射水神社　伊勢神宮とも繋がりを持つイケイケスペシャルな神社

 

高岡古城公園の本丸にある射水神社。

見た目全然そんな感じがしませんが、創建はめっちゃくちゃ古く、奈良時代以前と言われています。
つまり今から1300年以上前。
ただ現在地に移ったのは比較的最近の明治8年の事で、それ以前はここから5kmほど離れた二上山にありました。

 

 

まずエントランスにそびえるのがこちらの一の鳥居。
銅板で覆われた軍艦みたいな鳥居です。
石川護国神社にある一の鳥居と同じタイプですね。

 

何気にここからの眺めがいいのですよ。
ざっと平地になってて、その中央に参道が一直線に伸びて、突き当りに拝殿。
拝殿の後ろには鎮守の森を思わせる背の高い木々が鬱蒼と茂り、霊的エネルギーをむんむんと放つ。

 

なかなかにシビれるビジュアルです！

 

 

こちらは参道左手にある手水舎。
木造のクラシカルな造りです。

 

この造り、なんとなく伊勢神宮的ですよね。
丸柱にほんのり逆反りを入れたむくり屋根、こけら葺き（をイメージした銅板瓦）の屋根。
古代神殿建築のエッセンスがギンギンに生きたスタイルです。

 

 

そして二の鳥居。
銅板貼りだった一の鳥居と違い、こちらは全面白木の木造。
見る人が見ると一発で気付くと思うけど、モロに伊勢神宮の鳥居。

 

これ別に伊勢神宮の鳥居を真似してパクった訳じゃなくて、まさに現物です。
伊勢神宮が20年に一度、社殿一式を建て替える式年遷宮を行う事は有名ですが、その際に出てきた古材は全国に払い下げられます。
この鳥居はそのひとつなんですね。
元々は伊勢神宮外宮の豊受大神宮にある正宮の奥の板垣北御門の鳥居だったそうです。
参拝者側から見たらちょうど真裏の門ですね。
なので死角になって見えない位置にあった鳥居なのですが、それが今こうして目の前で見られるのです。
ちょっと感動じゃありません？

 

 

さらに鳥居の右手にはこんなのもあります。
さざれ石。
君が代の一節にある「さ～ざ～れ～い～し～の～」の、あのさざれ石ですね。

 

見たところ礫を含んだ凝灰岩ですね。
多分火砕流が固まったモンじゃないですかね。
ぶっちゃけそんな珍しいモンじゃないです。
でも神社に置いて注連縄を張ると、なぜか神秘的に見えてしまう不思議。

 

恐るべき神社マジック！

 

 

こちらは紅梅。
樹齢なんと400年の大古木。
でも400年前からここに生えてるって訳ではなく、明治8年の移築の際、記念して持って来られたものだそうです。

 

訪問したのが秋なので画像では思いっ切り枝がリンゴ吊りされてますが、春先には今でもきれいな梅の花を咲かせます。
その長寿と旺盛な生命力から長寿や子孫繁栄のご利益があるとされており、神社では神木として扱われています。

 

 

そして拝殿。
こちらも丸柱にむくり屋根。
バリバリの古代神殿建築の様式です。

 

大棟上を見ると鰹木（かつおぎ・横向きに並べてある棒）が4本、屋根両端には先端を水平に切った女千木（めちぎ・V字形のツノ）がビシッ！
女神を祀るスタイルです。
そしてこちらで祀られているご祭神は瓊瓊杵尊（ににぎのみこと）。
男神です。

 

あり？

 

これなんでなんですかね？
誰か知ってたら教えてください。

 

 

こちらは拝殿の内部ですね。
めっちゃめちゃ神秘的！

 

360度木造の、天井は格天井。
奥は床面を一段上げて、境界には注連縄を張ってビシッと結界を形成。
両脇には太い丸柱を一直線に配し、最奥には本殿へとつながるきざはし（階段）がすらりと伸びる。
中央にあしらわれている金色の金具は、そこが神の昇り降りする場所であることを示す。

 

イケてますな～。
空間の作り出す聖域感、ハンパないですわ！

 

 

古来より土地の深い信仰を集め続けてきた射水神社。
静かでい～い場所です。
現場が生み出す神秘のエネルギー、どうぞ思いっ切り吸い込みに来てください。

 

もちろん公園内の散策もお忘れなく。
ここは元お城ですからね。
石垣、水堀、曲輪跡、見所一杯ですよ～♪

 

 

 

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