高岡城 三の丸&明丸◆とりあえず動物園へどうぞ
2021年06月30日
高岡古城公園レポート。
前々回は大手口から本丸までを、前回は中の島と小竹藪を見てきました。
最終回である今回は残りふたつの曲輪、三の丸と明丸の様子をお届けします。
まずは梅園。
小竹藪と三の丸の中間くらいにあります。
梅園なんで当然梅の木が植えられているんですけどね、いやー残念。
画像は秋の姿。
なモンで梅の花なんてひとつも咲いてなくて、一面の枯れ枝。
はい、次イキましょ!(←?)
こちらは三の丸の入口にある古井戸。
ご覧の通り屋根付きです。
この屋根、どうも江戸時代に建てられたものみたいです。
まあ多少は維持・保全のための手入れがされてますけどね。
その痕跡のひとつがこちら。
柱が接ぎ木されています。
多分根元部分は湿気やすいから腐っちゃったんでしょうね。
その他にも天井板や屋根を支える持ち送りなど、交換されたと思われる部材が所々に見られます。
木造なんで雨ざらしにされるとどうしても痛みが早くなるんですね。
反面、傷んだ部材を定期的に取り換えさえすれば何百年でも持つってメリットもあるんですけどね。
その井戸の向こうにあるのがこのオブジェ。
榎本建規(えのもと たけみ)の『はばたきカリヨン「飛翔」』。
高岡市制100周年の記念事業として建てられました。
「カリヨン」とは複数の鐘を組み合わせて行う演奏で、確かによく見ると鐘がいっぱいぶら下がっています。
そして実際タイマーで1日4回、演奏も行われているそうです、聞いたことないけど。
どんな音が出るんですかね?
もうひとつ妙なものがありまして、蒸気機関車。
もちろんホンモノです。
この機関車は昭和16年に建造、その後名古屋や七尾の路線を走り、最後はこの近くにある城端線と氷見線で1年程使われた後に廃車となりました。
そして退役後、記念としてここにこうして展示されているのです。
カッコエーですね、蒸気機関車。
わたしもね、乗ったことありますよ、小学生の頃。
イベントで蒸気機関車がスポット運行されまして、それに乗った記憶があります。
どんなだったか全然覚えてないですけどね。
もう1回乗ってみたいな~蒸気機関車!
三の丸を出ると次の曲輪に出ます。
明丸。
これちょっと読み方が分からないんだけど、「あけまる」でいいのかな?
こちらは現在動物園として利用されています。
動物園と言っても楽ぅ~な動物園で、パンダもいなけりゃイルカもいません。
入場無料のごくごく気楽な動物園。
メインはこちらですかね、フンボルトペンギン。
ペンギンと言えば極寒の南極に住むってイメージがありますが、こちらはペルーやエクアドルといった南米に生息するペンギン。
なので特にキンキンに冷房してあげなくても生きていけるんだそうです。
実際このペンギンたち、夏場でも結構平気でくつろいでます。
とは言え、最近の日本は暑いですからね。
ぶっちゃけ猛暑の日は人間以上にキツイでしょうね(笑)。
こちらは紅一点、フラミンゴ。
素人のわたしには区別がつきませんが、3種類いるそうです。
赤いっスな。
目に刺さるほどに赤。
この赤、フラミンゴにとってすごく大切な色なんです。
いわゆるセックスアピール。
鮮やかに真っ赤なフラミンゴは、フラミンゴの眼から見ても「イケてるー!」って事になるんだそうです。
わたしがフラミンゴに生まれていたら、きっと体中赤ペンキで染めまくるだろうな、モテたくて・・。
一方こんな哀愁漂う檻もあります。
空の檻の前にぶら下がる悲しいお知らせ。
なんやら天に召されたようで。
他にもチョコチョコこんな檻があります。
いなくなったら他の動物補充して空いた枠を埋めればいいやんと思いますが、多分あんまり予算がないんでしょうね。
寂しげにぽこっと空席のままになっています。
どちらか大手動物園の関係者の方、いらっしゃいましたら余ってる動物分けてあげてください。
できればゾウとかライオンとか、人気のある動物を希望!
ゾウはスペース狭くて無理か(笑)。
奥には自然資料館という室内展示もあります。
こちらは生きた動物じゃなくて標本とかはく製の展示。
なのでバリエーションがめちゃめちゃ豊かです。
こんな感じね。
バリエーション豊かというか、むしろ詰め込み過ぎ。
実際ごっちゃごちゃでしてね。
高岡周辺の自然を紹介してる割には、こんなのこの辺に生息してないだろってのもどさくさに混じってて、かなりのカオス。
ほとんど手当たり次第状態。
例えばコレね、ワニとアルマジロ。
いない!いない!高岡のどこにも生息してないよこんなの!
みたいな感じ。
何がやりたいのかイマイチ分からんのですわ、この施設。
もうちょっとコンセプトをきっちり絞った方がいいんでね?
以上、3回に渡って見てきた高岡古城公園の様子。
正直な話、お城としてのシリアス感には欠けますが、でもその分力の抜けた楽ぅ~な場所です。
訪問の際には散歩気分で気軽にお越しください。
お城の周りには高岡大仏や高岡美術館、前田利長の菩提寺である瑞龍寺(ずいりゅうじ)など、他にも多くの見所が集中しています。
時間があればこれらもぜひ一緒に見て行ってください。
関連タグ >> 高岡古城公園 公園 お城
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