
卯辰山三社 豊国神社 ◆秀吉と利家の深い絆を今に伝える神社
2020年12月14日

卯辰山三社と呼ばれる3つの神社。
同じ敷地に社殿を並べ、真ん中に前回紹介した卯辰山天満宮、左に愛宕神社、そして右に今回紹介する豊国神社が建っています。
豊国神社とは言わずと知れた豊臣秀吉を神格化した神社です。
一見秀吉と金沢との間には何の縁もないように思えますが、そこには土地ではなく人の繋がりがあります。
それは前田利家との絆。
秀吉と利家との間には非常に強い信頼関係があったと言われており、それゆえ秀吉没後、利家は秀吉を祀る神社の創建を強く望んでいました。
しかし時代は徳川の世、あからさまに秀吉を祀ることは藩の存続にも関わるタブーであり、それゆえ観音院というお寺の中でこっそりと秀吉を祀ることにしたのです。
その後徳川の時代が終わり明治に移ったことで状況は一転、晴れて「豊国神社」の名前で神社を創建することができたのです。

社殿は大振りな切妻屋根。
建物に対してややアンバランスとも言える程のビッグサイズ。
大棟には鰹木(かつおぎ・屋根の上に乗せられてる棒みたいなヤツ)が5本。
千木(ちぎ・屋根の両端にあるアンテナみたいなヤツ)は先端を水平にカットした女千木(めちぎ)。
これがちょっと変でね、
ここは秀吉を祀る神社で、男神を祀る場合、通常鰹木の数は奇数と決まっています。
ここは5本だから、それはいい。
けど千木はなぜか女千木。
本来男神の場合は垂直にカットする男千木(おちぎ)にするのがセオリーなのです。
それがなんで女千木になってるのか?
謎~~~ぉです。

構造は桁行3間・梁間4間の平入り。
中央の入口は引き違いの格子戸になっており、脇は狐格子を巡らしたしとみ戸。
ごくごくオーソドックスな仕立て。
派手好きな秀吉を祀ってあるにしてはやや地味ですね。
秀吉と言えばキンキラキンのキンキラキンってイメージありますからね。
と言っても、秀吉が直接この社殿建てた訳でもないんだけど。

中はこんな感じです。
照明なくて真っ暗でスミマセン。
こちらも隣の卯辰山天満宮同様、随身像2体が左右に置かれています。
その他は祭壇と祭具っぽいのがチラホラ。
特に目立ったお宝類は見当たりません。
外観と同じで、地味~な空間。

そして拝殿の裏手にある本殿。
ご覧の通り、拝殿と本殿は別棟として切り離されています。
前面には狛犬と燈篭が一対ずつ、その奥に社殿。
社殿内部は閉ざされてて中の様子は分かりません。
これ見てどう思います?
前回見た卯辰山天満宮の本殿前、アッチとずいぶん差がありませんか?
卯辰山天満宮の方は狛犬も燈篭もありませんでした。
でもこちらは両方とも備えられています。
この差は何なんですかね?

秀吉と利家との強い繋がりを今に伝える豊国神社。
金使いの荒かった秀吉の豪奢ぶりは微塵もありませんが、その分い~い味が出ています。
どうか心静かに、ありし日の秀吉を思い浮かべながらお参りください。
次回は卯辰山三社ネタ最終回、愛宕神社のお話です。
こちらは先に紹介した二社と比べてちょっと異色。
何がどう異色なのかは、改めて説明していきます。
関連タグ >> 神社 卯辰山三社
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