店主たみこの観光案内ブログ

井波彫刻総合会館 サイフにおカネいっぱい詰めてご来館ください

2022年12月17日

井波彫刻総合会館

 

ザ・彫刻の街、井波。
そんな彫刻文化を紹介している施設が井波彫刻総合会館です。

 

スゴイのよ、ココが。
超絶技巧の木彫りがズラリ。
極められた人間の手業ってのは本当にスゲーなーってのを腹の底から実感できます。

 

展示廊下1

 

まず最初に目にするのが展示廊下1。
導入部分にふさわしい、井波彫刻の雰囲気みたいなものが感じられる展示となっています。

 

これらの作品群、ひとつひとつは小さいんだけど圧がスゴイんですわ。
作者の熱がギンギン飛んで来るよう。
これひとつ彫り上げるのに、きっともの凄い時間と情熱を注ぎ込んでるんだろうな~。

 

龍の彫刻

 

この龍なんかどうよ?
もうもうと湧き立つ雲の上にうねるように伸び上がる姿はまさに神話の世界そのもの。
耳を突き破るような鳴き声が今にも聞こえてきそうです。

 

こんなん家に飾ったらカッコイイだろうな~。
1体欲しいな~。

 

あ、ちなみにお値段110万円です。(※購入可)

 

展示廊下2

 

その先に進むと展示廊下2。
今度は獅子頭がズラリと並べられています。

 

これもまた1点1点が見事でね。
職人の高い技術がキラッキラに詰まった見事な作品となっています。
ぜひ被ってみたいけど、残念ながらお触り禁止です。

 

井波彫刻総合会館の獅子頭

 

でーんと飾られているふたつの巨大な獅子頭。
強烈な眼力で見る者を圧倒します。

 

こんなん床の間に飾ってみたいわなー。
スゲー(金持ちじゃなくても)金持ちオーラ全開になるだろうなー。

 

お値段は左165万円、右275万円。
お財布に余裕のあるリアル金持ちの方はぜひどうぞ。

 

天神さまの神棚

 

そこを出ると天神さまのお部屋。

 

なんで唐突に天神さま?と思われると思いますが、それはかつてこの地を治めた加賀藩に由来します。
加賀藩はご存知前田利家を祖とする前田家が代々治めてきたのですが、その前田家の祖先が菅原道真とされているのです。
なので加賀藩では天神信仰(天神さま=菅原道真)が盛んだったんですね。
その流れは現在も受け継がれており、ここ井波では今でも多くの道真像が彫られています。

 

井波彫刻総合会館のの中展示室

 

次に現れるのが中展示室。
ここもまた井波彫刻の力作がズラリと並べられています。

 

できればひとつひとつ詳細に紹介したいのですが、無駄に長くなるので省略。
ただひとつだけ見て欲しいのがあります。

 

木造不動明王像

 

それがこの不動明王像。
燃え立つ火炎光を背景に、右手に金剛剣、左手に羂索(けんさく)。
両眼を天地眼(てんちがん・右目で上を見て左目で下を見る)にギラつかせ、口を牙上下出(がじょうげしゅつ・右の牙を上、左の牙を下に出す)に結ぶ。
さらに台座も火炎まみれ。

 

カッコエー!!!
どんだけ気合入ってんのよ?
これマジで欲しいわー!!

 

なお、お値段198万円です。

 

井波彫刻総合会館のの資料展示室

 

その先は資料展示室。
建物のパーツとして実際に使われていた古いものを、資料として保管・展示してあります。

 

ここもイカスのよ。
ちょっと擦り切れたような使用感にものすごい味が出てましてね、どれも独特の貫禄。
やっぱ工芸品ってのは生活の中で使われてナンボなんだな~ってのを実感させられます。

 

薬屋の屋根にあった亀の木彫刻

 

中でも面白いのがこの亀。
結構なサイズで、長さ1メートル以上はあります。
富山の薬局の屋根飾りとして、看板代わりに乗せられていたそうです。

 

で、見て欲しいのが甲羅の部分でして、何気に彫刻っぽくないですよね?
この甲羅、何と本物の亀の甲羅です。
つまりリアル亀の甲羅と木彫刻がハイブリッドされているのです。

 

奇抜過ぎー!
でもこういう発想、好きだわ~。

 

常設展示室

 

そこから中庭を抜けると常設展示室。
なんやら謎に和室がしつらえてあります。
中には超絶技巧が眩しいほどに光る衝立(ついたて)。

 

これもいいわな~。
迫力が凄まじいわ。
こんなん家に置ける身分になりて~。

 

なおお値段は座敷の上に勝手に上がっていいかどうか分からなかったので不明です。

 

展示廊下3

 

最後の展示廊下3。
ここはフィナーレにふさわしく、彫刻!彫刻!彫刻!
まるで嵐のように彫刻だらけ!

