店主たみこの観光案内ブログ

赤丸浅井神社 拝殿&本殿の技巧建築が美しい~!

2023年01月04日

赤丸浅井神社の拝殿

 

高岡の山裾にひっそ~りと鎮座する赤丸浅井神社。
一見地味な地方社ですが、延喜式内社(えんぎしきないしゃ・平安時代に編纂された全国有名神社一覧みたいなもの)に名を連ねる格式高い神社です。

 

ここがい~んですわ♪
誰もいなくて寂しいんだけど、それが逆に神聖感を生むと言うか荘厳な空気に包まれてて。
なんかやべーくらいの霊威に満たされています。

 

杉の並木道

 

いきなりエントランスで目にするのがこの長大な杉の並木路。
全長200メートル強のロングスパンでズバッと続いています。

 

強烈なんですよ、このインパクトが。
神域の入口たる杉の道と、その奥に小さく覗く鳥居。
人間世界から聖域へとフェードインしていくような、幻想的な感覚に襲われます。

 

赤丸浅井神社の石鳥居

 

その杉並木を抜けると石製の明神鳥居。
天頂の反りと内転び(上に向かってすぼまる形)の柱のシルエットが美しい、見事な風格です。


下にはビッと伸びる石敷きの参道、突き当りに拝殿。
奥行きの深い参道とは真逆の、タイトに引き締まった緊張感のある構図です。

 

赤丸浅井神社の宝蔵

 

参道右側には土蔵。
宝蔵ですね。
内部の様子は不明。

 

何が入ってんですかね?
なんたって延喜式内社に名前を連ねる、最低でも1000年以上の歴史を持つ神社ですからね。
そりゃもーモノスゴイお宝がうじゃうじゃ眠っているはず。

 

中が見たい・・・(うずうず)。

 

境内中央の拝殿

 

そして拝殿。
これが素晴らしく立派!!

 

屋根のフォルムがカッコイイわな。
鮮やかな反りがピシャッと伸びて、銅板瓦がシブく沈んで。
天頂には大きなヒレを垂らした鬼瓦がガツン!

 

退色しまくってる部材の木肌も見事
漆がすっかり剥げて、ボロボロのグズグズ。
そのひなびた風合いが美しい~!!

 

軒下の見事なデコレーション

 

この軒下の眺めなんかもシビレル~。

 

規則正しく連続する垂木の列。
蟇股(かえるまた)に刻まれた雲間を走る鹿(?)をあしらった見事な彫刻。
木鼻に施された猛々しい獅子。
そして柔らかな曲線が流麗な海老虹梁(えびこうりょう)。

 

いい仕事してますゼ、これ建てた大工さん!

 

赤丸浅井神社の本殿

 

拝殿の奥には本殿。
この神社の祭神が祀られている場所です。

 

こちらはまたガラッと建築様式が違いますね。
入母屋の反り屋根だった拝殿に対し、本殿はシンプルな直線形の切妻屋根。
大棟上には千木(ちぎ・屋根上端部に付けられたV字形のツノ)と5本の鰹木(かつおぎ・屋根の大棟上に横向きに並べてある棒)。
そして建物の左右には内転びにした棟持ち柱。

 

バリバリの伊勢神宮スタイルですね。
ザ・ジャパニーズ・クラシック・神社建築です。

 

欅の大木の切株1

 

その脇にこんな妙なものがあります。
切株。

 

この切株、元々は欅(けやき)の大木だったんだそうです。
幹回り6.4メートル、樹齢1000年以上とも伝わる巨木。
ただ残念ながら見ての通り伐採されてしまい、現在は切株が残るのみ。

 

見たかったなー、欅の神木。
残念!

 

欅の大木の切株2

 

切株はもうひとつあります。
先に見た宝蔵の裏手あたり。

 

この切り株も欅で、先に見た大欅よりさらにひと回り大きかったようです。
樹齢なんと1200年以上!
しかしながら平成25年に(古死して?)倒壊、撤去されたそうです。

 

これも見たかったなー。
きっと幽玄・雄大な立ち姿だったんでしょうね。

 

赤丸浅井神社の境内

 

神秘性むんむんの赤丸浅井神社。

 

ほぼ参拝者のいない神社ですが、その分落ち着いてゆーっくり参拝できます。
夏はセミの声を聴きながら、冬は雪の冷たさを感じながら、どうぞじっくりとその奥深さを楽しんでってください。

 

 

赤丸浅井神社

住所:富山県高岡市福岡町赤丸 5324

ホームページ:高岡市観光協会公式サイト

 




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