店主たみこの観光案内ブログ

彦根城博物館 展示室◆能舞台は江戸期に作られたザ・本物

2021年06月12日

彦根城博物館

 

彦根城博物館は彦根藩の藩主であった井伊家に伝わる古文書や美術工芸品、さらに彦根に関する様々な資料を収集・展示している施設です。
場所は彦根城の表門を入ってすぐ、右手の大きな建物が入口です。

 

開館は昭和62年、彦根城の表御殿の復元に合わせて建設されました。
表御殿ってのは、今で言えば政庁ですね。
藩主の住まいであると同時に、政治の中心でもありました。

 

彦根城博物館の見取り図

 

まずは全体の見取り図から。

 

玄関を入って右に折れると受付になります。
この先が展示室となり、部屋の数は全部で6つ。
そしてそれらの展示室に囲まれるような形で、中央に能舞台が据えられています。
さらに奥には木造棟というエリアもあるのですが、そちらのレポートは次回。

 

では早速中の様子を見て行きましょう。

 

能舞台の観覧席

 

いきなりですが、展示室1~3はスキップします。
企画展をやってて撮影不可だったので。

 

って事で、一気に展示室4。
こちらは能舞台の観覧席となっています。
この舞台では年数回、能や狂言の演目が実際に行われており、ホンモノの芸能を鑑賞することができます。

 

彦根城博物館の能舞台

 

その能舞台がこちら。

 

舞台はほぼ正方形で、奥の鏡板には老松。
四方を笛柱・ワキ柱・角柱・シテ柱で固め、周囲は白石を敷き詰めた桟敷。
ガッチガチのオキマリ型ですね。

 

右脇にある少し出っ張ったスペースは地謡座(じうたいざ)と呼ばれ、謡を謡う人たちが座ります。
舞台奥のスペースは後座と呼ばれ、楽器を演奏する人たちが座ります。
左側、斜め方向の廊下は橋掛かりと呼ばれ、演者が登場してくる通路です。

 

これらの構成は大体どこの能舞台も同じ造りになっています。
覚えておくとちょっと優越感(←?)に浸れます。

 

能舞台の床

 

この能舞台、ある仕掛けが施されています。
それは桝。
床板に隠れてて見えませんが、この下には枡が敷かれていて、音響効果を高めているのです。

 

この手の仕掛けは能舞台では比較的よく見られます。
金沢にも石川県立能楽堂という施設があり、そこの能舞台の床下には甕が埋められています。
もちろん目的は音響効果。
床下で音を反響・増幅させて、舞台に迫力を付けるのです。

 

彦根城博物館の展示室5・6

 

その先に進むと展示室5と6。
ここは常設展になっていて、「幽玄の美」「雅楽の伝統」「数寄の世界」「風雅のたしなみ」「武家の備え」「古文書が語る世界」と題された、6つのテーマでの展示が行われています。

 

顰の能面

 

まずは「幽玄の美」。
面とか衣装とか楽器といった、能に関する品が展示されています。


こちらはそのひとつで「顰(しかみ)」と呼ばれる面。
江戸時代の作で、児玉朋光(こだま ともみつ)という人の作だそうです。

 

悪鬼神の面というだけあって、表情強烈ですね。
思いっ切りにらんでるし。
寄り眼の表情がちょっと歌舞伎的。

 

笙

 

続いて「雅楽の伝統」。
楽器のコレクションです。

 

こちらは笙(しょう)。
多分聞いたことあると思うんですが、ぷえぇ~~~んという甲高い音を出すアレです。
正月、神社に行くと必ずBGMに聞こえてくるあの音ね。
あれはこの楽器が奏でている音です。

 

朝鮮半島からの舶来茶碗

 

「数寄の世界」
数寄とは風流の事ですが、この場合は茶の湯を差します。
なので展示されているのは茶器・茶碗。

 

こちらは朝鮮半島からの舶来茶碗なんだそうで、古田織部(ふるた おりべ)が焼かせたものと言われています。
古田織部ってのは、大名にして茶の大家だった人物。
徳川将軍二代目である徳川秀忠の茶の湯指南なんかもしていたそうです。

 

黒漆塗六角井桁文散蒔絵弁当箱

 

「風雅のたしなみ」。
今度は工芸品。
展示されているのは漆器ですね。

 

これ、名前が長くてですねー、「黒漆塗六角井桁文散蒔絵弁当箱(くろうるしぬりろっかくいげたもんちらしまきえべんとうばこ)」
早い話が弁当箱です。
重箱・朱杯・箱型徳利なんかがコンパクトに収納できるようになっています。
今風に言えばピクニックセットですね。

 

朱漆塗紺糸威桶側二枚胴具足

 

「武家の備え」。
全面朱塗りの甲冑、世にも有名な”井伊の赤備え”です。
これまた名前長くて、「朱漆塗紺糸威桶側二枚胴具足(しゅうるしぬりこんいとおどしおけがわにまいどうぐそく)」。
桃山時代の作です。

 

脇立(わきだて・兜に付けられたツノみたいな飾り)カッコエエエ~~~~!!!
こんなの付けてたら戦場で目立つんですけどね。
でも敢えて付けるんですね。
「オレが大将だ!この首取れるモンなら取ってみろ!」っていう武士の心意気ですね。
まさに命懸けの意地です。

 

徳川家光からの書状

 

「古文書が語る世界」。


こちらは徳川家光からの書状です。

なんてったって天下の将軍さま、家光からの書状ですからね。
今で言えば時の総理大臣からお手紙もらってるようなもんですよ。

もうこれだけでお宝!


もらったことあります?総理大臣から手紙なんて??
わたしなんて年賀状すら来ませんからね。(※それが普通です)

 

彦根城博物館の木造復原棟

 

ざらざらざらっと見てきた彦根城博物館。
展示内容はチョコチョコ入れ替えられますので、今回紹介したものが必ずしも見られる訳ではありませんが、まあ大体趣旨としては同じようなものが展示されています。
どうぞその時々の品をご鑑賞ください。

 

次回は奥にある木造復原棟を見て行きます。
こちらは一転、建物自体が展示品。
藩政時代の彦根城表屋敷の様子をむんむんに体感できます。
そんな空気を想像しながら、じ~っくりとご鑑賞ください。

 

 

彦根城博物館

住所:滋賀県彦根市金亀町 1-1

TEL:0749-22-6100

ホームページ:彦根城博物館公式サイト

 




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