店主たみこの観光案内ブログ

金沢21世紀美術館 スイミング・プール このプール面白れ~♪

2020年02月22日

金沢21世紀美術館 スイミング・プール

 

円形の建物が特徴の金沢21世紀美術館。
その正面受付ロビーの奥に、光庭と呼ばれる中庭があります。
その中央に小さなプールがちょこん。
それが今回ご紹介するスイミング・プールです。

 

なんで美術館にプールあんの?って事ですが。
答えは簡単、アートだから。
コレ、げーじゅつなのですよ、げーじゅつ。
間違って泳ごうとしないように!(←?)

 

スイミング・プールの上

 

作者はアルゼンチンの芸術家でレアンドロ・エルリッヒ(Leandro Erlich)。
ググってみると分かりますが、なんかこんな作品ばっか作ってます。
そこに見られる一貫したテーマは「日常にはない空間が作り出すサプライズと、そこに関わる人間のリアクション」。
まあだまし絵みたいなモンですな。

 

で、このプール、何をどうだましてサプライズなのかと言うと、上と下。
上からのぞき込むと、水面の下に人がウロチョロ歩いているのです。
何も知らずにのぞくと、一瞬??????

 

プールの内部

 

どうなっているのかというと仕掛けは簡単で、上と下をガラスで仕切っています。
そのガラスの上に水を10センチくらい注いであるのです。
さらに所々にさざ波を立たせる装置が仕込まれていて、水面が絶え間なくゆらゆらと揺れてて。
おかげで中途半端に水の向こうが見えて、何とも言えない不思議~な感覚をかき立てるのです。

 

水の上に人。
水の下に人。
互いの交錯が生み出す非現実的なビジョンとコミュニケーション。
プールって切り取り方次第で、こんなにもミステリアスな空間に変わるんですね!

 

展示室6内の入口

 

さてこのスイミング・プール。
上は分かったけど、下に行くにはどうしたらいいの?って迷う人、結構多いはず。
ぱっと見、入口が見当たらないのですよ。
じゃあどこにあるのかと言うと、ここからぐるーっと回った先にある展示室6ってトコにあります。
展示室6の場所については、入口でもらうパンフレットで確認してください。

 

ただね、その時のルートの作り方にもよりますが、意外とこの展示室6に行き着く頃にはスイミング・プールの入口の存在を忘れちゃってるのですよ。
展示室6ってこの美術館の中でも最も大きな部屋のひとつで、入った瞬間なんかその奥行きと高さに気を飲まれるんですね。
そのひょうしにスイミング・プールの入口の事がぽこっと頭から抜けて、そのまま普通に展示作品だけ見て、退出。
後で美術館を出てから、アレ?そういやスイミング・プールの下って行ってなくね?となるのです。
くやしいですよ~~~!
そんなことにならないよう、ここに入口があるってことを絶対に忘れないようにしてください。

 

長い地下通路

 

で、展示室6です。
壁際にある入口を抜けて階段で地下に降りると、真っすぐな通路が現れます。
長くて狭い、窮屈ーーーな通路。

 

正直な話ね、こんな回りくどい事しなくてもプールのすぐ横に入口作れば早いんですよ。
そしたら簡単に入ったり出たりできるし。
でもそれじゃつまんないと考えたんでしょうね。
そこでわざわざ離れた場所に入口を持ってきて、もったいぶった長い通路を作ったんでしょう、きっと。

 

ん~~~~~・・。
面倒臭っ!(笑)

 

スイミング・プール 下からの眺め

 

その通路を抜けるとようやくスイミング・プールの内部。
下から見上げる水面はやっぱりゆらゆら揺れてます。
プールサイドにはこちらをのぞき込む人の姿があっちこっちでウロチョロ。
さっきまで自分がそっち側にいたのかと思うと、なんか変な感じ。

 

でも何て言いますかね、それゆえか不思議な一体感が生まれるのですよ、上と下とで。
今ここにいる人はみんなで同じ作品を共有してるんだ~、みたいな。
互いに全く見ず知らずの他人同士なんですけどね。
この感覚がエルリッヒが体験して欲しかった非日常なのかもしれませんね。

 

スイミング・プールを遠くから

 

レアンドロ・エルリッヒの摩訶不思議世界スイミング・プール。
金沢21世紀美術館訪問の際には忘れずにご鑑賞を!
恒久展示作品なので、入れ替えなくいつ行っても必ず見られます。
くどいですが下への入口を見逃さないでくださいね。

 

なおこのスイミング・プール、ネットで色々情報を見ると上の部分は無料、下に行くには有料となってますが、それは昔の話です。
去年からだったかな?どっちも有料になりました。
光庭の周囲はガラス張りなので遠巻きにプールを眺める事はできますが、上からのぞき込むまで近づくには美術館のチケットを買って入場する必要があります。
そこらへんあしからず!

 

 

金沢21世紀美術館

住所:石川県金沢市広坂 1-2-1

TEL:076-220-2800

ホームページ:金沢21世紀美術館公式サイト

 




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