
ハニベ巌窟院 釈迦部屋~エロ部屋編◆日本の人口倍増化計画はココから始まる?
2022年04月04日

ハニベ巌窟院がなぜ「巌窟院」なのかというと、コレがあるから。
洞窟です。
この洞窟、元々は石切り場でした。
壁面や天井を見ると確かにノミの跡が生々しく残っています。
石は凝灰岩ですね。
ボロボロとした肌の粗い石です。
恐らく建築資材として切り出されたのでしょう。

では洞窟内の全体マップ。
中は結構迷路です。
歩いている内にどこがどうなっているのか分からなくなってきます。
この不安定な感じがね、独特の空気を作ってんですよ。
閉塞感ってのともちょっと違う、何て言うか、異世界を迷い歩いてるみたいな不思議な感覚。
言い方はちょっとアレですが、あんまり気持ちのいい場所ではありません。

いきなり牛。
夢牛です。
なんでもこの巌窟院を作った都賀田勇馬(つがた ゆうま)の夢に出てきた牛を彫ったものなんだそうで。
これとソックリなもの、以前にも登場してますが覚えてますでしょうか?
そう、金沢神社の境内に置かれていたあの石の牛ですね。
あれを彫ったのも都賀田勇馬なのです。

大黒さまなんかもいます。
大黒さまと言えばお正月に宝船に乗ってやって来る七福神のイメージが強いですが、コレはご覧の通りやたら怖い。
なんか知らんけど怖い。
目つきが悪いわな。
ガン飛ばしてきてるヤンキーみたいな。
小槌が普通に武器に見えるわ(笑)。

その奥には釈迦の生涯を描いた小さな部屋。
中央にぴょこんと立っているのは、釈迦の誕生仏です。
誕生仏とは前回記事で触れた通り、釈迦が生まれた直後の姿を表現したものです。
7歩歩いて「天上天下唯我独尊」と唱えた時の姿ですね。
と言うと、なんか尊く愛らしい像があるように思えるのですが。
近くで見ると。

怖わっ!
んだよコレ?
ただの血まみれの童子じゃねーかよ。
しかも目つきが完全にイッてるし。
これ、お釈迦さまに見付かったらビンタされるよ!
日本中、星の数ほど釈迦の誕生仏ってのはありますが。
こんな怖ぇーのはこれオンリーだな(恐)。

周囲ぐるりの壁面には釈迦の生涯をたどったレリーフ。
誕生から悟りを得るまでの物語が、6つの場面(釈迦懐妊→誕生→観相→出家→修行→悟り)に分けて描かれています。
さて、ここで注意して欲しいのがストーリーが悟りを開くところまでで終わってるという事。
普通この手のお話は必ず釈迦の涅槃(ねはん・死)で終わります。
でもその結末がなぜかここにはない。
これ、後でキモになりますので、取り合えずここには「釈迦の涅槃の場面がない」という事を頭に入れておいてください。

そこから少し進んだ先に再び部屋が現れます。
エロい部屋。
ここは部屋そのものが愛欲賛歌。
仏教と言えば禁欲修行がお決まりってイメージがありますけど、ここではその仏教から一旦離れ、ヒンドゥー教的なエロさ爆発の世界が展開します。
エロい欲望がねっちょり渦巻く、ザ・エロエロルームです。

こちらはミトゥナ像。
ミトゥナ像とは特定の神さまを表現したものではなく、男女の性行為を描いた彫刻の事を言います。
特にインド中央のカジュラホにあるヒンドゥー教寺院のものが有名で、現場はまーそりゃエロいことになっています。
この像もガッチリちち揉んでますわな。
しかも揉まれてる側の女も明らかに求めてるし。
愛欲むんむんのエロティシズム表現です。

これなんかもっと露骨だわ。
逆さになってるのは男で、尻向けてるのは女。
つまり現在ふたりは合体真っ最中って訳ですね。
左右にいるのは二人とも女。
注目して欲しいのは男の両手の位置で、触ってますね、あの部分を。
それがよっぽど気持ちいいのか、女どもは揃って至福の表情。
これ、小さな子供と一緒に来ちまったら、一体ナンて説明すりゃいーんだよ?(汗)

このレリーフなんかも強烈ですな。
ケモノかよ、お前ら?みたいな体位でまぐわいまくっています。
まあコレやんなきゃ子供作れないんだけどね。
コレ否定しちゃったら現世代で人類滅びるわって話になるんだけどね。
ただここまでアカラサマでオッピロゲだと、なんか困っちまうな。
今すぐ日本の人口倍になりそうだわ(笑)。

次回はこの先の地獄ロードを見ていきます。
ここはエゲツないですぜー。
ナンも知らんと行くと、あ゛ーナンじゃコリャー!ですぜー。
小さな子供に見せると間違いなく泣きますぜー。
そんな地獄の一丁目、どうぞ心行くまでご堪能を。
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