店主たみこの観光案内ブログ

金沢城 鉛瓦

2019年07月27日

金沢城 鉛瓦

 

白亜に輝く金沢城。
その「白」を演出する大きな要素は二つ。
白漆喰の壁、そして鉛瓦です。

 

鉛。
鉄やアルミ、ステンレスなんかと違って、日常生活ではあまりお目にかからない金属です。
身近なところではバッテリーの端子なんかに使われているのですが、そんなの見んしね。
ほぼ目にする機会はないでしょう。

 

特徴としては鬼重。
鉄よりも余裕で重たいです。
でも柔らか。
厚みにもよりますが、手で簡単にぐんにゃり曲げられます。
そして錆びると変色し、灰色から白味の強い色調となります。
だから鉛を使った金沢城の瓦は白いのです。

 

ところで瓦と言えば、普通土を焼き固めたものですよね。

それがなぜ鉛じゃないといけなかったのでしょうか?

お金も相当かかるはず。
不思議ですよね?

 

よく言われるのは「戦時に鋳造し直して鉄砲の玉に転用するため」というものですが、これはまずないでしょう。
常識で考えれば分かりますが、屋根の上に登って鉛をバリバリはがして、集めて、溶かして、鉄砲玉に成形する、なんて意味不明に無駄でしょう。
そんなことするくらいなら、初めから塊のままの鉛をどこかに貯蔵しておく方がはるかに現実的。

 

最も有力な説は「余ってたから」というもの。
えらざっくりしてますが、実際これが一番有力で。
かつて加賀藩が所有していた鉱山からは鉛がざくざく採れたそうで、そいつをうんとこさと金沢まで運んで来たらしいです。
目的は貨幣の鋳造。
ところが幕府から突然、藩による貨幣鋳造禁止令が出され、どっさり用意した鉛が宙に浮いてしまったのです。
どうすんべ~この鉛??となり。
仕方ないし城の瓦にでも使うべか~、となり。
城の屋根全部を鉛でえっさえっさと埋め尽くした、と。
そんな顛末だそうです。

 

えらい行き当たりばったりですが。
まあ歴史ってそんなモンです。(←本当?)

 

ちなみに建物の一部に鉛瓦を用いている城は他にもありますが、城全部の屋根に鉛瓦を葺いているのはここ金沢城だけだそうで。
成り行き上の結果とは言え。
お金がなきゃできない、豪勢な話ですね~。

 

お金と言えばもうひとつ。
幕府に対する散財アピールって意味合いもあったと言われています。
変に財力を貯め込むと幕府から目を付けられて取り潰しの口実にされる恐れがあったので、わざとお金を使って貯め込んでないことを見せつけたというものです。
これはこれであったかもしれません。
他にも風雪に強いからだとか、軽量で建物の耐久性が増すからだとか(鉛自体は重いけど、木の板の表面に薄く貼ってあるだけなので、瓦自体は土製よりも全然軽くなる)。
色々な説が飛び交っていて、実際はこれらいくつかの理由が合わさった結果だったのでしょう。



金沢城の鉛瓦。
白いです。
美しいです。
鉛が照らし出す格調高いホワイト、どうぞ思いっ切りその目に焼き付けて行ってください。

 

一番おすすめのビュースポットは、菱櫓上空から見下ろす五十間長屋の長大な鉛瓦屋根。
ずらっと続く白の列は見応え満点ですよ!

 

 

金沢城公園

住所:石川県金沢市丸の内1番1号

TEL:076-234-3800

 




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