
尾小屋鉱山資料館 昔はメチャメチャ栄えた銅山だそうです
2022年08月27日

一時期は日本一の銅の産出量を誇った尾小屋鉱山(おごやこうざん)。
そんな賑やかだった当時の様子を紹介しているのが尾小屋鉱山資料館です。
場所は山奥。
元々鉱山だった場所なので当然山奥。
車で行っても結構かかります。
訪れる時は半分ドライブ気分でお越しください。

館内はこんな感じ。
入って左手に受付、そのまま坑道のジオラマを通って展示室へ、という流れになります。
ここの展示がなかなか充実してましてね。
興味深い石のサンプルがゴロゴロ。
さらに採掘に使われた道具とか、かつての鉱山の様子の紹介とか。
アッチもコッチも珍しいものだらけで、なかなかに飽きない内容になっています。

導入口のジオラマトンネル。
ハリボテ感全開なんですけどね、結構雰囲気出てます。
お、坑道ってこんな感じかな?みたいな。
目の前には本物の掘削道具も。
恐らく当時使われていたものです。
こんなの使ってガンガン穴掘ってたんですね。

そこを抜けると今度は石のサンプルがズラー。
銅山と全然関係ないものも含めて、ごちゃ混ぜに並べられています。
左が鉱石、右が岩石。
どれも興味をソソルものばかり。
石マニアなんでね。
こんなん見るとアガりますわ~♪
1個1個ベロベロ舐めて回りたいくらいですわ!(←?)

こちらは坑道の3Dモデル。
こんな感じで山の中に穴を張り巡らせたそうです。
総延長距離、実に160km!
すごいな。
まるで血管みたい。
何十年もかけて、こんな巨大な地下世界を築いたんですね。
時には崩落事故なんかも起きただろうし、毎日が命懸けだったはず。
血と汗と執念の大迷宮です。

当時の鉱山のジオラマなんかもあります。
これを見ると鉱山稼働時はかなり賑わっていたようで。
今とは全然風景が違ったんでしょうね。
ふもとには作業員が住む家が、山には精錬工場が立ち並び、中央には運搬用の汽車がガシュガシュ走ってて。
山に突き出た煙突からは煙がもうもうと立ち上がり、多くの人が往来して、活気と喧騒に満ち溢れてて。
夢と希望がいっぱい詰まった、熱い生活模様が繰り広げられていたのでしょう。

鉱石のサンプル。
結晶の粒がエゲツナイほどのサイズ。
こんなのができるのって、きっと何千何万年レベルなんだろうな。
しかも超ぉぉぉーーーー希少な条件が揃わないとできないはず。
まさに奇跡の結晶。
鉱石については全然詳しくないけど、さすがにこんなの見るとスゲーなーと思いますわ。
・・・売るといくらくらいになんのかな?(←すぐにカネの話)

もう1発鉱石。
これらはいわば銅や亜鉛のタネです。
画像じゃ全然分かりませんが、表面を見るとなんとなーくキラキラした粒がごく少量付着しています。
このキラキラを砕石したり選別したりして取り出し、最後にひとつにまとめるのです。
ただ当然ながら、取り出した鉱石よりもカスの方がはるかに大量に出ます。
その膨大なカスをどうするかと言うと、全てブロック状に成形して建材として売られました。

これがそのブロック。
黒い六角柱のヤツがそうです。
確かにこうしてキッチリ規格化されてると使いやすいですわな。
土台に使ってもヨシ、石垣のように積んでもヨシ、結構応用範囲広そう。
庭の隅に数個コトコトっと庭石代わりに積んどいてもオシャレかもしんない。

ダイナマイトなんかも展示されてます。
これを何本も差し込んで爆発させながら掘り進んでいったんですね。
すごかったろうな~爆発音。
坑道の中なんでね、相当響いたはず。
もちろん大量の煙も出るから、ホコリが舞いまくるだろうし。
換気はどうしたんだろう?
わたしなんかきっと一発で喘息になっちゃうな・・。

尾小屋鉱山のかつての姿を偲べる尾小屋鉱山資料館。
なんかねー、ノスタルジックですよ。
失われた時代の回想録、そんな場所。
今じゃ静かなこの山もかつては大いに賑わってたんだな~、なんて感傷に浸りながらご観覧ください。
次回は尾小屋マインロードを見ていきます。
こちらは実際の坑道を見学用に整備した施設。
これまた楽しいですよ!
関連タグ >> 美術館・博物館 尾小屋鉱山
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