店主たみこの観光案内ブログ

桜町JOMONパーク

2019年08月03日

桜町JOMONパーク

 

小矢部(おやべ)の三井アウトレットパークのチョイ斜め向かいの交差点を入ってすぐの所にザ・縄文な公園があります。
桜町JOMONパークです。

 

JOMON=「縄文」。
そう、ここは縄文公園なのです。

 

なんでこんな所に縄文な公園があるのかと言うと、歩いて5分ほどの所に縄文遺跡があるから。
桜町遺跡と呼ばれるこの遺跡は、縄文時代から江戸時代までをカバーしてるそうで。
普通遺跡と言えば1遺跡1時代って思うんですけど。
どうなってんですかね、ここ?
謎です。

 

メインは当然縄文遺跡。
結構色々とゴロゴロ出てるらしく、大量の土器を筆頭に石器・木製品・装飾品・土偶・果ては建物遺構まで。
縄文研究に欠かせない貴重な遺跡がどっさり見付かっています。

 

園内にはこれらの出土品を展示した施設があり、実物・複製品を直に見られます。
中にはお触り自由(←?)のものなんかもあり。
縄文マニアには心躍るワンダーランド。

 

外の広場には、発掘成果を元に作られた縄文時代の再現建築があります。
メインは高床式倉庫ならぬ高床式住居で、これがもう見上げるほどの高さ。
身長よりも床の方が上なくらい高床になってて、入口がなく、よじ登らない限り出入り不可能。
いやいやいや。
こんな高床にする必要ないでしょう(笑)。

 

そしてよーく観察すると、せっかくの高床式なのにネズミ返しがない。
これじゃネズミ入り放題。
高床式の意味全然ない(笑)。

 

下から室内を覗き込むと、藁の馬が一体。
縄文人って馬と一緒に生活してたんですかね?
でも馬って古墳時代くらいに朝鮮から入って来た動物なので、縄文時代にはまだ日本にいなかったはず。
どっから来たのこの馬?(笑)

 

さらに屋根には千木(ちぎ)と鰹木(かつおぎ)。

これって神社建築に用いられる装飾様式で、古墳時代の埴輪なんかにも確かに表現されてはいるけれど。

縄文時代はそれよりも何百・何千年も前。
この頃はまだないでしょう、こんなの。
この家に住んでた縄文人、時代先取りし過ぎーーっ!(笑)

 

そんな感じで、まー。
ツッコミ所満載(笑)。

 

その隣には環状木柱列(かんじょうもくちゅうれつ)。
ちょっと聞きなれない名前だと思いますが、これは北陸特有の文化で。
栗の木(栗の木は丈夫なんだそうで)を縦半分に切った柱を作り、ぐるっと円状に並べたもの。
ちょうどストーンサークルのようなイメージ。
恐らく宗教的儀式に使われたのではないかと言われているのですが、詳細は不明。
これが再現されています。

 

この環状木柱列がい~い感じでね♪
ミステリアスな古代ムードむんむん!

 

さらに謎の丸木舟。
名前は「さくら丸」。
縄文時代の交易実態を実証実験するために、2006年に作られたものです。
なんでそんな事をやったのかと言うと、先述の桜町遺跡から見付かったヒスイがきっかけ。
この辺りではヒスイは採れず、最寄りで採れるところと言えば糸魚川(いといがわ)。
でも糸魚川までは当時の交通事情を考えるとかなりの距離があり、恐らく舟を使ったのではないか?
じゃあ実際ちょっとやってみよう!・・みたいなノリでやったんだそうです。
材料には樹齢180年の宮島杉を使い、ボランティアの協力なども得ながら制作。
完成した舟を小矢部川に浮かべてスタートし、糸魚川までの110kmにも及ぶ距離をえっちらえっちらと手漕ぎで航海。
実に3日もかけて渡り切ったそうです。

 

今やれば、単なる道楽程度の遊びですが。
かつてはこの110kmが、きっと命懸けの大冒険だったんでしょうね!



縄文時代の息吹に触れられる桜町JOMONパーク。
発掘された遺物を眺めるもヨシ。
再現された縄文建築を眺めるもヨシ。
気持ちよく昼寝するもヨシ。(←?)

 

縄文空気を思う存分ご堪能ください!

 

たまに縄文体験イベントなんかもやってるみたいです。
興味のある人は一度問い合わせてみてください。

 

 

桜町JOMONパーク

住所:富山県小矢部市桜町 1716-1

TEL:0766-67-5255

 




エリア >> 富山県 > 小矢部市 > 桜町

 

関連タグ >> 美術館・博物館 遺跡 公園 

 


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