店主たみこの観光案内ブログ

勝山城博物館 展示編◆最上階からの大パノラマでビッグドラマを楽しめ!

2022年05月28日

勝山城博物館

 

田んぼの真ん中にどどーん!と屹立する天守閣、勝山城博物館。
前回はその外観を見てきました。
今回からいよいよ内部の話に移ります。

 

ここでは主に勝山の歴史や文化が紹介されています。
そして最後には最上階からの素晴らしい眺め。
なかなかに見応えのある施設です。

 

勝山城博物館の1階ロビー

 

まずは1階ロビー。
特に喰い付き所のない、あいまいな空間となっています。
勝山城のジオラマ、建造工程の紹介、この施設を作った偉大なる多田清翁の略歴と紹介など、イマイチ刺さらない内容ばかり。
まーイントロダクション的なスペースですね。

 

さっさと次イキましょ。

 

2階のゴールデン障壁画

 

2階に上ると一気に画面がダイナミックに展開。
ゴールデン障壁画がばーん!と現れます。
あまりに唐突過ぎて、一瞬、は???って感じ。

 

これ、今井俊満(いまい としみつ)って人の障壁画です。
数々の文化勲章を叙勲してきた画家さんで、日本とフランスを拠点に活動していました。
こんな画を描く人なんだからさぞかし有名な日本画家なのかと思いきや、意外にも専門は洋画。
ただその根底には日本画のエッセンスがしっかりと生きていて、「和ベースの洋」みたいな作品を数多く残しました。

 

3つのシャチホコ

 

そんな障壁画ゾーンをぐるっと抜けると、今度はシャチホコ×3尾。
金箔でキンキラリンに装飾された荘厳な姿で飾られています。

 

これらはこの博物館の屋根に実際に設置されているもののサンプルです。
それぞれ高さ1.1→1.7→2.45メートル、重さ250→600→750キロ。

 

立派ですわな。
こんな間近で見ると迫力が格別ですわ。
うちの家の屋根にも飾りてーなー。

 

重みで潰れるけどな(笑)。

 

お祭り用の櫓

 

さらに奥へと進むと、突然お祭り用の櫓が現れます。
これホンモノ。
確定ではありませんが、江戸時代後期頃のものだそうです。
つまり江戸時代の人がここに実際に上ってお祭りしてたんですね。

 

そう考えるとなんか生々しいですわな。
当時の人の息遣いがそのまんま残されているような感じ。
なんだか祭りの囃子と喧騒まで聞こえてくるようです。

 

なおこの櫓、自由に上れます。
櫓上からの眺めを見てみたいなーって人はぜひ上ってみて下さい。

 

勝山城博物館の3階展示室

 

3階に上がるとザ・武具ルーム。
甲冑や刀剣、さらに合戦図屏風までズラリと展示されています。

 

好きなんですわ~こんなの♪
なんか見てるだけでわくわくしてくる!

 

ここの展示に関しては内容がメチャメチャ充実しててサラッと紹介するにはちょっともったいないので、次回集中的にレポートします。
マジ素晴らしいですよ!

 

西脇呉石の書道道具

 

続いて4階。
ここでは企画展と西脇呉石(にしわき ごせき)の作品展、および中国清時代の民間刺繍工芸品が展示されています。

 

西脇呉石?は?ダレじゃ?って多分思うと思いますが、勝山出身の書家です。
残念ながらその作品の多くが戦災で失われてしまったのですが、戦後に多くの教科書の仕事を手掛けており、その一部がこちら。
すっげーシブい文字で書かれています。

 

いいですな、字の上手い人は。
わたしなんか未だに小学生レベルですからね。
もう諦めてますわ、上手くなるの(悲)。

 

中国の刺繍

 

こちらは中国の刺繍。

 

ぶっちゃけそんなにインパクトないんだけどね。
でもそれが逆に肩ひじ張らないと言うか、立ち位置の近さを感じると言うか。
なんかすげーカジュアル。

 

ちなみにこれらのデザインにはいちいち意味があります。
昇進とか厄払いとか長寿とか。
詳しくはキャプションに解説されていますので、興味があったら読んでみてください。

 

勝山城博物館周辺のジオラマ

 

5階に上がるとジオラマがどーん!
勝山城博物館周辺の地形が神さま目線で俯瞰できます。

 

すげーな。
メッチャクチャ緻密。
どんだけ時間かけて作ったのよ、コレ?
なんか狂気とも取れる職人魂を感じますわ。

気の短いわたしにゃこんな根気のいる作業、絶ぇーーっ対無理だな。

 

6階のエレベーターホール

 

そしていよいよ6階、最上階です。
このエレベーターホールの先に一面のパノラマが広がります。

 

天守閣の一番のクライマックスと言えば、何と言っても最上階からの展望ですからね。
この先に待つ景色にもーワクワク!

 

最上階からの眺め

 

どどーん!と登場、勝山城下!
ダイナミックな絶景がズバッと広がるッッッ!!!

 

・・・と言いたいんだけど・・・田んぼと山ばっか。

 

ローカルなんでね。
期待値低めでお願いします(笑)。

 

勝山の街並みと田んぼ

 

こちらは住宅地が見渡せる方角。
画像左から右に向けて福井県の誇る一級河川九頭竜川が流れています。
あとは山、そして平地。

 

この眺め、全て九頭竜川が作り出したものです。
山を削ったのはもちろん九頭竜川で、その山と山との間に土砂を流し込んで平地を作ったのも九頭竜川。
つまりこの一面の大パノラマは、九頭竜川が悠久の時間をかけて作り上げた一大アートなのです。

 

そう考えると。
絶景だーーーー♪♪♪

 

勝山城博物館の模型

 

文化、歴史、絶景と様々な楽しみ方ができる勝山城博物館。

 

楽しいですゼ。
ハートびりびりキますゼ。
特に最上階からの眺めはすん~ごく気持ちイイので、ぜひ一度は生で体感してみてください。

 

次回は既にチラッと書いた通り、3階展示室のレポート。
い~んですわ♪
この階の展示、もぉ~ホント~にい~んですわ♪
ザ・ジャパニーズ・サムラーイのスピリッツ、ビンビンに感じちゃってください!

 

 

勝山城博物館

住所:福井県勝山市平泉寺町 85-26-1

TEL:0779-88-6200

ホームページ:勝山城博物館公式サイト

 




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