のガッカリ感に涙せよ
2023年02月11日

突然ですが、『チャレンジ精神』ってお持ちでしょうか?
もしお持ちでしたら、ぜひこの道坪野城(どうつぼのじょう)跡にお越しください。
きっとアナタの『チャレンジ精神』をギンギンに刺激してくれるでしょう!
場所は山の中の田んぼの上。
軽トラかトラクターしか通らないような農道の先にあります。
『チャレンジ精神』全開で突っ込んでください。

いきなり封鎖された入口。
まるで事件現場のようなこの雰囲気。
ただ入っちゃダメって訳じゃありません。
電流線が張ってあるので気を付けろって意味です。
多分害獣除けの電線がどこかにあるのでしょう。

その先、早くも城の痕跡が現れます。
空堀です。
この空堀、かなりコンディションが良好でしてね、今もくっきりと輪郭が残っています。
とても500年以上経っているとは思えないフレッシュさ。
ただ不自然過ぎるくらいきれいなので、ひょっとしたら近年に一度整備されているのかもしれません。

その空堀沿いにスタスタ進むと、左手にこんなのが現れます。
堀切(ほりきり)。
堀切ってのは曲輪(くるわ・兵を駐屯させる平地)と曲輪を切断する溝です。
こうして曲輪同士の繋がりを断ち切る事で、敵に万が一曲輪を攻め取られても、そのままドミノ倒し的に城を落とされないようにするのです。
山城ではお決まりの仕掛けです。

さらに進むと、いよいよお城の心臓部への入口が現れます。
その目印がこの標柱・・・なんだけど、分かります、入口?
入口なんてどこにもない気しません?
さあここであなたの『チャレンジ精神』が試されます。
見ての通り目の前にあるのはただの藪です。
突っ込むのです、この藪に。
この藪こそがお城への入口なのです!

その先に待つのはこの眺め。
藪です。
ひたすら藪です。
え?何を目印に進めばいいんだって?
そりゃ勘ですよ、勘。
直感だけを頼りに進んでください。
ザッツ『チャレンジ精神』です!!

アナタの勘が正しければ、再び道っぽい所に出て、こんな標柱が現れます。
竪堀(たてぼり)。
竪堀ってのは敵の横移動をシャットアウトする、文字通り縦方向に掘られた溝です。
その竪堀がここにあるらしいんですけどね。
あるか、竪堀?
どー見てもフラットな斜面しかないんだけど?
でも専門家が見ればここに竪堀が見えるのかなー?
分からんーーー!!!

そのすぐ先が本丸。
の、前に見て欲しいのが、この斜面。
明らかに造成によって作られた角度です。
切岸(きりぎし)ですね。
切岸とは敵の侵入を阻止するために、斜面を急角度に削ったものです。
これも山城では定番の仕掛け。
曲輪周りに作られることもあるし、通路沿いに作られることもあります。

ついでに下も見て下さい。
帯曲輪(おびぐるわ)があります。
帯曲輪とは斜面に沿って帯状に設けられた細長い曲輪です。
ここに兵を待機させて、登って来る敵を迎え撃つんですね。
攻め手にすれば鬱陶しいですよー。
斜面を登るだけでも体力削られるのに、同時に上からビュンビュン弓矢で攻撃されるんですから。
進撃意欲失せますわ。

そしてようやくゴールの本丸。
なんだけどね。
あんま感動ないわ、見通し悪すぎて(汗)。
なんとなく削平されてるのは分かります、不自然なくらい平らになってるし。
でも草ぼーぼーになってて、全体の形が全くつかめない。

きわの方はご覧の通り深い藪。
なので余計に全体の形がつかめない。
邪魔やー、この藪!
誰か刈ってくれんかな?
こんだけ藪だらけだと、どうにもならんわ。

そこを無理矢理突っ込んで、曲輪の端まで来てもこの景色。
眺め悪っ!!
山城の醍醐味と言えば、本丸から見渡す気持ちいい眺めなんですけどね。
ここはそんな感慨ゼロ。
なーんも見えん。
悲しいくらい貧祖な眺め。

『チャレンジ精神』なしには攻められない道坪野城跡。
でも散々『チャレンジ精神』を試された挙句、最後に待っているのは残念な結末の道坪野城跡。
しかし!
ドMなんです、山城マニアってのは。
この残念感にエクスタシーを感じるのです。
さあアナタもこの道坪野城跡に来て、思う存分残念感を味わってください。
山城ドMへの入口、ここにありーーーー!!!!
変態の世界へ、ようこそ♪(謎)
道坪野城跡
住所:富山県小矢部市道坪野
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