
ダ・ビンチ・テクノミュージアム 天才と奇才はまさに紙一重
2022年06月13日

ルネサンス期の巨匠、レオナルド・ダ・ビンチ。
知らない人はいないでしょう。
そんなイタリアの生んだ巨人にスポットを当てた施設、それが今回紹介するダ・ビンチ・テクノミュージアムです。
場所はクロスランドおやべ内。
全高118メートルを誇るクロスランドタワーがそそり立つ、小矢部市民の憩いの公園の正面側入口入ってすぐの所にあります。

さて、そもそもの問題として、なんでダ・ビンチなのか?
この件に関してイマイチはっきりとした説明が見付からんのですが、どうもこのクロスランドおやべに遠因があるようです。
小矢部市には高速のジャンクション、つまりクロス・ロード(交差点)があり、クロスランドおやべの名前はそこから来ています。
そして高速道路→自動車→自動車を発明(正しくは構想)した人→ダ・ビンチ、という理由らしいです。
いや、いや、いや、いや。
無理矢理すぎだろ(笑)。

では館内図。
カーブ状の細長いスペースに「レオナルド・ダ・ビンチの世界」「陸の発明」「海の発明」「空の発明」「機械機構の発明」「レオナルド・ダ・ビンチ・ライブラリー」の6つのコーナーを設置。
それぞれのテーマに沿った展示や説明が添えられています。
ぶっちゃけそんなに内容は深くなく、対象年齢低め。
わたしみたいな低知能ヲッサンでもストレスなく見て回れます。

早速イキましょう、まず最初は「レオナルド・ダ・ビンチの世界」。
早い話が紹介です、ダ・ビンチの。
ダ・ビンチと言えばモナリザを始めとする絵画が有名だけど、科学分野でも数々の足跡を残したんだよ、みたいな話。
5分程の映像だったかな?
この説明がこの先に並んでいるものの伏線的な内容になっているので、取り合えずふ~んみたいな感じで見てってください。

そのすぐ裏にあるのが「陸の発明」。
歯車を使った動力の方向変換や、その技術が今も現役で用いられている例などが紹介されています。
すげーわな、ダ・ビンチ。
15世紀末、日本で言えば室町時代末期、そんな時代にもう自動車の基本的な構造を思い付いてたんですよ。
わたしなんか今日の晩メシ何食うかで頭いっぱいいっぱいですわ!

続いて隣には「機械機構の発明」コーナー。
滑車メカニズムの紹介です。
習ったな~、昔学校で。
重いものを軽く持ち上げる仕組み、いわゆるテコの原理。
他にもカムやギア。
これが結構楽しくて、思わず夢中になってグルグル回して遊んじゃいました。
分かってても不思議なんだよね~、コレって。

その向かいには「レオナルド・ダ・ビンチ・ライブラリー」。
ダ・ビンチに関する書籍、そしてパネルには同時代の偉人の紹介なんかがされています。
懐かしいな~。
グーテンベルク、ルター、コペルニクス、ボッティチェリ、ミケランジェロ、コロンブス、みんな世界史の授業で習った名前ばかり。
学生時代、一生懸命覚えたな~。
今じゃ半分くらい何した人か分からんけどな(笑)。

その脇にはダ・ビンチの手稿なんかもあります。
引き出し式になっているので、うっかりして見逃さないように注意してください。
これ見るとスゲーのよ。
細かい!細かい!
こんな細かいメモをもん~~~のスゴくたくさんカキカキしてたんだそうです。
ヲタクやのーー!!

次に登場するのは「海の発明」。
船ですね。
天才ダ・ビンチの発明はこの分野にも及んでいたんだそうで。
本当に何でもやってたんですね。
船なんて普通乗るもので作るものじゃないでしょ?
こんなものまで自分で考え出さんと気が済まん人だったんですね。
もう完全に手当たり次第ですな。

こちらはダ・ビンチが考案したパドル船のイメージモデル。
パドル船ってのは船の両側面に水車みたいなのを付けて、そいつをグルグル回して推進させる船です。
ちなみにパドルを回すのは人力。
このモデルもハンドルでパドルを回せるようになっています。
どうぞ水夫気分でグルグルやって遊んで下さい。

最後が「空の発明」。
かの有名なダ・ビンチ・ヘリコプターも紹介されています。
当然こんなのが飛ぶわきゃないんだけどね、実際飛ばなかったし。
でもコレ、理論的には決して間違ったものではないんだそうです。
事実、現代のヘリコプターはちゃんとプロペラで空飛んでますしね。

こんなのも考案してます。
その名も『空飛ぶ船』。
船体の両側に付けられた羽根をバタバタさせて空を飛ぶという、ピーターパンもびっくりの超物理法則無視マシーンです。
飛べるわけねーじゃん!!
こんなの完全に「科学」じゃなくて「ファンタジー」だよ!
ダ・ビンチさんも結構やらかしてたのね(笑)。

ダ・ビンチの天才ぶりがこれでもかと実感できるダ・ビンチ・テクノミュージアム。
彼を支えたのはきっと好奇心だったんでしょうね。
アレにもコレにも目をキラキラ輝かせて興味を持つ、きっとそんな人だったのでしょう。
ここを見学する時はそんなダ・ビンチの人間性にも心を払いながら見ていってください。
発明万歳~!
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