
真和園 その4 釣鐘堂・能登長寿大仏◆百歳まで生きたい人、カモン!
2023年02月04日

山門~蓮如像、阿弥陀堂~極楽橋、朱鷺のさんぽ道~三重の塔、と3回に渡って見てきた真和園。
今回がいよいよ最終回となります。
トリは一番の目玉である能登長寿大仏。
大仏大好きなんでね。
もう見てるだけでゾクゾクしてきますわ。
そもそも仏像自体大好きなんですが、中でもやっぱ大仏は別格。
デカいってのはもうそれだけでエネルギーです。

早速大仏・・・の前に、まず手前にある釣鐘堂から見ていきます。
鐘楼ですね。
さてこの鐘楼、なんとなーく行儀良くありません?
どこかチョーンとしてると言うか、身が細いと言うか。
なぜか?
理由は柱の角度。
通常鐘楼の柱はナナメに立てられます。(※「内転び」と呼ぶ)
でもこの柱はスパっと垂直、なので妙に姿勢が正しいのです。

この鐘、自由に突けます。
普通は突くなってトコが多いんだけどね、でもここは山地だからかフリーでオーケー。
これがまたね、い~い音出るんですわ。
ゴワぉぉぉぉ~~~ん・・・・・と超重低音。
鐘の音には煩悩を払う力があると言われますからね。
どうぞ思いっ切り叩き鳴らして、日頃の不平・不満・恨み・つらみ・あの野郎への激しい怒り(←?)等々を木っ端みじんに吹き飛ばしてって下さい。
マジ、すかっとしますよ!

その正面には食堂。
「大仏庵」というそば屋さんです。
素朴な味わいの手打ちそばが楽しめる、ほっこりした感じのお店。
こちらのレポートについては次回。
そして前回記事で見た、絵馬所に掛ける絵馬はここで販売しています。
何か願い事がある人は、こちらでお買い求め下さい。

そしてラストの能登長寿大仏。
石敷きの参道の終点にどどーん!
貫禄ありますわ。
デカさゆえの重量感。
仏の御威光がギンギン飛んで来るようです。

目は半眼、長い耳たぶをだらりと垂らし、口元にはうっすらと笑み。
肩は広くてでっぷりと丸く、手は阿弥陀定印。
脚を結跏趺坐(けっかふざ)に組んで、悟りを表す蓮華の台座にずしりと腰を降ろす。
スゴイよ、生で見ると。
うわ、メッチャ救ってくれそー、みたいな。
わたしみたいな地獄行き確定ド悪人には涙が出るほど仲良くして欲しい存在です。

ついでに斜め下からの眺めもチェック。
よーく見て下さい、ほんのり首が前傾しています。
これ、参拝者と視線を合わせるための仕掛けです。
大仏さんの前に立つと感じる、「あーなんか守られてるわー」っていうあの感じ、あれはこの下向きの視線から生まれているのです。
大仏さんに限らず、大きな仏像は大概目線を下に向けています。
今度お寺に行く機会があったら、そんな仏像の見つめる角度にも注意してみてください。

コンクリート製の台座は八角形。
これはオキマリですね。
台座と言えば八角形。
以前見た東別院東山蓮如堂の蓮如像もそうでした。
仏教において「八」ってのは聖数なのです。
その台座なんですけどね、裏っ側がちょっと面白いことになってます。
グルリと半周。

中央に木製の扉、その両脇に銅製の看板。
左『昭和建設(株)』、右『(財)真和園 堀内秀雄 平成十五年六月十八日建立』。
堀内秀雄?誰?って事なんですが、ここ真和園を作った人です。
昭和建設の創業者にして、一代で巨万の富を築いたレジェンド。
なんでも100歳の長寿を全うしたそうで、ゆえに付いた名前が『能登長寿大仏』。
今や長寿のシンボルとして崇められています。
長生きしたい人、しーっかり拝んでって下さいね。

え?これ個人が作ったの?と思わず絶句したくなる真和園。
広いですよー。
カネかかってますよー。
メチャメチャ荘厳ですよー。
さらっと見るのは絶対もったいないので、1時間くらい時間をかけてじーっくり見てってください。
次回は園内にあるおそば屋さん、大仏庵のレポート。
洗練性というよりもローカル的アットホームさを追いかけた味。
心に染みますゼ!
真和園
住所:石川県鳳珠郡穴水町乙ケ崎
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