 

特に欄間が圧巻ですわな。
井波彫刻と言えば何と言っても欄間。
こんな欄間のある家に住めたら最高だな~。(貧乏人だから無理だけど)

 

井波彫刻総合会館の欄間

 

これなんかどうよ?
タイトルは「四君子」。
四君子とは蘭・竹・菊・梅の4種の植物を差します。
中国思想における君子(品の高い人間)に備わるべき資質を表したものと言われていますが、まあそんなんはどうでもいいですわ。
それよりも見て欲しいのは超絶技巧。
まるで欄間の枠から飛び出してきそうなほどの立体感と写実性。
制作者の高い技量が目に刺さるほどに光りまくっています。
素敵過ぎる♪

 

なお、欲しい人は418万円デス。

 

井波彫刻楽器

 

最後に面白いのをもうひとつ。
井波彫刻楽器。

 

遊びですな、遊び。
彫刻ってこんな風にも応用できるんだよ~ってのを表現した遊びです。

 

お値段左から順番に484万円、102.3万円、165万円、214.5万円。
井波彫刻サウンドでファンキーにロッケンロールをカモン・ベイベーしたいというミュージシャンの方、いらっしゃいましたらぜひどうぞ。

 

井波彫刻総合会館の展示室

 

井波彫刻の見事な作品が腹いっぱい見られる井波彫刻総合会館。
すげーわ。
とにかくすげーわ。
日本の職人ってのはこんなの作っちゃうんだなーって感動が館内いっぱいに詰まっています。
来館時には口をあーんぐり開けながら見学してってください。



値段もすげーけどな(笑)。

 

 

井波彫刻総合会館

住所:富山県南砺市井波北川 733

TEL:0763-82-5158

ホームページ:井波彫刻協同組合公式サイト

 




エリア >> 富山県 > 南砺市 > 井波 > 北川

 

関連タグ >> 美術館・博物館 

 


コメントをする

 

 

 

富山県の最新記事一覧

富山市ガラス美術館 展示編 難しいゾ~、ガラスアート

2025年05月17日

ガラスとアルミとコンクリートの超モダン建築、富山市ガラス美術館(※正確な施設名はTOYAMAキラリ)。前回はそんな建築の・・・

カテゴリー:観光名所

富山市ガラス美術館 建築編 富山という土地を表現した建築アート

2025年05月10日

富山市街に燦然と輝く、ガラスで覆われた1棟の近代建築。富山市ガラス美術館です。(※正確な施設名はTOYAMAキラリ)素敵・・・

カテゴリー:観光名所

富山市郷土博物館 復元模型のテクノな仕掛けがイカスのよ!

2025年04月05日

富山城址公園内にある存在感抜群の天守閣。それが富山市郷土博物館です。ただこの天主閣、復元でなく単なるモニュメントです。元・・・

カテゴリー:観光名所

富山城跡 千歳御門~日本庭園周辺 庭園の読み解き、楽しいわ~♪

2025年03月29日

富山市街にどん!とある富山城跡。前回は正面入り口の水堀から西の丸までを見てきました。今回はもうひとつの入口、千歳御門から・・・

カテゴリー:観光名所

富山城跡 水堀~西の丸 石垣の詳細がよー分からん、謎多きお城

2025年03月22日

富山市内の中心部に城址公園として解放されている富山城跡。富山駅から歩いて15分程の所にあります。現場はまさに公園。お城感・・・

カテゴリー:観光名所

とんかつ勝亭 立山ロース定食 この肉、味もボリュームも極上だわ~♪

2025年01月25日

この日は富山へお出掛け。富山城を皮切りに、街中をアチコチぶ~らぶら。20代の時、1~2年くらい富山市内に住んでた事がある・・・

カテゴリー:グルメ

高岡市万葉歴史館 大伴家持への愛がどっぷり詰まった万葉の空間

2025年01月11日

大伴家持(おおとも の やかもち)熱が強烈な高岡市。それもそのはず、家持はかつて越中国守(えっちゅうこくしゅ)としてこの・・・

カテゴリー:観光名所

城が平横穴古墳 古代の墓地跡にちょっと戦慄

2024年12月07日

斜面に連続する穴、穴、穴。なんかちょ~~っとヤバイ感じ。城が平横穴古墳はそんな雰囲気の古代墓群です。場所は山。結構な傾斜・・・

カテゴリー:観光名所

高岡御車山会館 やっぱお祭り楽しいぜ~

2024年09月28日

高岡の派手なお祭り模様を伝える高岡御車山会館(たかおかみくるまやまかいかん)。2015年に建てられたRC(鉄筋コンクリー・・・

カテゴリー:観光名所

池田城跡 入口探すのが難しいんだゼ、このお城

2024年08月17日

氷見の小山にぽつーんとあるお城、池田城跡はそんなお城です。ここがまたね、難易度高いんですわ。何が大変ってね、入口が分から・・・

カテゴリー:観光名所


 

新着記事

>> 記事一覧