
津幡ふるさと歴史館 れきしる コンパクトに津幡の歴史を学べる場所
2022年03月26日

津幡の歴史を学べる場所、それが「れきしる」です。
ネーミングの意味はまあそのまんまですな。
「歴史を知る」で「れきしる」。
ん~シンプル(笑)。
場所は・・あー・・なんか分かりにくい場所。
行きたい人はgoogle mapで探してください。

建物はご覧の通り超~~~地味。
屋根は切妻の黒瓦。
のっぺりとした平屋建てで、胴回りには千本格子。
主張も奇抜さもゼロ!
多分コレ、わざとだね。
周囲の景観と対立しないよう、わざと地味~に作ってあるんですよ、きっと。

前庭には池。
数匹の錦鯉がゆた~んと泳いでます。
何気に脚の長さが違う灯籠がありますね。
明らかに兼六園の徽軫灯籠(ことじとうろう)のイメージ。
石材の色が全然違うけど、そこはツッコみません。(とツッコむ)

では展示の様子を見て行きましょう。
まずは館内の見取り図から。
縄文から時代を追いかけながら進んでいき、最後は近現代、そして〆は企画展示となります。
この手の博物館としてはごくごくオーソドックスな流れ。
ちょっと近世が弱い気もするけどね。

まずはスタートの縄文時代。
縄文式土器、いきなりキタぜ~~~!!!
好きなんですわ、コレが。
も~死んだ後は縄文式土器と一緒に埋めてくれってくらい大好き♪
このぶっさいくな造形。
テキトーな網目紋様。
不器用に厚い素地。
ええわ~♪
惚れ惚れしますわ~♪

続いて弥生時代。
こちらは鉄器です。
墳墓の副葬品だそうで、ご覧の通りサッビサビのボッロボロ。
いや~ロマンですな~。
埋葬当時は一体どんな姿だったんですかね?
当然その時点ではピカピカツヤツヤ、今とは全く違う状態だったはず。
新品だった頃の姿を見てみたいなーーー!!!!

あとスゲーのがこの管玉(くだだま)。
見ての通りアクセサリーなんですが、コレ、素材は緑色凝灰岩、つまり石。
石ですよ、石!
それをこんなに小さく(長さ1cm弱・直径数mmくらい)加工して、しかも中に穴まで空けちゃうんですよ。
くどいけど石ですよ!
精密機械なんかない弥生時代、一体どうやったらこんな形に石を加工できたんですかね??

そのまま進むと足元に妙なものが現れます。
加賀郡牓示札(かがぐんぼうじふだ)の出土状況の再現です。
加賀郡牓示札ってナンじゃ?って事なんですが、コレ、現存する日本で一番古いお触書なんだそうです。
内容としては農民の心得みたいな事が書かれていて、朝4時から夜8時まで働けとか、酒飲むなとか、5月30日までに田植えを終えて報告しろとか、そんな大きなお世話的な命令がつらつらと書かれています。
こんだけ高飛車に指図されたら、逆に言う事聞きたくなくなるのが人情だと思うんですけどね。
本当にこんな一方的なルールが守られてたんですかね?

こちらはその牓示札が立てられていた様子をイメージ再現したもの。
こんな感じで掲示されて、こんな感じで読まれてたんでないかな~という場面です。
ただ時代は平安時代、まだ一般庶民の識字率はほぼゼロだった頃です。
そんな人たちに「文字」で命令を伝えるなんてできるはずもなく、恐らくは役人が直接口頭で触れ回っていたと思われます。
つまりこんなシーン、実際にはなかったんですね。

その先にある部屋。
こっれがスゲーのよ!
津幡の町並みの様子を近世、近代、現代の3つの時代に分けてジオラマ内に投影してしてます。
これがメチャメチャ幻想的で、数秒ごとに町がどんどん移り変わって発展していく様子がイリュージョンのように見られます。
ほぼ「神目線」。
おお~~人間たち頑張ってるわ~、みたいな。
どうぞゴッドな感覚でご覧ください。

その横の壁面には中世の城砦マップ。
素晴らしいわ~♪
お城マニアなのでね、こんなん見せられるともーハートギンギン!
しかも各砦の詳細マップ付き。
ありがたいですわ~。
城跡って、現場に行っても構造がよー分からんってケースがままあるのですよ。
なのでこういった構造図面があるとメチャメチャ参考になるのです。
これは片っ端から回らんと!

そしてその先、突然現れるタイムワープトンネル!
イカスわ~コレも!
まるで数十年分の時間がコマ送りになって通り過ぎていくような感覚。
まさに体感するSF世界。
リアルドラえもんワールドです。(謎)

そのワープトンネルを抜けると、ローテク感ギンギンの近代農業道具コーナーが登場。
思わず、え゛っ!?
この落差が激しいのですわ。
直前の異次元SFトンネルで上がりまくったテンションが一気に冷めるこの光景。
思わずコケます。
ケガしないように注意してください。(←?)

ただちょっと注意して欲しいのが壁の色。
お気付きでしょうか?タイムワープトンネルを境に黒→白に変わっているのが?
これは時間の表現なんですね。
トンネルの前が過去、そしてトンネルをくぐった先が近現代、と壁の色によって時代が二分されているのです。
なのでこの部屋から突然空気が今っぽく変わります。

最後の部屋、企画展示室。
この日は「あそびとおもちゃ」という企画をやっていました。
室内にはレトロな昭和のおもちゃがいっぱい。
おーおーコレ知ってるわって物から、こんなので遊んだことねーよってものまで色々。
そんな中、こんな強烈なものが!

ファミコン!!
わたしら世代にはレジェンドなゲーム機。
しかもセットされてるゲーム、そうアレですよ!アレ!
初代ドラクエ!!!!
このファミコン、操作可能でしてね。
何十年振りかでいじっちゃいましたよ、ドラクエ。
おおーーーそーそーそーコレ!コレ!
この宝箱開ける時の「ぽにょん」って音、懐かしいわーーー、と涙うるうる溜めながらやっちゃいました。
すっげージジーだな、わし(笑)。

津幡町の歴史をざっくりと学べる、れきしる。
ボリュームは正直それ程でもありませんが、それゆえに逆に分かりやすく、腹にすとんと落ちるような気持ち良さがあります。
多分小さなお子さんを連れて行っても途中で飽きることなく、さらりと回れるでしょう。
もちろん大人が楽しめるだけの深みもあります。
どう遊ぶかはその人次第、目的に合わせた観覧をしていってください。
さあツバタ・クエストへ。
レッツゴー!!
関連タグ >> 美術館・博物館
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