
鷹王山 長楽寺 その1 ザ・仏像天国のパラダイスなお寺♪
2021年11月13日

中能登町の山間にあるお寺、長楽寺(ちょうらくじ)。
山門がカッチョイーお寺です。
場所は結構僻地。
車がないと無理!無理!無理!な場所です。
しかも建ち並ぶ民家の奥にあるので、さらに発見ハード。
ナビを駆使して頑張って探してください。

その艱難辛苦(?)の先にあるのがこの山門。
堂々たる風格でガッシーン!
いや~素晴らしいわ。
横方向にビッと伸びる入母屋屋根。
その下にずんと伸びる8本の太い柱。
『鷹王山(たかおうざん)』と大書された扁額。
圧巻の迫力!

実はこの山門、いただきものです。
元々は石動山にある天平寺ってお寺にあった門でした。
それが廃仏毀釈のあおりで居場所を失い、この場所に移設されたのです。
ありがたいね。
もし移設されていなければ、多分バラされて薪になって燃やされていた事でしょう。
実際そういう運命をたどった建物がたくさんありました。
残ってれば貴重な文化財だったのにね。

入口左右にある脇間には屈強な仁王像。
これがもう強烈でね。
デカ顔、マッチョ、短足、巨躯。
でもこのアンバランスさが妙な力強さを生んでいて、息を飲む迫力!
特に眼力がスゲーわな。
玉眼(ぎょくがん・石の義眼)がはめ込まれてて、霊力ギンギン。
今にもレーザービームが飛んできそうなくらいの生々しさ。

その山門を抜けると、いきなり空き地。
立て看板には「本堂予定地」と書かれています。
この場所、2016年まではちゃんと本堂が建っていました。
それが火事で全焼。
その際貴重な平安時代の大日如来像や鎌倉時代の弘法大師坐像も一緒に燃えちゃったんだそうで。
もったいないね。
現在は右手に仮堂を建てて代用しています。

境内左手には納骨堂。
ここがまたスバラシ~♪
何がスバラシイって、仏像のコレクション。
いっぱいあるのですよ、仏像が。
外にも仏像、中にも仏像。
ザ・仏像ワールド!

外壁沿いにはご覧の通り木像がズラリ。
周囲四面、全てに仏像が飾られています。
これが一体一体珠玉揃いでしてね。
仏像好きには見てるだけでヨダレだらだら♪
こんなにあんなら一体くらいもらえんでないの?みたいな。(※もらえません)

中にはやっぱり仏像がズバーン!
しかも神秘の黄金空間。
もうね、細かく書いていくとココだけで記事1本書けますわ(マジで)。
仏像、須弥壇、内陣、宮殿(くうでん)、幢幡(どうばん)、天蓋(てんがい)、小組格天井(こぐみごうてんじょう)、アッチもコッチも見所のオンパレード!
ああ!
ここに住みてーー!!!

さらに、左手には地下に降りる階段があります。
この先に何があるのか?
ふっふっふっ・・・教えない。
仏像だけどね。(←教えるのか?)
ただこの地下仏像はそれを取り巻く空間とセットで味わって初めて面白いものなのでね。
この先の光景はぜひ「生」で味わってください。

その納骨堂前にもお堂。
不動堂です。
言い遅れましたが、このお寺は真言宗のお寺です。
真言宗と言えば密教。
密教と言えばお不動さん。
当然このお寺でもお不動さんが手厚く祀られています。

それがこの不動明王像。
もー頭クラクラするほどのインパクト!
躯体はまばゆいばかりの光を放つ、ザ・黄金。
背後には不動明王お決まりの火炎光をめらめらと燃え立たせる。
眼は周囲全てににらみをきかせる天地眼をギラつかせ、口は右の牙を上に出し左の牙を下に出した牙上下出(がじょうげしゅつ)。
悪しき者すべてをたたき伏せるべく、凄まじいまでの霊威とパワーを放っています。
カッコえ~♪♪(喜)

仏像ファンには見所満載の長楽寺。
ええですよ~♪
もう天国にええですよ~♪
仏像ハングリーなあなた!
ぜひここ長楽寺に来て、そのペコペコお腹を満たしてください。
ザ・仏像ファミリーが、あなたをお待ちしています。
次回は境内の様子を引き続き紹介し、さらに奥の院も見ていきます。
マジ見所多過ぎてね。
アッチもコッチもパラダイス!
夢の様なお寺です♪
関連タグ >> お寺 長楽寺
コメントをする
能登部下の最新記事一覧
鷹王山 長楽寺 その2 クライマックスの不動明王像にアレ?
2021年11月15日
石動山の仁王門を今に引き継ぐ長楽寺(ちょうらくじ)。前回はその仁王門と、ふたつのお堂を中心に見てきました。今回はさらにそ・・・
カテゴリー:観光名所
鷹王山 長楽寺 その1 ザ・仏像天国のパラダイスなお寺♪
2021年11月13日
中能登町の山間にあるお寺、長楽寺(ちょうらくじ)。山門がカッチョイーお寺です。場所は結構僻地。車がないと無理!無理!無理・・・
カテゴリー:観光名所