
自生山 那谷寺 奇岩遊仙境
2018年09月13日

写真下手クソで、ただの崖にしか見えんけど。(←!)
すごいのよ。
もうここ、本当にすごいのよ。
もうただそこに立ってるだけで圧巻なのですよ。
ここは那谷寺(なたでら)の奇岩遊仙境。
よーこんなトコにこんなモン作ったなと、感心せずにはおれません。
すごいのですよ、スケール感が。
険しくそびえ立つ岩肌を下から見上げる迫力。
その岩壁の所々に配された鳥居や石仏。
神秘と幽玄が入り混じった、圧倒的な仏教空間。
もうため息しか出ませんわ。
くどいけど写真と実物、全然印象違うからね(笑)。
この岩は古代の火山噴火の後、とされていますが。
要は溶岩なんですかね。
安山岩?
所々に確認できるくぼみは、やっぱ自然にできたものなのでしょうか?
わたしゃ地質の話はさっぱりなので。
ここはタモリさんのコメントを待ちたい所です(笑)。
那谷寺の創建は古く。
717年(奈良時代)に泰澄大師が、この地の岩窟に仏を安置した事が始まりと言われています。
今から実に1300年前の話です。
その後花山法皇が、西国三十三観音の最初の「那智(なち)」と最後の「谷汲(たにぐみ)」から一文字ずつ取って「那谷寺」と命名。
やがて寺は栄え、この地で大きな勢力を誇るようになります。
しかしそれゆえに歴史の節目節目で、様々な政治的権力闘争に巻き込まれる事となりました。
特に戦国時代に起きた一向一揆の際には、一揆勢の拠点とされた上、攻めてきた朝倉勢に徹底的に打ち滅ぼされ、全焼。
しばらく衰退期が続きます。
その後江戸時代に入り、加賀藩三代目藩主の利常が小松の地に隠居。
鷹狩りの際にこの寺を見つけ、あまりの荒廃ぶりを見かねて再興を指示。
本殿や唐門などの伽藍を整備し、ほぼ現在の形を作り上げたと伝えられています。
今の那谷寺の姿があるのは、すべて彼のおかげ。
もう利常さまさまですな。
その時建てられた伽藍群が、大事に守り伝えられ。
貴重な仏教建築の歴史遺産として、今では国の重要文化財に指定されています。
すごいね。
波乱万丈の歴史を歩いてきたのね。
重文指定の建築物以外にも、宝物殿へ行けば様々な工芸品などが展示されており。
さらにその奥にある書院庭園も必見!
このお寺、アッチもコッチも見所だらけなのです。
とは言え、トドメはやっぱり奇岩遊仙境。
ココ最強。
地球活動が作り出した巨大な大自然のアートの前には、人工物など無意味!無意味!無意味ィィィィーー!!!
那谷寺の奇岩遊仙境。
金沢からは少々距離がありますが。
ここは絶対に来て損しません。
まるで須弥山を目の前にしているような深淵な宗教世界を。
どうぞ体全体で浴びて下さい。
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