功徳山 願行寺 超希少種の「あの霊獣」に出会えるドリームスポット
2021年05月26日
上田城のすぐ近くに真田家とゆかりの深いお寺があります。
願行寺(がんぎょうじ)です。
こちらのお寺、創建年ははっきりしないのですが、天文10年(1541年)に『本尊のみを残して何もかも焼失した』との記録があるので、その頃には既にあったようです。
以来仮堂で細々と法灯を繋ぎ、天正14年(1586年)真田昌幸の援助によって再興されました。
昌幸とはあの真田丸で有名な幸村のお父さんですね。
まずエントランスを飾るのがザ・ご立派な山門。
この門、1718年、つまり江戸時代のもので、現在このお寺に残る唯一の江戸期建築です。
素晴らしいですわな、全体の構成・バランス・シルエット。
中でも最も目を引くのが屋根に施された唐破風(前面のぐにゅっとカーブしてる部分)で、これは数ある門の形式の中でも最上位クラスとなります。
さらに大棟両端に据えられているシャチホコ。
天に向かってぴっと尾を突き立てるその姿が、ンまぁ~もぉ~カッコイイ!!
ポイントポイントに設けられた彫刻もイカしてます。
まずは正面の獅子と象。
普通は木鼻という横部分の出っ張りだけに装飾が施されるのですが、この門の場合には前面にもガーン!
しかも彫り方が細かく、今にも動き出しそうなほどの躍動感。
さらに裏に回ると今度は麒麟と菊。
これも精緻かつ生命感にあふれ、霊的エネルギーハンパない!
さらに!これだけじゃ終わらないのです。
まさかの、まさかのわたしの大ぁ~い好きな「アレ」もいるんです!
逆立ち狛犬!
よもや長野まで来てコレに出会えるとは思ってもみませんでした。
金沢にはゴロゴロいるけど、全国的には非常に希少な逆立ちスタイルの狛犬。
それがなぜここにあるのかは不明ですが、とにかくいます、ここに、ぴょこんと。
元気に逆立ちしてます!
これって創建当時からあるんですかね?
それとも後年、修繕か何かのタイミングで付け足されたんですかね?
詳しく知りたいー!!
その山門を抜けると、いきなり目の前が本堂になります。
横に長い、大振りな造り。
この本堂の建造は平成14年だそうで、見ての通りぴっかぴか。
そういう意味ではやや軽い印象がありますが、仕立ては実に見事。
きれいに作り込まれた素晴らしい建築となっています。
軒下には垂木がズラリ。
1本1本微妙に違う木肌の表情が独特のリズムを作っています。
その下にある虹梁の文様もいいですね。
彫り線の細さ、滑らかさ、美しさ。
清流の水がさーっと流れるようなタッチで、鮮やかに描かれています。
中央には青銅の鰐口(わにぐち)。
お参りの際には、ぜひ一発鳴らしてみてください。
ガオーーン!という重い音がなんともお寺的ですよ。
内部がまた豪壮でして、金箔でキンキラキンに彩られた内陣がシビれるほどに神秘的。
龍の欄間がスゴイですわな。
これまたキンキラキンのゴッテゴテで。
強烈な心霊パワーが天から降り注いでくるようです。
中央には阿弥陀如来像。
手はお決まりの阿弥陀定印を結び、穏やかな表情で衆生を見つめています。
ちなみにこのお寺にはもう一体阿弥陀如来像があるそうで、本来はそちらが真の本尊とされています。
ただ秘仏とされていて、詳細は一切謎。
どんな仏像なのかな~~??
その本堂の横に小さなお社(やしろ)があります。
正面の扁額には「天満大自在天神宮」の文字。
天神さまですね。
このお寺と天神さまとの繋がりは不明ですが、多分昔からこうやってずっと祀られてきたのでしょう。
仏教+神道の不思議なハイブリッド。
いわゆる神仏習合ってヤツですね。
上田城から歩いて5分の願行寺。
拝観できるエリアは限られてますが、それでも面白さのいっぱい詰まったお寺です。
近くまで行く機会があればぜひお参りを。
かわゆ~い♪かわゆ~い♪逆立ち狛犬さんが、お尻をぴょこんと上げてお待ちしてますよ!
ぴょん!
功徳山 願行寺
住所:長野県上田市中央 2-16-14
TEL:0268-22-2993