
暗がり坂
2018年08月31日

浅野川大橋のほど近くにある久保一乙剣宮(くぼいちおとつるぎぐう)。
その境内の右奥、小さな祠の前を通ると、細くて曲がりくねった石坂にたどり着きます。
この坂が「暗がり坂」。
現場は日当たりが悪く、昼間でもどこか陰鬱とした雰囲気。
ちょっとおどろおどろしさみたいな感じさえします。
この坂を下るとその先にあるのは主計町(かずえまち)。
金沢にある三つの茶屋街(ひがし茶屋街、にし茶屋街、主計町茶屋街)のひとつです。
まあ茶屋街ですので。
ちょっとお高い系のお店がつらつら~っと並んでいます。
正直、庶民にゃ少々敷居が高い。
でも観光散策にはいい所で。
ズラリと続く古民家建築と、横を流れる浅野川の流れはノスタルジック感むんむん!
とは言え、茶屋街ですんで。
本来の姿は「俗」も「俗」。
今でこそ健全に(←?)営業しておりますが、昔はお金持ちの旦那衆がお酒飲んでおねーさんと色々楽しむ、まあいわゆる「そういう場所」だったんですね。
オトコの穴場的な。
穴場でもないか。
そのドリームランドへの秘密の抜け道がこの「暗がり坂」。
他の人に見つからないよう、この坂を通って、夜な夜なせっせと通ったのです。
今も昔も、オトコのやるコトぁ変わらんですな(笑)。
そんな隠れてコソコソせんでも、堂々と行きゃいいじゃないのと思うのですが。
この頃からきっと、オカミさんの目ってのは怖ぁ~い存在だったのでしょう。
くわばら!くわばら!
「オトコのわくわくゾーンへ繋がる一本道」。
そんな情景を思い浮かべながらこの坂を下りれば。
当時の旦那衆の嬉し恥ずかしマインドが体感できるかもしれません。
いかが?
あっと。
くれぐれもオカミさんにはバレないようにー!(小声)
暗がり坂
住所:石川県金沢市主計町3-15 地先
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