大師山 清大寺 エントランス~大門◆「デカい」がこのお寺のキーワード
2022年02月16日
奈良の大仏を超えるドでけぇ~え越前大仏を擁する大師山(だいしざん)清大寺(せいだいじ)。
勝山の一角にある大寺院です。
創建は昭和62年、つまりたった35年前。
タクシー事業で巨財を築き上げた多田清の手によって作られました。
総工費はなんと380億円!
とても個人が出資できるスケールとは思えませんが、まー桁違いにカネ持ってたんでしょうね。
今も昔も、カネなんて持ってるヤツぁ腐るほど持ってるもんなんスよ。
そんなおカネの臭いがぷんぷんする清大寺の様子を、今回から5回に渡って紹介していきます。
では清大寺の全体図から。
ふたつの大駐車場を挟んで導入口にズラリと門前町、その先に入口となる大門。
そこから中門を経てメインとなる大仏殿。
この大門→大仏殿までがこのお寺の中核部分。
その脇に九龍殿&五重塔。
さらにそのすぐ近くに日本庭園。
大まかな見所はざっとこんな感じです。
駐車場でいきなり目にするのがこのお堂。
デカっ!
のっけからデカっ!
しかもスタイリッシュ!
屋根が印象的ですわな。
横方向への広がりが強調された、広大な寄棟屋根。
その天頂左右には黄金の鴟尾(しび)がビシッ!
イカスー!!
・・なんだけど、近くに行ってよーく見ると、この建物鉄筋なんですわ。
この辺が昭和62年築造の悲しさ。
やっぱお寺の建物は木造じゃないとしっくり来んですわ。
そこから進むと次に見えてくるのが門前町。
ストリートの奥に五重塔がズバッとそびえ立つ、絵のような光景が目に飛び込んできます。
明らかに意図して構成された配置ですね。
この光景を見て、わくわく爆上がり!って訳です。
ただ見ての通り、どの店もシャッターがバッシャーン。
完全なシャッター街となっています。
実はこの門前町、観光収入を狙ってお寺の造営と共に作られたのですが、結果としてコケたんですね。
で、どのテナントも撤退しちゃって、今やこんな状態となってしまっているのです。
ちょっと悲しい。
このシャッター門前町を抜けた先がいよいよ寺域。
でっかい大門がズドーン!と現れます。
デカいのよ!
まーデカいのよ!
デカ過ぎてカメラのフレームに入りきらんっていうね。
もっと門の前の広場を大きく取って引いた位置から写真撮れるようにすればいいのに、ちょっと下がると門前町の建物にぶつかって、どーやっても門の全景が撮れんという残念なロケーション。
もう少しカメラアングルってヤツを考えて欲しかったな~。
すこしナナメにズレるとこんな感じ。
この角度からならなんとか全景が撮れます。
反り屋根が見事ですわな。
上に向かってぴーんと跳ね上がって、その下に斗栱(ときょう・軒下を支える組物)がズラリと並んで。
ビッグなサイズとも相まって、なんとも豪快なたたずまいです。
この門、デカさは文句なく立派なのですが、建物を支える基本構造はやっぱり鉄筋になってます。
なので近くで見るとちょっと冷たい感じ。
工費と工期を考えると鉄筋以外にありえなかったんでしょうね。
こんだけの構造物を木造で作ろうとすると、建設費が何倍にも膨れ上がっちゃいますからね。
建材ひとつにしたって、こんなデカい木材なんて国内で調達できないだろうし、かと言って海外まで探しに行って運んでたら時間もカネもかかるし。
なにがなんでもデカいものを作りたい!となると、鉄筋以外の選択肢はなかったのでしょう。
この石燈篭なんかもデカいですゼ~。
台座も含めると、ざっと6~7メートルくらいあるんじゃないですかね?
強烈なサイズ感。
間違いなく特注でしょうね。
後ろに見える狛犬もしかり。
像高だけで多分2メートル強。
とにかくいちいちデカい。
そんなビッグ門の入口を左右からガードするのが仁王像。
これももちろんデカいですゼ~。
身長約8メートル!
画像は左側にいる阿像。
ぐわっと見開いた目と歯をむき出しにした口が大迫力です。
右手には武器である金剛棒を力強く握り締め、左手は衆生に安心を与える施無畏印(せむいいん)。
無限の力と慈悲が表現された猛々しい像姿です。
その対面には吽像。
ぐっとへの字に結んでいる口と憤怒の形相が実にダイナミック!
筋肉の力感と不安定な重心、そして風になびく天衣(てんえ)の曲線がいいですわな。
なんかこう、今にもうぉ~~ん!と動き出しそうで。
鎌倉時代の仏像を彷彿させる、実にリアルな像形。
とにかくデカい!デカい!デカい!が連続する清大寺。
これはこのお寺の一貫したポリシーで、この「ナンでもカンでもデカい」はこの後も続きます。
まあ圧倒されます。
次回はこの先にある中門と、その脇にある百仏殿・宝仏殿を見ていきます。
ここも見どころ満載ですゼ!
関連タグ >> お寺 清大寺
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