金剣宮 境内編 金運パワーよ!カモぉーーーーンッッッ!!
2021年09月04日
鶴来(つるぎ)の山地にひっそりたたずむ古社、金剣宮。
前回はエントランス編として、主に参道の男坂・女坂を中心に紹介してきました。
今回はその先にある境内の様子を見ていきます。
この神社ね、結構ゴチャゴチャしてんですよ。
あんま広くない敷地の中に末社がぎっちり詰め込まれてんのね。
その全体図がこちら。
境内ほぼ中央のラインに本殿・拝殿。
右側にお守りなんかを販売している社務所。
左側に6つの末社が所狭しと密集。
さらに舞殿と呼ばれる能舞台も。
これがまたね、全然統一感ないのですよ。
並び、サイズ、距離、とにかくぐちゃぐちゃ。
なんの計画性もなく、後から後から場当たり的に追増してったんだなーってのがひと目で分かる。
雑やの~(笑)。
まずはセンターを飾る拝殿。
カッコえ~な~♪
プロポーション抜群ですわ!
アルミサッシ邪魔だけど。(←?)
屋根のラインが美しいですわな。
滑らか~なカーブを描いて、正面に千鳥破風+唐破風の二連破風。
それらを銅板の柔らかな茶が覆い、ゆったりと落ち着いた風合いで包む。
威厳と貫禄に満ちた社殿です。
内部はなかなかに豪壮。
特に上部を飾る透かし欄間がいいですね。
中央欄間は左に竹林の虎・右に雲間の龍、そして左右の欄間には松と鶴。
虎は武力、龍は神の力、松と鶴は長寿繁栄の象徴ですね。
いずれもダイナミックに表現され、今にも画面から飛び出してきそうなほどの迫力!
神社ってのは、お寺なんかもそうなんですが、昔から芸術家たちの作品発表の場だったんですね。
なので当代随一の芸術家たちは競って渾身の作品を寺社に奉納し、より多くの人に見てもらい、それによって自身の存在と技量をアピールしたのです。
この欄間もそんな野心作のひとつなのかもしれないですね。
そんなエネルギッシュ拝殿の左手前にぽこっとある建物が舞殿。
やっぱアルミサッシが邪魔で外見からは何の建物かよー分かりませんが、能舞台です。
「神楽」って言葉をご存知でしょう。
神に捧げる舞ですね。
一般的には境内や拝殿で行われることが多いのですが、このように専用の舞台を用意している神社もごく少数ながらあります。
中を覗くとガッツリ能舞台ですね。
背面の鏡板には老松の絵がどどーん!
見た感じ結構古そうだけど、いつ頃の建物なんですかね?
境内の案内板によると昭和27年「改装」と記されており、築造年については不明。
見た感じ大正か明治後期くらいな感じなんだけど。
その辺り、詳しく知りたいなー。
あと中に入りたいなー。(←すぐ中に入りたがる)
そのすぐ脇にこんなのもあります。
「天の真名井(あまのまない)」。
井戸です。
古来より枯れたことのない、無尽蔵の水が湧き出す井戸として知られています。
そりゃまー水湧くでしょうな。
すぐ後ろが山だし、山なんてそれそのものが巨大なスポンジみたいなもんだし。
チョコっと掘れば水なんてじゃばじゃば湧きますわ。
実際この井戸の水位は高く、のぞき込むとすぐそこに水面が見えます。
そのちょっと奥に行った所にある末社が乙剣社。
彦火火出見命(ひこほほでみのみこと)、いわゆる山幸彦(やまさちひこ)を祀った神社です。
この神社、知る人ぞ知る神社で、あの経営の神さまと呼ばれた船井総研の創業者である船井幸雄(ふない ゆきお)が「金運の上がる神社」と紹介したことで全国的に有名になりました。
本社よりむしろこっちの末社目当てで参拝に来る人の方が多いほど。
わたしもね、ガッチリお参りしてきましたよ。
これでこれから・・ふっふっふ・・・。(謎)
その横にあるのが恵比寿社。
ご存知えべっさんですね。
えべっさんと言えば大漁の神さまなので海の神社で祀られているイメージが強いですが、ここは深~い山の中。
恐らくは「大漁」=「大猟」のこじつけから、山の幸がたくさん得られるようにとの願いを込めて祀られたのでしょう。
この社殿ね、まだ新しいのですわ。
アルミサッシを開けて中を覗くと、ふうわ~と木の匂いがするくらい。
興味があったら香りも楽しんでってください。
その隣は金刀比羅社。
崇神天皇(すじんてんのう)を祀った神社です。
崇神天皇とは初代神武天皇(じんむてんのう)から数えて10代目の天皇で、恐らく実在した最初の天皇と言われています。
伊勢神宮の創建に間接的ながら関わっている事でも有名です。
金刀比羅社と言えば、何と言っても香川にある総本社が思い浮かびますね。
いつかそっちにも行ってみたいなー。
でも遠いなー・・・(悲)。
丈六神社。
大山咋命(おおやまくいのみこと)、猿田彦命(さるたひこのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、菅原道真(すがわらのみちざね)を祀る神社です。
ここだけなぜか複数の神さまが詰め込まれています。
多分だけど、これ元々は外にあった神社なんじゃないかな?
恐らくこの4柱の神のどれかが主神で残りが末社という形の神社があって、それが廃社となってここに遷宮され、その際に一緒くたに合祀されたと。
そんな感じじゃないでしょうか。
あくまで予想ですけどね。
粟島神社。
少彦明神(すくなびこなのかみ)を祀った神社です。
少彦明神は小人の神さまで、大国主神(おおくにぬしのかみ)と共に国造りを行ったとされています。
霊験は医療・温泉・穀物・酒造など多岐に渡り、かなりのマルチタレント。
この神社だけね、妙なんですわ。
なぜか横向いてて、他の末社群と90度向きが違うんですよ。
多分何かしらの意味があるとは思うんだけど、理由は謎。
なんでかな??
そして最後、招魂社。
戦没者鎮護のための神社ですね。
ここだけ境内が別枠になっています。
何か他の末社群とは一線を画すような感じ。
多分神社創建の意図として、金剣宮の敷地内にはあるけれど神社としては全く別個の存在なんだよ、ってのをアピールしたかったのでしょう。
1回でたくさんの神さまに出会えて、たくさんのご利益が得られる金剣宮。
いいですぜー。
ハッピーになれますぜー。
バラ色の人生が待ってますぜー。
我こそは幸せになりたいという方、張ーーり切ってお参りにどうぞ。
わたしも次の宝くじは・・・ふっふっふ・・・(謎)
関連タグ >> 神社 金剣宮
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