
寺中台場跡
2018年09月11日

このこんもりとした土山。
なんだか分かりますか?
お台場です。
お台場って言えば、多分真っ先に思い浮かぶのは東京のお台場でしょう。
海埋め立てて、キッザニアとかジョイポリスとかカッコいい建物いっぱい建てて。
スタイリッシュで都会感全開な場所ーーーーってイメージですが。
それは今の話。
そもそも「お台場」ってのは、その名の通り「お台の場所」。
つまり戦争に備えて大砲をずらっと並べるため「お台」がある「場所」の事です。
だからあそこも元々は大砲がいっぱいあった場所なんですね。
で、話戻して金沢の寺中台場。
このお台場ができたのは幕末。
1853年の黒船来航に日本中が揺れた頃、幕府および諸藩は海外からの未知の脅威に備える必要がありました。
加賀藩においても状況は同様。
そこで1866年、海岸防衛強化策の一環として、この寺中台場が設けられたのです。
ただ現地へ行くと分かりますが、この場所結構内陸にありまして。
ここから大砲ボンボン打っても、とても海には届かない。
なのでこの台場は、内戦を想定して作られたものと言われています。
お台場はこれ以外にも数か所築かれており。
近場では、ここから車で5分程の大野お台場公園にもその跡を見ることができます。
この台場はモロ海岸近くにありますので、敵船を直接攻撃するためのものだったのでしょう。
その後結局戦争は起こらず、この台場は一度も使われることなく破棄。
そのまましばらく放置されていたのが、最近になって復元されました。
それが上の写真なんですが。
ちょっとちっちゃいな~と思いませんか?
実は復元されたのは全体のごく一部(17メートル程)。
元々のサイズは約80メートルあったそうです。
だから本来の姿はもっとデカくて迫力満点だったはず。
そこに大砲がズラっと並んでたんですから、当時の姿はきっと壮観だったでしょうね!
金沢のお台場。
イケイケGO!GO!なアトラクションは何もありませんが。
歴史ロマンの欠片くらいはありますので。
お暇な方は気軽に遊びに来て下さい。
あまり期待せず。(←?)
寺中台場跡
住所:石川県金沢市寺中町ハ
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